娘と親
六花
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夢でいつも泣いてた子供が彼女
諦めたアメジストの瞳
けど彼女は自殺未遂に捕らわれてると言う
彼女に似た娘
光のない諦めたアメジスト
似てる彼女とクラヴィスに
話せない女王候補六花・アンジェリーク・リモージュ
「ジュリアス」
ルヴァが来る。
「彼女」
「調べてみよう」
「はい」
育成地を見て帰ると襲われた
「お前が女王候補なんて認めるか」
「女王になれやしない‼」
「認めるか‼」
見知った存在から傷を付けられ体が痛い
男達が立ち去りゆっくり起き上がる
体中や顔に傷を負ってしまった。
大丈夫
大丈夫
そう口にして寮へ戻る。
自室に入るなり床に倒れる。
その時シャルロッテが隣室から来る。
「六花‼」
シャルロッテは救急箱を持って手早く手当てする。
アイツ等が飛空都市に居るなんて
シャルロッテは六花の手当てが終わるとベッドに寝かせると涙を落とす。
『ありがとう、私の為に泣いてくれて』
シャルロッテはいつも六花を気遣い、怒り、泣いてくれた。
それが有りがたく嬉しかったが何故か違和感が生まれ疑問に思う
明日から育成が始まる
しかしこの傷で行けば守護聖達に迷惑がかかる。
隠さないといけない
六花はベッドからチェロと望遠鏡を見る。
自分は後、どれくらい生きられるんだろう
会いたいよお父さん、お母さん
また少女が泣いてる。
ごめんなさい
三人の思いが交差する
眠る六花をシャルロッテは眺める。
「女王陛下、どうか##NA1##に幸せを生きる力を与えてください。」
シャルロッテは六花を見て自室に戻るのだった。
翌朝、六花はシャルロッテに手伝って貰い着替えてフードを被って顔を髪で誤魔化して隠す。
食事は自室でとる
シャルロッテはアレルギーが出て、見られたくないと誤魔化してくれた。
シャルロッテと王立に行き、育成に必要な知識を得て学ぶ
そして両親の事も調べるが手掛りは何一つないのだ。
どうして両親の手掛りが何も無いの?
シャルロッテは育成のアドバイスをしないように離れて見守る。
王立研究員主任のパスハはシャルロッテに近寄る
「シャルロッテ、女王候補のアレルギーの薬ならこちらで用意するが」
シャルロッテは許否する
「大丈夫です、薬はすぐ効かなくとも主人に合う薬がありますから」
アレルギーではなく怪我だから時間がかかる。
しかし隠すと決めたのだ。
「そうか、しかし医療も充実してる、何かあれば王立に頼りなさい。」
「感謝しますパスハ様」
その時、調べものが終わったのか六花が立ち上がると何かに躓くとシャルロッテが走るが、盥が落ちて六花がびしょ濡れになった。
何が起きた?
パスハは六花とシャルロッテを見る
シャルロッテは自分の上着を六花にかける。
パスハは混乱するまま六花に近寄りタオルを渡す。
彼女は何かに躓いてシャルロッテが慌てて水と盥が落ちて来た。
何故?
「大丈夫?痛い?寒い?」
シャルロッテが聞く
盥には『失せろ捨子』と書いてあり、パスハは理解し六花を抱き上げ部屋へ異動する。
しかしシャルロッテは上着を脱がせようとしない。
脱がせると傷だらけの体と顔
アレルギーではなく怪我だから隠した
その時六花が咳き込み吐血する
シャルロッテは急いで薬を飲ませる。
「その薬は」
「心臓の薬です。」
心臓の病と虐め
このままでは彼女が死んでしまう
パスハはジュリアスや補佐官に伝えようと離れようとすると六花がパスハの袖を掴む
「六花女王候補」
「伝えないでください、六花は守護聖達に迷惑をかけたくないんです。
お願いします。」
迷惑ではない、しかし彼女が求めてる
「わかりました、守護聖方には言いませんが診察と手当ては見せてください。」
六花は手を話して頷く
素直に診察を受けると視力が悪く眼鏡を与えられた。
もちろん医師は信頼が暑い人を選び、心臓の病で沈黙する。
彼女は長く生きられない
それにシャルロッテが言う自傷の跡すら無くあったのは暴行の跡
女王試験を終えられるかさえ微妙かもしれない
それなのに女王候補
大陸を見せてエリューシオンと与えた大陸
彼女が愛し育む大陸
見てみたい、彼女の大陸を
そして医師はフードコートを着せて薬を持たせる。
六花は出ていく
守護聖の所へ行き、育成を頼む
もちろんシャルロッテがフードを誤魔化して育成を頼む
「今日は初日だからこれで良いでしょう」
頷く
守護聖達はアレルギーだから仕方がないと見守ってくれてる
しかし数日過ぎてもフードを取らない為、守護聖達も六花のアレルギーに気になり始めた。
「おい、六花、お前本当にアレルギーかよ」
小さく頷く
その時パスハが来る。
「六花女王候補、アレルギーの薬です。」
パスハが薬を渡す
「パスハ、オメェの薬か?」
「はいゼフェル様」
「何でアレルギー収まらないんだよ」
「女王候補のお体が弱いのです。
強めの薬を与えると薬に負けてしまいますからぎりぎりの薬でしか治療出来ません。」
パスハの嘘である。
この薬は心臓の薬、薬の知識が無いので守護聖達を騙し心苦しいが約束だ致し方ない
そして問題が起きた
「パーティ」
医師が言う
「体は隠せるが顔がな」
顔の傷
そして当日ドレスアップしてシャルロッテと向かう。
ディア主催のパーティ
ロザリアは青主体のドレス
六花はクリーム色のドレス
六花はシャルロッテから離れようとはしない。
「ほら主人、楽しんで、ここは大丈夫だから」
違う
傷は隠してる。
パーティで触れ合う
楽器がしまわれる中チェロ奏者に聞く
「チェロ奏でたいんですか?」
頷く
音を確認し奏でる
守護聖とディアが聞き入る
クラヴィスが驚く
この音色は自分が彼女に聞かせた曲
何故彼女がこの音色を知ってる。
クラヴィスは終始六花を見ていた。
パーティが終わると寮へ帰るとゆっくり休む事にした。
暫くしパスハは恋人、サラの所へ向かうとサラは不機嫌だ。
「私より金の女王候補が大切なんでしょ?」
大きな誤解の嫉妬である。
「何を誤解してる。」
パスハはある写真を見せる。
「これ」
傷や痣の写真
「ごめんなさい、私」
サラが謝る
「少し彼女の事を調べてほしい」
「わかったわ任せて」
その時占いの館に入る
「何を調べてほしいの」
パスハが慌てる
「オリヴィエ様、オスカー様」
パスハは写真を隠すがオスカーに奪われた。
「これは、痣?金髪の嬢ちゃん?」
オリヴィエも見る
「酷い、嬢ちゃんはこれを隠して居たのか?」
「はい、すみません」
パスハはすぐに謝る
やはり隠し通せる訳にはいかないのだろう
「何故連絡しない」
「女王候補が断りました。
虐めごとき守護聖方に迷惑かけたくないと」
パスハの言葉に二人は呆れる。
「あの子は、シャルロッテもよく誤魔化してくれたわね」
オリヴィエは苛立つ
「あの子は何処?
王立に居たんでしょう?」
オリヴィエが聞くと
「ジュリアス様の所かと、ジュリアス様に呼ばれましたから」
パスハが答えると二人が出ていく
「パスハ」
サラはパスハを見る
「金髪の女王候補を占って欲しい、彼女は心臓の病を持ってる」
サラが驚く
「解ったわパスハ」
サラは傷だらけの女王候補を守る為に彼女を占う、彼女の未来を
ジュリアス様に呼ばれた。
大陸に子供が生まれないからだ。
エリューシオンもフェリシアも止まってしまった。
ロザリアが出ていき、六花が出ようとするとドアが開く
「居た六花!!」
オリヴィエとオスカーの姿
「二人共どうしたんだ」
ジュリアスが二人を見て驚き聞くと
オリヴィエが六花に近寄り問答無用にフードを取ると傷だらけの顔
「写真より酷い傷」
「これは一体」
ジュリアスも傷だらけの顔に驚く
「お嬢ちゃん、六花は幼い頃から暴行を受けていて、彼等が飛空都市に居るようです。」
暴行
「パスハが気付き手当てしていたようですが」
「報告来てないぞ!!」
ジュリアスが怒鳴ると六花が肩を震わせる
「彼女が口止めしていたようです、我等に迷惑になると」
オリヴィエが優しく手当てしていく
ジュリアスは六花を見る。
「だがパーティの時」
ジュリアスが言うと
化粧品が目に入る
化粧か、パーティなら化粧も可笑しくない
「許さない、女の子にこんな傷付けて、誰にやられたの!!」
オリヴィエの言葉に沈黙
話せないのだ。
「六花!!これは悪戯で済まされないんだ、私達も迷惑と思ってないから」
話さない
「オリヴィエ」
ジュリアスが止めるとあからさまに俯く
「彼女は話せない、シャルロッテも居ないんだ。」
苛立つオリヴィエ
「六花、行きなさい」
二人から逃げるよう立ち去る
彼女を脅えさせたかもしれない。
暴行を受けたのだ。
怒鳴り声も怖いだろう
「オリヴィエ、暴行が本当なら怒鳴るな、六花は脅えていたし震えていた怖いのだ落ち着け」
ジュリアスの言葉でオリヴィエが冷静になりジュリアスを見る。
「ジュリアス」
オリヴィエがジュリアスを見る。
「彼女、怯えてた、無理に聞き出せば彼女何も答えないだろう、捜すのだろう?」
ジュリアスがオスカーとオリヴィエを見る
二人は頷く
彼女は一人だ。
シャルロッテが居ても手を差し出さないと壊れてしまう。
オリヴィエとオスカーは出て行き
ジュリアスは見送り資料を見る
ジュリアスが調べさせた資料、教会に捨てられ養父の友人と養父を失い両親を待つ子供
彼女は両親を捜してる
おそらく彼女は育成や女王試験よりも、自分の親の存在を捜す為に飛空都市に来たのだろうな
とは言え彼女も育成に励んでいるのは見れば解る
一人親を捜す
そして彼女の父親はすぐ傍に居るがまだ教えられない。
すまないな六花
ジュリアス、クラヴィス、オスカー、オリヴィエは知らない、彼女の病を
日の曜日
六花はフードを取れた事、天気が良いことで、チェロを持ち一人出掛ける。
気に入った場所を見付けてチェロを奏でる。
心のままに流れるように音を出す。
不意に止めてチェロをしまい、寮へ戻る。
ジュリアスとオスカーは乗馬をしていたが雲行きが怪しくなり帰路へ急ぐと雨が降る。
ジュリアスは見る、見覚えのある金髪に服を来た彼女を
「六花!!」
雨にうたれ横たわる少女
「お嬢ちゃん!!」
傷だらけで意識が無い。
近くに壊れたチェロ
ジュリアスは抱き寄せる
「オスカー、チェロを運べるか?」
「はい」
「寮へ!!」
早くしないと彼女が危うい
ジュリアスが庇うように抱き上げ屋敷へ向かうとジュリアスは守るように抱き寄せ馬を走らせる。
早くせねば、彼女が危険だ
クラヴィスが
寮に付くと
「ジュリアス様六花様!!」
「シャルロッテ、事情は解るな」
頷くと彼女の部屋へ
シンプル過ぎる、そして養父の写真が目に入り驚く
「シャルロッテ、チェロは私が預かる、それと夜守護聖が来たらお前は知らない振りをし休むんだ」
「はい」
ジュリアスは出ていく
シャルロッテは見る。
傷だらけの六花の姿に涙を流す。
また守れなかった。
オリヴィエから化粧技術を得て自分が行う
ジュリアスは私邸に戻る前にクラヴィスの私邸へ向かう。
「クラヴィス!!
六花の寮へ行け」
「なんだいきなり」
クラヴィスは急な訪問者を見る
諦めたアメジストの瞳
けど彼女は自殺未遂に捕らわれてると言う
彼女に似た娘
光のない諦めたアメジスト
似てる彼女とクラヴィスに
話せない女王候補六花・アンジェリーク・リモージュ
「ジュリアス」
ルヴァが来る。
「彼女」
「調べてみよう」
「はい」
育成地を見て帰ると襲われた
「お前が女王候補なんて認めるか」
「女王になれやしない‼」
「認めるか‼」
見知った存在から傷を付けられ体が痛い
男達が立ち去りゆっくり起き上がる
体中や顔に傷を負ってしまった。
大丈夫
大丈夫
そう口にして寮へ戻る。
自室に入るなり床に倒れる。
その時シャルロッテが隣室から来る。
「六花‼」
シャルロッテは救急箱を持って手早く手当てする。
アイツ等が飛空都市に居るなんて
シャルロッテは六花の手当てが終わるとベッドに寝かせると涙を落とす。
『ありがとう、私の為に泣いてくれて』
シャルロッテはいつも六花を気遣い、怒り、泣いてくれた。
それが有りがたく嬉しかったが何故か違和感が生まれ疑問に思う
明日から育成が始まる
しかしこの傷で行けば守護聖達に迷惑がかかる。
隠さないといけない
六花はベッドからチェロと望遠鏡を見る。
自分は後、どれくらい生きられるんだろう
会いたいよお父さん、お母さん
また少女が泣いてる。
ごめんなさい
三人の思いが交差する
眠る六花をシャルロッテは眺める。
「女王陛下、どうか##NA1##に幸せを生きる力を与えてください。」
シャルロッテは六花を見て自室に戻るのだった。
翌朝、六花はシャルロッテに手伝って貰い着替えてフードを被って顔を髪で誤魔化して隠す。
食事は自室でとる
シャルロッテはアレルギーが出て、見られたくないと誤魔化してくれた。
シャルロッテと王立に行き、育成に必要な知識を得て学ぶ
そして両親の事も調べるが手掛りは何一つないのだ。
どうして両親の手掛りが何も無いの?
シャルロッテは育成のアドバイスをしないように離れて見守る。
王立研究員主任のパスハはシャルロッテに近寄る
「シャルロッテ、女王候補のアレルギーの薬ならこちらで用意するが」
シャルロッテは許否する
「大丈夫です、薬はすぐ効かなくとも主人に合う薬がありますから」
アレルギーではなく怪我だから時間がかかる。
しかし隠すと決めたのだ。
「そうか、しかし医療も充実してる、何かあれば王立に頼りなさい。」
「感謝しますパスハ様」
その時、調べものが終わったのか六花が立ち上がると何かに躓くとシャルロッテが走るが、盥が落ちて六花がびしょ濡れになった。
何が起きた?
パスハは六花とシャルロッテを見る
シャルロッテは自分の上着を六花にかける。
パスハは混乱するまま六花に近寄りタオルを渡す。
彼女は何かに躓いてシャルロッテが慌てて水と盥が落ちて来た。
何故?
「大丈夫?痛い?寒い?」
シャルロッテが聞く
盥には『失せろ捨子』と書いてあり、パスハは理解し六花を抱き上げ部屋へ異動する。
しかしシャルロッテは上着を脱がせようとしない。
脱がせると傷だらけの体と顔
アレルギーではなく怪我だから隠した
その時六花が咳き込み吐血する
シャルロッテは急いで薬を飲ませる。
「その薬は」
「心臓の薬です。」
心臓の病と虐め
このままでは彼女が死んでしまう
パスハはジュリアスや補佐官に伝えようと離れようとすると六花がパスハの袖を掴む
「六花女王候補」
「伝えないでください、六花は守護聖達に迷惑をかけたくないんです。
お願いします。」
迷惑ではない、しかし彼女が求めてる
「わかりました、守護聖方には言いませんが診察と手当ては見せてください。」
六花は手を話して頷く
素直に診察を受けると視力が悪く眼鏡を与えられた。
もちろん医師は信頼が暑い人を選び、心臓の病で沈黙する。
彼女は長く生きられない
それにシャルロッテが言う自傷の跡すら無くあったのは暴行の跡
女王試験を終えられるかさえ微妙かもしれない
それなのに女王候補
大陸を見せてエリューシオンと与えた大陸
彼女が愛し育む大陸
見てみたい、彼女の大陸を
そして医師はフードコートを着せて薬を持たせる。
六花は出ていく
守護聖の所へ行き、育成を頼む
もちろんシャルロッテがフードを誤魔化して育成を頼む
「今日は初日だからこれで良いでしょう」
頷く
守護聖達はアレルギーだから仕方がないと見守ってくれてる
しかし数日過ぎてもフードを取らない為、守護聖達も六花のアレルギーに気になり始めた。
「おい、六花、お前本当にアレルギーかよ」
小さく頷く
その時パスハが来る。
「六花女王候補、アレルギーの薬です。」
パスハが薬を渡す
「パスハ、オメェの薬か?」
「はいゼフェル様」
「何でアレルギー収まらないんだよ」
「女王候補のお体が弱いのです。
強めの薬を与えると薬に負けてしまいますからぎりぎりの薬でしか治療出来ません。」
パスハの嘘である。
この薬は心臓の薬、薬の知識が無いので守護聖達を騙し心苦しいが約束だ致し方ない
そして問題が起きた
「パーティ」
医師が言う
「体は隠せるが顔がな」
顔の傷
そして当日ドレスアップしてシャルロッテと向かう。
ディア主催のパーティ
ロザリアは青主体のドレス
六花はクリーム色のドレス
六花はシャルロッテから離れようとはしない。
「ほら主人、楽しんで、ここは大丈夫だから」
違う
傷は隠してる。
パーティで触れ合う
楽器がしまわれる中チェロ奏者に聞く
「チェロ奏でたいんですか?」
頷く
音を確認し奏でる
守護聖とディアが聞き入る
クラヴィスが驚く
この音色は自分が彼女に聞かせた曲
何故彼女がこの音色を知ってる。
クラヴィスは終始六花を見ていた。
パーティが終わると寮へ帰るとゆっくり休む事にした。
暫くしパスハは恋人、サラの所へ向かうとサラは不機嫌だ。
「私より金の女王候補が大切なんでしょ?」
大きな誤解の嫉妬である。
「何を誤解してる。」
パスハはある写真を見せる。
「これ」
傷や痣の写真
「ごめんなさい、私」
サラが謝る
「少し彼女の事を調べてほしい」
「わかったわ任せて」
その時占いの館に入る
「何を調べてほしいの」
パスハが慌てる
「オリヴィエ様、オスカー様」
パスハは写真を隠すがオスカーに奪われた。
「これは、痣?金髪の嬢ちゃん?」
オリヴィエも見る
「酷い、嬢ちゃんはこれを隠して居たのか?」
「はい、すみません」
パスハはすぐに謝る
やはり隠し通せる訳にはいかないのだろう
「何故連絡しない」
「女王候補が断りました。
虐めごとき守護聖方に迷惑かけたくないと」
パスハの言葉に二人は呆れる。
「あの子は、シャルロッテもよく誤魔化してくれたわね」
オリヴィエは苛立つ
「あの子は何処?
王立に居たんでしょう?」
オリヴィエが聞くと
「ジュリアス様の所かと、ジュリアス様に呼ばれましたから」
パスハが答えると二人が出ていく
「パスハ」
サラはパスハを見る
「金髪の女王候補を占って欲しい、彼女は心臓の病を持ってる」
サラが驚く
「解ったわパスハ」
サラは傷だらけの女王候補を守る為に彼女を占う、彼女の未来を
ジュリアス様に呼ばれた。
大陸に子供が生まれないからだ。
エリューシオンもフェリシアも止まってしまった。
ロザリアが出ていき、六花が出ようとするとドアが開く
「居た六花!!」
オリヴィエとオスカーの姿
「二人共どうしたんだ」
ジュリアスが二人を見て驚き聞くと
オリヴィエが六花に近寄り問答無用にフードを取ると傷だらけの顔
「写真より酷い傷」
「これは一体」
ジュリアスも傷だらけの顔に驚く
「お嬢ちゃん、六花は幼い頃から暴行を受けていて、彼等が飛空都市に居るようです。」
暴行
「パスハが気付き手当てしていたようですが」
「報告来てないぞ!!」
ジュリアスが怒鳴ると六花が肩を震わせる
「彼女が口止めしていたようです、我等に迷惑になると」
オリヴィエが優しく手当てしていく
ジュリアスは六花を見る。
「だがパーティの時」
ジュリアスが言うと
化粧品が目に入る
化粧か、パーティなら化粧も可笑しくない
「許さない、女の子にこんな傷付けて、誰にやられたの!!」
オリヴィエの言葉に沈黙
話せないのだ。
「六花!!これは悪戯で済まされないんだ、私達も迷惑と思ってないから」
話さない
「オリヴィエ」
ジュリアスが止めるとあからさまに俯く
「彼女は話せない、シャルロッテも居ないんだ。」
苛立つオリヴィエ
「六花、行きなさい」
二人から逃げるよう立ち去る
彼女を脅えさせたかもしれない。
暴行を受けたのだ。
怒鳴り声も怖いだろう
「オリヴィエ、暴行が本当なら怒鳴るな、六花は脅えていたし震えていた怖いのだ落ち着け」
ジュリアスの言葉でオリヴィエが冷静になりジュリアスを見る。
「ジュリアス」
オリヴィエがジュリアスを見る。
「彼女、怯えてた、無理に聞き出せば彼女何も答えないだろう、捜すのだろう?」
ジュリアスがオスカーとオリヴィエを見る
二人は頷く
彼女は一人だ。
シャルロッテが居ても手を差し出さないと壊れてしまう。
オリヴィエとオスカーは出て行き
ジュリアスは見送り資料を見る
ジュリアスが調べさせた資料、教会に捨てられ養父の友人と養父を失い両親を待つ子供
彼女は両親を捜してる
おそらく彼女は育成や女王試験よりも、自分の親の存在を捜す為に飛空都市に来たのだろうな
とは言え彼女も育成に励んでいるのは見れば解る
一人親を捜す
そして彼女の父親はすぐ傍に居るがまだ教えられない。
すまないな六花
ジュリアス、クラヴィス、オスカー、オリヴィエは知らない、彼女の病を
日の曜日
六花はフードを取れた事、天気が良いことで、チェロを持ち一人出掛ける。
気に入った場所を見付けてチェロを奏でる。
心のままに流れるように音を出す。
不意に止めてチェロをしまい、寮へ戻る。
ジュリアスとオスカーは乗馬をしていたが雲行きが怪しくなり帰路へ急ぐと雨が降る。
ジュリアスは見る、見覚えのある金髪に服を来た彼女を
「六花!!」
雨にうたれ横たわる少女
「お嬢ちゃん!!」
傷だらけで意識が無い。
近くに壊れたチェロ
ジュリアスは抱き寄せる
「オスカー、チェロを運べるか?」
「はい」
「寮へ!!」
早くしないと彼女が危うい
ジュリアスが庇うように抱き上げ屋敷へ向かうとジュリアスは守るように抱き寄せ馬を走らせる。
早くせねば、彼女が危険だ
クラヴィスが
寮に付くと
「ジュリアス様六花様!!」
「シャルロッテ、事情は解るな」
頷くと彼女の部屋へ
シンプル過ぎる、そして養父の写真が目に入り驚く
「シャルロッテ、チェロは私が預かる、それと夜守護聖が来たらお前は知らない振りをし休むんだ」
「はい」
ジュリアスは出ていく
シャルロッテは見る。
傷だらけの六花の姿に涙を流す。
また守れなかった。
オリヴィエから化粧技術を得て自分が行う
ジュリアスは私邸に戻る前にクラヴィスの私邸へ向かう。
「クラヴィス!!
六花の寮へ行け」
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