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転機

イケメンだらけのその部屋で中央に座らせられた私の周りをぐるっと囲まれる。逃げ出す気なんか更々無いが、向こうにも何かあるんだろう。あの狂ったような奴等はきっとこの人たちの隠している何かだったたんだろう。自分に向けられる視線に耐え切れず下を向く私の視界に入ってきたのは銀色に輝く髪。

・・・え?ちょっと待って。何?銀色?

「ええええええええ!!!?!?」

この重苦しい部屋の中で最初の言葉なのか分からないが兎に角音を発したのは誰が想像しただろう、捕らえられてる私なのだった。

「え、ちょ、待って!何これ髪?私の!!?嘘だよね!!?え、何。パパもママも生粋の日本人だったよね!?」

混乱しているのは私だけでなく部屋に居る全員でなんか凄い哀れな目線向けられてる気しかしないがそれどころではないのだ。思わず一番近くに居た茶髪の子に話しかける。

「ねえ君!私の髪って何色?黒だよね?」
「うぇえ、俺!?どっからどーみても銀だろ・・・?」
「うっそだー!なんで髪色変わってんの!!?え、何これガチで転生しちゃった系?どっち?どっちのが死亡判定に入ったの!!?」

てんぱる私の前につかつかとヒジカタさんがそれはもう綺麗な黒髪を揺らしてやって来る。その綺麗な手が私の前に来たかと思うと

「むぐっ!!??」
「さっきからギャアギャア煩えんだよ!!!いいから一旦黙りやがれ!!」

鬼のような形相に無言で顔を上下に動かす。分かりました。もう喋りません。お願いだからその綺麗な手を離してください。イケメンすぎです。無理です。
顔面蒼白な私を見かねたのか、正面にいた優しそうなおじ、お兄さんが声を掛ける。

「まあまあ。お嬢さんも顔色が悪いしその手を離してやってくれんか?トシ。」

そういうとあからさまに渋々といった様子で手を離してくれた。よかった、死ぬかと思った。お兄さんの優しさに感謝。

「それで、お嬢さん。色々と気になることはあるんだが、君の転生した、つまり死亡したということはどういうことか、君の覚えている範囲でいい教えてくれないか」

そんなのお兄さんに言われたら断るなんて出来ないじゃないですか。私は今までの経緯を覚えているだけ話した。
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