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お礼画面

『あの頃の君とまた』


「これ、なあに?」

極上の笑顔で螢子が聞いてきた。
手に持っているものは、いわゆるイカガワシイビデオ。
パッケージには、さまざまな制服を着た女たちが、見えるか見えないかの際どい位置でスカートをめくった状態でそれぞれポーズをとっめいる。

「あ、いやーそれはだなーつまり‥」

「つまり?」

「く、桑原に借りたんだよ!」

「へえ?」

ジッと睨みつけるように俺を見てくる。

「いやーあいつが見ろみろってうるさくてよー。
無理矢理持たされて、すっかり見るの忘れたぜ!だはは!」

「ふーん。
桑原くんって、こういうの趣味なんだ。
今度聞いてみよーっと」

「き、聞かなくてもいいだろ!
おめーだってそんなこと桑原に聞きにくいだろ!」

「別にー?」

「や、やめといた方がいいぜ?」

「なんでよ?」

「いや、ほら。
桑原もおめーに聞かれたら恥ずかしいからだよ!」

「じゃあ静流さん経由で返しておこうかな」

「おめー本当容赦ねーよな‥」 

「なにが?」

ニッコリ、女神は笑う。

「‥ごめんなさい。僕のです。」

「ったく、最初から言えばいいのに。
桑原くん勝手に巻き込んで。」

「いや、桑原から借りたこともあるし!」

「まあ、それ以上は桑原くんのプライバシー考えて聞かないことにするわ。
これ見てもいい?」 

「は、はあ?!」

「なんで幽助がこれ選んだのか気になって」

「い、いいだろ別に!」

「幽助って女子高生好きなの?」

「あー‥」

「答えなきゃこれ勝手に見るから」

そう言ってプレーヤーにビデオをセットし始めた。

「待て待て!」

セットするために、四つん這いになっていた螢子を後ろから抱きしめて、
すとん、と床に一緒に座る。

「これ、は、あれだ。」

「ん?」

「‥おめーんとこの制服に似た子が出てきたから‥」

「だから?」

「ちょっと、いいなぁって思って」

「バカなの?」

「だってもう制服着たお前とできねーじゃん!」

「当たり前でしょ!
あたし何歳だと思ってんのよ」

「俺としては久しぶりに
制服着た螢子ともヤリてぇんだけどー」

「あんたねぇ‥」

「あの頃の初々しい螢子もほんと、可愛かったよなぁ。
顔赤くして俺のすることいちいち反応してて‥」

あの頃の螢子を思い出しながら思いにふけっていると

「このっ‥変態!!」

飛んできたのは女神のビンタ。

「ってぇーーー!」

「もー!知らない!!
今日は帰る!」

「あっ、ちょっと待てよ!螢子!」


女神の機嫌を損ねた俺は
この後必死でご機嫌を取ることになった。




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