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アイスクリームを食べるきみ

「あつーい…なんで今日こんな暑いのよー」

部屋で雑誌を見ていた螢子が、ふらふらと立って台所に行く。

「幽助ーアイス食べてもいい?」

「あー?いんじゃねー?」

お袋が買ってきたんだろうけど、きっと忘れてるだろう。

「俺も一個食いてーから持ってきて」

台所から戻ってきた螢子が手に持っていたものは、昔なつかしのガ○ガ○くん

暑い夏にはちょうどいいな

はい、と螢子から手渡される。

「温子さんがきっと買ってたんだよね?
今度同じの買うから頂いちゃおっと!」

ペリッと袋から出してぺろぺろと螢子がアイスを舐める、時折口の中に頬張ったりしている。
そんな姿に俺は釘付けなわけで

「?幽助?アイス溶けちゃうよ?」

きょとん、とした顔でこっちを見てくる。

おいおい、自覚ねーのかよ

「食べた方エロくね?」

「は、はぁ?バカじゃないの?」

「誘ってんのか?」 

今日は特別暑いとかで家に来た時に羽織っていた薄手のシャツを脱いで、キャミソール姿になっていた。
こんなもん襲ってくださいって言ってるよーなもんだろ

「何言ってんのよ」

呆れた顔でため息をつかれる。

すると、螢子の舐めていたアイスが溶けてポタリ、螢子の肌に落ちた。それもちょうど胸の上。
…これは頂くしかねーよな

「あっ、もーっ!幽助が変なこと言うから垂れちゃったじゃない」

ティッシュ、と探す螢子の手を阻止して、抱き寄せる。

「俺が綺麗にしてやるよ」

「えっ?ちょ、と幽助」

ぺろっ、と胸の上に垂れていたアイス舐めてやる。一瞬、螢子の甘い声が聞こえた。

「ん、うまい」

「ば、ばか!自分のがあるんだからそっち食べなさいよ」

「あー
螢子食べてからにする」

「あっあたしアイス食べてる途中なんだけど!」

「ん?食べてりゃいーだろ?」

喋りながらも俺はキャミソールからはみ出た螢子の胸を舐め続ける。
首筋にも顔を埋めて、ぺろりと舐める。

「俺は螢子味わってるだけだから」

「こ、んな状態で
あっ…食べれるわけないでしょっ、!」

「仕方ねーなー」

螢子の手からアイスを奪い取り、残っていた半分を一気に口の中に押し込む。

「うっ。つめてー頭いてー」

「一気に食べるからでしょ?
ほんとバカなんだから」

「…今にもその余裕なくしてやるぜ」

「えっ?
や、やだっ、ちょっと…!」

 
 
✳︎✳︎✳︎✳︎



「汗かいただろ?風呂入る?」

「…今動けないからいい」

「俺が洗ってやるけど?」

「遠慮します」

「あ、そーですか…」

ぴしゃりと断られて、俺は苦笑いをする。

ソファで横になっている螢子にブランケットをかけ、俺は鼻歌まじりで風呂へと向かった。

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