幼なじみな僕ら
「私、浦飯くんのこと、大好きです!
付き合ってください!」
裏庭に呼び出されたと思ったら。
まさか、この俺が愛の告白を受けるとは
部長と間違えてんのか?
顔似てねーからそんなわけねーかっ
つか誰だこいつ?
初めてのことに動揺しちまう。
「あー、わりぃ。今彼女とか作る気一切ねぇから」
女と遊ぶよりもサッカーやってた方が何百倍も楽しいし。
なにより、俺あいつにしか興味ねぇし。
「浦飯くんの邪魔にならないようにするから!」
「邪魔とかそう言うことじゃなくて」
「お願いっ、1週間だけでも付き合って!」
「はあ?」
この女何言ってやがんだ?
「お試しでいいから!一週間付き合ってみて、ダメならフってくれていいから!
浦飯くんに私いっぱい尽くすから!」
こんだけ必死になって言ってくると、もはや恐怖すら覚える。
なんでそんなに俺と付き合いたいんだ?
意味わかんねー
「よくわかんねーけど、そんなことしたってお互いつまんねぇだろ?」
「私は浦飯くんと少しでもつきあえるなら幸せだよ」
「とにかく俺はお前のことなんとも思ってねえから無理。そんなに誰かと付き合いたいならほか当たってくれ」
「他の人じゃダメなの…!浦飯くんじゃないと!」
そう言って急に抱きつかれた。
隙をつかれて女に抱きつかれるなんて、俺も反射神経鈍ったかな
「おい、離れろって」
「いや!浦飯くんがいいって言うまで離れない!」
両肩を押して離そうとするが、思ったよりも強い力で抱きつかれているみたいで女は全く動かなかった。
これ以上力を出すと、押し飛ばしてしまいそうで力加減が難しい。
これがあいつだったら抱きしめ返すのに。なんて頭の隅で考えちまう
「おーい!浦飯ー!」
校舎の窓から顔を覗かせて、俺の名をよぶ声が聞こえた。桑原だ。
ナイスタイミング!と心でガッツポーズをする。
桑原の声に驚いたのか、女は俺から少し離れる。その隙に俺も女との距離をあけた。
「ま、とりあえず俺彼女とかいらないから。わりぃな。じゃな!」
走ってその場を逃げた。
幼なじみの横を通り過ぎて。
「おわっ、螢子?!なんでいんだよ?!」
「っ、…たまたま通りかかっただけ」
いつもと違う様子の螢子。
「どした?」
「…なにが?」
「なんか声変だぞ?」
「変ってなによ…!」
下を向いていた螢子が、顔を上げて俺を見上げる。
見つめられた瞳は少し潤んでいた。
「お前…泣いてんのか?」
今にも溢れ出しそうな涙を指で拭おうとした。
その瞬間、
「幽助には関係ないからっ…!」
手を払われた。
「って…なんだよ!人が心配してやってんのに!」
「あんたに心配されたくないしっ…
あたしに構わないでっ…!」
そういうと、螢子は校舎に向かって走りだした。
俺は訳が分からなく、ただ呆然と螢子の後ろ姿を見つめていた。
一体なんだって言うんだ?
なんでアイツあんな顔してたんだよ
なんで俺に関係ねぇとか言うんだよ
くそっ
思わず舌打ちが出る。
けど、
あんなこと言われてもやっぱり螢子が心配だから
俺があいつの涙止めてやりたいから。
走り去った螢子を追うことにした。
付き合ってください!」
裏庭に呼び出されたと思ったら。
まさか、この俺が愛の告白を受けるとは
部長と間違えてんのか?
顔似てねーからそんなわけねーかっ
つか誰だこいつ?
初めてのことに動揺しちまう。
「あー、わりぃ。今彼女とか作る気一切ねぇから」
女と遊ぶよりもサッカーやってた方が何百倍も楽しいし。
なにより、俺あいつにしか興味ねぇし。
「浦飯くんの邪魔にならないようにするから!」
「邪魔とかそう言うことじゃなくて」
「お願いっ、1週間だけでも付き合って!」
「はあ?」
この女何言ってやがんだ?
「お試しでいいから!一週間付き合ってみて、ダメならフってくれていいから!
浦飯くんに私いっぱい尽くすから!」
こんだけ必死になって言ってくると、もはや恐怖すら覚える。
なんでそんなに俺と付き合いたいんだ?
意味わかんねー
「よくわかんねーけど、そんなことしたってお互いつまんねぇだろ?」
「私は浦飯くんと少しでもつきあえるなら幸せだよ」
「とにかく俺はお前のことなんとも思ってねえから無理。そんなに誰かと付き合いたいならほか当たってくれ」
「他の人じゃダメなの…!浦飯くんじゃないと!」
そう言って急に抱きつかれた。
隙をつかれて女に抱きつかれるなんて、俺も反射神経鈍ったかな
「おい、離れろって」
「いや!浦飯くんがいいって言うまで離れない!」
両肩を押して離そうとするが、思ったよりも強い力で抱きつかれているみたいで女は全く動かなかった。
これ以上力を出すと、押し飛ばしてしまいそうで力加減が難しい。
これがあいつだったら抱きしめ返すのに。なんて頭の隅で考えちまう
「おーい!浦飯ー!」
校舎の窓から顔を覗かせて、俺の名をよぶ声が聞こえた。桑原だ。
ナイスタイミング!と心でガッツポーズをする。
桑原の声に驚いたのか、女は俺から少し離れる。その隙に俺も女との距離をあけた。
「ま、とりあえず俺彼女とかいらないから。わりぃな。じゃな!」
走ってその場を逃げた。
幼なじみの横を通り過ぎて。
「おわっ、螢子?!なんでいんだよ?!」
「っ、…たまたま通りかかっただけ」
いつもと違う様子の螢子。
「どした?」
「…なにが?」
「なんか声変だぞ?」
「変ってなによ…!」
下を向いていた螢子が、顔を上げて俺を見上げる。
見つめられた瞳は少し潤んでいた。
「お前…泣いてんのか?」
今にも溢れ出しそうな涙を指で拭おうとした。
その瞬間、
「幽助には関係ないからっ…!」
手を払われた。
「って…なんだよ!人が心配してやってんのに!」
「あんたに心配されたくないしっ…
あたしに構わないでっ…!」
そういうと、螢子は校舎に向かって走りだした。
俺は訳が分からなく、ただ呆然と螢子の後ろ姿を見つめていた。
一体なんだって言うんだ?
なんでアイツあんな顔してたんだよ
なんで俺に関係ねぇとか言うんだよ
くそっ
思わず舌打ちが出る。
けど、
あんなこと言われてもやっぱり螢子が心配だから
俺があいつの涙止めてやりたいから。
走り去った螢子を追うことにした。