親愛度があがらない
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あっけにとられ佇んでいると、タオルを持ったエセンがやってきた。
「あれ、アリ・パシャさま? ……困ったな、タオルを持ってこいって命令されてたのに」
彼がつい先ほど立ち去ったことを伝えると、エセンはため息をついた。
「少しくらい待てないんですかね、あの人は。……まあいいか。マスターに頼みごとをされたせいで間に合わなかったって言えば」
責任をなすりつける気満々だ。どつきまわしてやりたい気がしないでもないが、せっかくの機会なので飴を食べてもらうことにする。
お疲れさま、と渡すと、エセンはおざなりな礼を投げて舐めはじめた。感想こそないものの、顔に不快の色はない。今度こそ間違いなく好感触だ。
追加に差しだした飴を、しかしエセンはキッパリ遮った。
「不味い飴ですね。もういりません」
エセン:親愛度+0
背をむけたエセンを慌てて呼び止める。なぜ気に入らないのかを尋ねると、金色の髪を振って彼はまたため息をついた。
「甘くないからですよ。これ、ちゃんと砂糖入ってます?」
どう味わっても入っているだろう。味見にかこつけて食べまくり、ガッツリ目方の増えたこの体が証拠だ。
「これくらいで太るんですか? 気の毒な体質ですね」
さらりと、しかし容赦なく痛いところをえぐってくる。
「マフムトなんて、寝てるかボーッとしてるか祈るかしかしてないのに、一日に三キロくらい砂糖を食べるときがありますよ。ぼくとアリ・パシャも普通に一キロぐらいは食べますけど、別に太りませんし」
無遠慮に、エセンはジロジロと視線を動かした。
「まぁ、あなたはそもそも見た目で親愛度をあげるタイプではなさそうですから、別にいいんじゃないですか。でも、だったら飴くらいちゃんと配らないと……って、ぼくの知ったことじゃないですけど」
他と親愛度が上がっている以上、味覚が死んでいるのは明らかにオスマンどもだが、正論を吐いたところで親愛度は上がらない。いっそ砂糖を袋ごとやる手もあるが、一人一キロで一日に三袋。ドロUPでバリバリ稼がせるにしてもコスパが悪すぎる。ここは三人一袋で我慢してもらおう。だが、またマフムトにしょんぼりされ、アリ・パシャに突き放され、エセンに毒を吐かれてはたまらない。ここは食費を切りつめて……
などと考えをめぐらせているうちに、エセンは姿を消してしまった。
「あれ、アリ・パシャさま? ……困ったな、タオルを持ってこいって命令されてたのに」
彼がつい先ほど立ち去ったことを伝えると、エセンはため息をついた。
「少しくらい待てないんですかね、あの人は。……まあいいか。マスターに頼みごとをされたせいで間に合わなかったって言えば」
責任をなすりつける気満々だ。どつきまわしてやりたい気がしないでもないが、せっかくの機会なので飴を食べてもらうことにする。
お疲れさま、と渡すと、エセンはおざなりな礼を投げて舐めはじめた。感想こそないものの、顔に不快の色はない。今度こそ間違いなく好感触だ。
追加に差しだした飴を、しかしエセンはキッパリ遮った。
「不味い飴ですね。もういりません」
エセン:親愛度+0
背をむけたエセンを慌てて呼び止める。なぜ気に入らないのかを尋ねると、金色の髪を振って彼はまたため息をついた。
「甘くないからですよ。これ、ちゃんと砂糖入ってます?」
どう味わっても入っているだろう。味見にかこつけて食べまくり、ガッツリ目方の増えたこの体が証拠だ。
「これくらいで太るんですか? 気の毒な体質ですね」
さらりと、しかし容赦なく痛いところをえぐってくる。
「マフムトなんて、寝てるかボーッとしてるか祈るかしかしてないのに、一日に三キロくらい砂糖を食べるときがありますよ。ぼくとアリ・パシャも普通に一キロぐらいは食べますけど、別に太りませんし」
無遠慮に、エセンはジロジロと視線を動かした。
「まぁ、あなたはそもそも見た目で親愛度をあげるタイプではなさそうですから、別にいいんじゃないですか。でも、だったら飴くらいちゃんと配らないと……って、ぼくの知ったことじゃないですけど」
他と親愛度が上がっている以上、味覚が死んでいるのは明らかにオスマンどもだが、正論を吐いたところで親愛度は上がらない。いっそ砂糖を袋ごとやる手もあるが、一人一キロで一日に三袋。ドロUPでバリバリ稼がせるにしてもコスパが悪すぎる。ここは三人一袋で我慢してもらおう。だが、またマフムトにしょんぼりされ、アリ・パシャに突き放され、エセンに毒を吐かれてはたまらない。ここは食費を切りつめて……
などと考えをめぐらせているうちに、エセンは姿を消してしまった。