親愛度があがらない
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マフムトは何が気にいらなかったのだろうか。心にかかるところだが、ああも落ちこまれてはしばらく声をかけづらい。こういうときは仲間に聞くにしくはないだろう。
アリ・パシャはシャワー室の前で濡れた髪をふいているところだった。上半身裸でサルエルだけをつけた彼は、褐色の背中を惜しげもなくさらしている。こちらへ首をめぐらせると、うなじに張りついた黒い襟足から、滴がひとつ、白くきらめきながら背骨を伝いおちていった。
「おい、エセン……なんだ、きさまか」
タトゥのある目元を、彼はあからさまにしかめた。
「エセンめ、追加のタオルを持ってこいと言いつけておいたのに、まだ来んのか。ん……待てよ。きさま、これからシャワーだな? タオルを持っているのならよこせ」
強盗はだしの要求だ。もちろんタオルなど持っていないので、とりあえず飴を渡してみる。
「飴だと? フン、もらってやろう」
激怒されるかと思ったが、アリ・パシャは意外にも素直に飴を受けとった。好感触だ。親愛度の上がる予感がひしとする。
……と思った瞬間、アリ・パシャは飴を地面へ吐き捨てた。
「なんだ、この味のない飴は。きさま、俺様を舐めているのか?」
なにか落ち度があったのかと、手元の飴玉を慌てて口へ入れてみる。普通に……どころか間違いなく美味い。
こいつ、味オンチなんじゃないか?
冷評が顔に出てしまったらしい。アリ・パシャはまたしても頬を歪め、今度は罵るように吐き捨てた。
「くだらんものをよこすな」
そして、足音も荒く去っていった。
アリ・パシャ:親愛度+0
アリ・パシャはシャワー室の前で濡れた髪をふいているところだった。上半身裸でサルエルだけをつけた彼は、褐色の背中を惜しげもなくさらしている。こちらへ首をめぐらせると、うなじに張りついた黒い襟足から、滴がひとつ、白くきらめきながら背骨を伝いおちていった。
「おい、エセン……なんだ、きさまか」
タトゥのある目元を、彼はあからさまにしかめた。
「エセンめ、追加のタオルを持ってこいと言いつけておいたのに、まだ来んのか。ん……待てよ。きさま、これからシャワーだな? タオルを持っているのならよこせ」
強盗はだしの要求だ。もちろんタオルなど持っていないので、とりあえず飴を渡してみる。
「飴だと? フン、もらってやろう」
激怒されるかと思ったが、アリ・パシャは意外にも素直に飴を受けとった。好感触だ。親愛度の上がる予感がひしとする。
……と思った瞬間、アリ・パシャは飴を地面へ吐き捨てた。
「なんだ、この味のない飴は。きさま、俺様を舐めているのか?」
なにか落ち度があったのかと、手元の飴玉を慌てて口へ入れてみる。普通に……どころか間違いなく美味い。
こいつ、味オンチなんじゃないか?
冷評が顔に出てしまったらしい。アリ・パシャはまたしても頬を歪め、今度は罵るように吐き捨てた。
「くだらんものをよこすな」
そして、足音も荒く去っていった。
アリ・パシャ:親愛度+0