ゼロの執行人 【完結】
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安室は羽場を自殺に見せかけて、羽場のこれまでの人生を放棄させて 公安が保護していた事を説明した。
羽場の日下部検事に対する感謝の気持ちを聞いた日下部検事は涙を流した。
そして、日下部検事は変更したコードを教える事に 最初は躊躇したものの、羽場の言葉に観念して コードが“HABA_231”である事を言った。
そのコードはすぐに安室から風見に伝えられた後、NAZU(ナズ)へ伝えられ、NAZU(ナズ)の地上局からコードが入力され 落下位置が変更された。
「これで安心だね」
「うん!」
が、“ブラックアウト”が起き、確実に軌道が修正出来ているかどうかわからない状態で、パラシュートが開かない可能性がある事が風見から安室へ伝えられた。
「そんな!」
日下部検事は羽場を助けようと警視庁の屋上へ向かっていった。
アイリス達も後を追った。
アイリスは走りながら、沖矢に変装している赤井に 現在の状況のメールを送った。
その頃、沖矢に変装している赤井が蘭たちと共に避難先である“エッジ・オブ・オーシャン”の“カジノタワー”に到着していた。
アイリス達は警視庁の屋上にやって来たが、そこにはドローンしかなく、安室は日下部検事に合成映像であった事を告げた。
「……そうか」
日下部検事は安堵の表情をした。
コナンは安室を見た。
「安室さん 軌道修正出来てないとしたら、落下位置は…やっぱり…」
「ああ。4mを超えるカプセルが 秒速10km以上のスピードでここに落ちてくる」
コナンはアイリスを見た。
「アイリスさんなら 今すぐ爆薬を手に入れられる?」
「え? …ええ」
「耐熱カプセルを破壊するつもりか?」
「いや、太平洋まで軌道を変えられるだけの爆薬だよ」
「!」
安室は瞳を閉じて微笑した。
「何て事考えるんだ?」
「他に方法ある?」
「決まりね」
アイリスはフォルシオンに電話をかけようとした。
が、安室に手を掴まれた。
「!」
「アイリスさん 今回は僕たちに任せて下さい」
「………」
アイリスは頷いた。
安室は風見に至急 爆薬を用意する様言った。
「ああ。 公安お得意の違法作業だ」
風見は公安が押収した中で1番威力が大きく、足が付かない爆薬を用意し 携帯を取り付けた。
そして、光彦たちが操縦するドローンに爆薬を積み、耐熱カプセル目掛けて飛び立った。
コナンは阿笠邸にいる灰原たちの会話を探偵バッジで聞いていた。
「「「!」」」
その時、空からオレンジ色の明かりが見えた。
総理大臣たちが見守る中、パラシュートが出ないと騒然になっていた。
総理大臣たちがいる部屋から出た黒田管理官が安室に電話をして 状況を伝えてきた。
『…ぬかるなよ…(バーボン)』
「了解」
安室は電話を切った。
コナンはタイミングが取れる様に、安室に探偵バッチを渡した。
頼んだぜ お前ぇら―――…
コナンは空を見た。
耐熱カプセルとドローンが近付き 安室は携帯の番号を押した。
そして、重なった所で、コールボタンを押した。
ドォ――――ン!!!
ドローンが積んでいた爆薬が大爆発し 耐熱カプセルの軌道が逸れ、衝撃でパラシュートが開いた。
光彦たちはドローンが反応しなくなった事に残念がっていたが、コナンの作戦が成功した。
“成功した”と言う報告を受けた安室はコナンに携帯を返した。
「よかった!」
アイリスは沖矢に変装している赤井に成功した旨のメールを送った。
そこに 日下部検事を逮捕、連行する為に公安警察官がやって来た。
コナンは連行しようとする公安警察官を引き止めて、阿笠邸にいる羽場の映像を見せた。
コナンの携帯に映る羽場を見た日下部検事が公安警察官と共に歩き出した時、風見と境子先生がやって来た。
コナンの携帯に映る羽場を見て、自殺したと思っていた羽場が生きている事に 風見と境子先生も驚きを隠せなかった。