ゼロの執行人 【完結】
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小五郎の弁護を引き受けてくれる人が見当たらず 困っているコナン達がいる妃法律事務所に、捜査会議を終えた白鳥刑事が訪れ 小五郎が送検される事が告げられた。
その後、阿笠博士から爆発原因である物が見つかったと報告を受けたコナンは阿笠邸を訪れ、灰原から 爆発原因はIot圧力ポットで、爆発場所は飲食店の厨房である事が告げられた。
「なんだよ!! 爆弾じゃなかったのかよ!?」
コナンは声を荒げた。
阿笠博士に注意され、コナンは二人に謝り、小五郎が送検された事を言った。
阿笠邸を後にしたコナンが妃法律事務所へ向かっていると、ちょうどGT-Rに乗って 信号待ちをしているアイリスを見かけた。
「アイリスさん!」
アイリスは声がした方を見た。
アイリスは路肩に停車させ、コナンはGT-Rの助手席に乗った。
「ちょうど良かった」
「…何が?」
「今日からコナン君の家に泊めて欲しいんだけど」
「え…?」
「…ダメかな…?」
コナンは首を横に振った。
「ダメじゃないけど、蘭姉ちゃんにも聞いてみないと――」
アイリスとコナンが妃法律事務所へ戻ると、公安の協力者である“2291”、橘 境子が妃法律事務所のドアの前に立っていた。
「入らないの?」
「!」
境子先生は驚いた顔でコナンを見た。
コナンは妃法律事務所のドアを開けた。
「ただいまー」
「コナン君!」
「お邪魔します」
「アイリスさん!? !」
その時、蘭はアイリスの後ろに立っていた境子に気づいた。
境子先生はイスに座っている英理に歩み寄り、小五郎の弁護をさせて欲しい旨を伝え、英理に自分が扱った事件の資料を見せた。
コナンは裁判の勝敗を聞いた。
境子先生は困った様に笑い 全部負けている事を答えた。
「………え?」
「……は?」
「……えーっと…」
アイリス達は思わず 黙り込んでしまった。
英理は公安事件が難しい旨を言ってフォローし、境子先生は公安検察が勝利する確率がほぼ10割であり、勝てる可能性はほぼ無い旨を言った。
そして、不安に感じている蘭と了承しようとしている英理が相談し合った結果、英理が口を出せると言う点で結局 了承する事になった。
その頃、小五郎は凄腕の検事である日下部 誠に取り調べをされていた。
小五郎の事件の弁護を任された境子先生はアイリス達と自己紹介をし合った。
「あ」
はっとして英理はアイリスを見た。
「挨拶も出来ずにごめんなさい。 あなたが桜雅 アイリスさんですよね?」
アイリスは英理を見た。
「…ええ」
「申し遅れました。 私 妃法律事務所を経営しております、妃 英理と申します」
英理はアイリスに名刺を差し出した。
「頂戴致します」
アイリスは名刺を受け取った。
「娘から あの人の為に動いてくださっていると 伺っております」
「……“娘”?」
アイリスは蘭を見た。
蘭は頷いた。
「…お母さんなの」
「そうなんだ。 探偵のお父様、弁護士のお母様、立派なご両親様だね」
「…はい!」
蘭は嬉しそうに笑った。
小五郎の取り調べを終え、サミット会場爆破の動機が全く見えてこないことに疑問を抱いた日下部検事は、統括検事で 上司の岩井 紗世子に追加の捜査を依頼しようとしたが、岩井統括官は起訴の方向で進めようとして 全く聞く耳を持たなかった。
白鳥刑事は日下部検事の一存で追加の捜査を求められた事を告げた。
英理は警察が起訴に口を出してくるのか言い、そこではっとした。
境子先生は公安部の説明をし、公安検察は公安警察に歯が立たない事を言った。
そして、公安警察の顔に泥を塗ったのと同じ サミット会場爆破は公安的配慮が働き、小五郎は起訴される事を言った。
「………」
この人…本当に毛利さんの弁護する気あるの……?
「………」
…まるで起訴を望んでいるみたいだ……
アイリスとコナンは境子先生の口調から 疑問を感じていた。