ゼロの執行人 【完結】
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そして、数日後 アイリスは屋敷のテレビで 東京サミットの開催地である“エッジ・オブ・オーシャン”の実況を見ていた。
「素敵!」
「ですね」
その後、無人探査機 “はくちょう”のニュースが流れた。
…が、途中で番組が速報のニュースに切り替わり、来週 東京サミットが行われる国際会議場で大規模な爆発があり、サミット警備の下見をしていた警察官 数名が死傷したと言う情報が伝えられた。
それと同時に 爆発直後の防犯カメラの映像が流れていた。
その中に、爆発に巻き込まれた安室の姿が写っていた。
「……!?」
今…零さん いなかった……?
アイリスはフォルシオンを見た。
「……ねぇ 今…」
「……ええ。 確かに安室様の姿が…」
「!?」
見間違いじゃない…!
アイリスは安室に電話しながら すぐに部屋を飛び出していった。
「アイリス様!」
フォルシオンの呼びかけを無視したアイリスは、愛車の赤色のGT-Rに乗り込み、屋敷を出た。
…零さん……!
「いいのかよ 行かせて…」
「…仕方ありません」
またもや 赤井様を悩ませる種が…
その頃、工藤邸では沖矢に変装している赤井が同じ速報のニュースを見ていた。
「……アイリスが恐れていた事が現実になったな…」
だが、サミット前に襲撃する意味は……?
沖矢に変装している赤井はコーヒーを飲んだ。
「爆発の中に安室君の姿があったが…彼の事だ、恐らく大丈夫だろう…」
…だが、彼女は心配して屋敷を飛び出している頃だろうな――…
警視庁内では黒田管理官と目暮警部が指揮を執り 捜査会議が行われていた。
そこに、安室の部下である風見が 怪我をした姿で現れ、発火物と推測された高圧ケーブルに焼き付いた指紋があり、照合した結果 毛利 小五郎の指紋が一致した事を報告した。
それにより、捜査会議では驚きの声があがった。
メゾンモクバ、降谷 零としてのセーフハウスに安室がいない事を確認したアイリスは、ポアロに向かっていた。
「…どこにいるの……」
…零さん…!
その頃、事故で片付けられるはずだったサミットの爆発は事件となり、毛利探偵事務所では家宅捜索が行われていた。
その時、風見はこっそり コナンの携帯にアイコンが残らないタイプの遠隔操作アプリを入れた。
その後、公園でコナンは高木刑事から事件の詳しい内容を聞いていた。
が、蘭から連絡があり 高木刑事と別れたコナンは、小五郎が逮捕されると伝えられ、ターボエンジン付きスケボーで毛利探偵事務所へ急いでいた。
【コナン君!】
「!」
コナンは止まって、横を見た。
「アイリスさん!?」
「どうしたの そんなに慌てて…?」
「事情は後で話すから 乗せてくれる!?」
「え ええ」
コナンはGT-Rの助手席に座った。
「ありがと! 毛利探偵事務所に向かって! 急いで!」
「…了解!」
コナンの慌てた様子にアイリスはアクセルを強く踏んだ。
少しして、毛利探偵事務所の前についた。
毛利探偵事務所の前には黒色の警察の車が停まっていた。
コナンから 小五郎が逮捕されてしまう話を聞いたアイリスは、コナンと共に 急いで家に向かった。
家に入ると 心配そうに見ている蘭と園子、風見に 押収した小五郎のパソコンから出てきた サミットの予定表と爆発された国際会議場の見取り図を証拠として突き付けられた小五郎がいた。
小五郎たちはパソコン音痴である旨を主張し 反論した。
「とにかく 詳しい話は警察で聞きます」
風見は小五郎の腕を掴んだ。
「! ふざけんな!」
小五郎は風見の腕を払った。
「公安の任意同行なんか知るか!」
小五郎はスーツを正しなからそう言った。
「…では 今の公務執行妨害で逮捕します」
「手を払っただけだろうが! っておい!」
ガシャン!
小五郎の右手首に手錠がはめられた。
「っ!」
「嘘でしょ!?」
「4月28日、午後4時56分」
「!」
「おい! 離せよ!」
「暴れれば容疑が増えるだけですよ?」
【待って!】
コナンは両手を広げて 小五郎を連れて行こうとする公安警察官 2人の前に立ち塞がった。
「小五郎のおじさんが犯人なら サミット会場を爆破する動機って何!?」
「そうだ! 何の為に!?」
小五郎は風間たちを見てそう言った。
「それも 事情聴取で伺います」
【どうして そうやって強引に連れいくの?】
「「「!」」」
風見たちはアイリスがいる事に気付いた。