純黒の悪夢 【完結】
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赤井のライフルにより ローターの結合部に損傷を負った黒の組織のオスプレイは蛇行飛行していた。
「やったか!?」
「よし!」
「良かった…」
「フン」
黒の組織のオスプレイ内は警告音と共に 画面には“WARNING”の文字が表示されていた。
ジンはコルンをどけ 操縦席に乗った。
そして IDWSで再び攻撃をしてきた。
「くそっ!」
「チッ」
コナンは走り出した。
車軸が爆発されたら大変なことに…!
「コナン君っ!」
「アイリス まだ動けるか?」
「ええ」
「ボウヤの方を頼む」
「わかった…!」
アイリスはコナンの後を追って 走り出した。
すまん アイリス…
赤井はライフルで黒の組織のオスプレイを狙っていた。
「ん」
だが 足元が崩壊し 下に飲み込まれていった。
「どわっ…」
上にいた安室も移動していたが 足元が崩壊し赤井と同様に下に飲み込まれていった。
「うわっ!」
そして とうとうIDWSによって 灰原たちが乗っているノースホイール側の観覧車が車軸から外れてしまった。
その頃、自ら弾丸の雨の囮となり 海に落ちていったキュラソーが海面に顔を出していた。
【コナン君!】
アイリスはコナンと合流した。
「アイリスさん!? もう動かない方が…!」
「この状況でじっとなんかしてられない」
「でも…」
さっきより出血してる…
アイリスの服は出血により赤く染まっていた。
「コナン君」
アイリスの目つきが変わった。
「桜雅家の私を舐めないで」
「! ……うん!」
アイリスさんを信じよう
その頃、黒の組織のオスプレイは去っていっていた。
車軸から外れたノースホイール側の観覧車はゆっくりと転がり始めていた。
「やばい! このまま転がったら 水族館に!!」
コナンは走り出した。
「待って コナン君!」
アイリスも走り出した。
「何か方法があるの?」
「ああ。 やってみねェとわからねェが…何としても止めるしかねェ!」
コナンは伸縮サスペンダーを伸ばし サウスホイール側の観覧車に取り付け、先を持って走り出した。
アイリスも並んで走った。
しまった! 坂で加速した!
【コナン君!】
安室が後ろから走ってきて アイリスとコナンに並んだ。
「安室さん!」
「!」
その時 安室はアイリスの怪我の具合を知った。
「アイリスさん その怪我…」
想像していたより酷いみたいだ…
「大丈夫。 それより今は…」
アイリスは転がっていく観覧車を見た。
「………」
早く何とかして 休ませてあげないと…!
安室はコナンを見た。
「止められるのか?」
「わからない! でもやらないと!」
コナンはアイリスを見た。
「アイリスさん ごめん。 まだ力を貸せる?」
「もちろん」
アイリスはコナンを抱き上げた。
「このサスペンダー 三人の重量耐えられるの?」
「アイリスさん 軽そうだから大丈夫だと思う」
「では アイリスさん いいですね?」
「うん」
安室はコナンを抱いているアイリスを抱き上げた。
「跳びますよ!」
「「うん!」」
そして 安室はサウスホイール側の観覧車から下に向かって飛び降りた。
「ぐわっ!」
「零さん!?」
「安室さん!?」
「大丈夫だ! 集中して!」
そして 下の方に着地した。
「アイリスさん 気をつけて」
「ありがとう 零さん…」
「行きますよ!」
「「うん!」」
アイリスはコナンを見た。
「コナン君 私の右腕 あまり力が入らないから しっかり掴まっていてね」
「わかった!」
安室がコナンを抱えているアイリスを力いっぱい 転がっていくノースホイール側の観覧車へ投げると同時に、アイリスは安室の掌を踏み台にして 蹴って跳んだ。
「届け――――!!」
「!」
届いて――っ!
アイリスは転がっていくノースホイール側の観覧車へ左腕を伸ばした。
「っ!」
まずい! このままじゃ届かないっ!
コナン君だけでも…!
アイリスがコナンを投げようと考えた時 左手を掴まれた。
「…秀!」
「…赤井さん!」
「全く 無茶をする…」
赤井はコナンを見た。
「何か作があるんだろう?」
コナンは頷いた。