純黒の悪夢 【完結】
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弾丸の雨を上手く逃げていたキュラソーだったが、海へ落ちていき 反応が消えた。
「任務完了でっせ!」
「いや まだだ」
「!」
「鼠共の始末が残ってる。 車軸の爆弾を狙え」
その頃、灰原はゴンドラの中で光彦たちと合流していた。
「秀ー!」
「安室さーん!」
アイリスとコナンは赤井と安室を探していた。
【こっちだ】
アイリスとコナンは声のした方を見た。
「秀!」
「赤井さん!」
コナンは上に上がろうとしたが、段差が立ち塞がった。
アイリスはコナンを抱き上げた。
「アイリスさん…」
アイリスは微笑んだ。
そして コナンを抱えているアイリスは赤井のもとに跳んだ。
「怪我はないか ボウヤ?」
「うん。 でも アイリスさんが…」
「!」
赤井はアイリスを見た。
「大した傷じゃないわ…」
赤井はアイリスに触れた。
「っ!」
「具合は?」
この出血量…長時間放っておくのは危険なレベルだな…
「頭がクラクラして 気分が悪いわ…」
「無理はするな」
早くなんとかしてやらんとな…
アイリスは頷いた。
「隠れるんだ。 まだ ローター音が聞こえる」
赤井は折れてしまった暗視スコープを予備のスコープに付け替えた。
「安室さんは?」
「わからん。 だが 直接的な攻撃を仕掛けてきたということは 爆弾の解除に成功したってことだ」
「後は奴らをどうやって…」
【そのライフルは飾りですか!?】
アイリス達は声の主を見た。
「零さん!」
「安室さん!」
上の方に 赤井のライフルケースを背負った安室がいた。
「! アイリスさん 怪我を!?」
「大丈夫。 大したことないから…」
「………」
暗いし 遠くてよく見えないが…
出血をしているようだ…
早くこれを解決しなくては…!
安室は赤井を見た。
「反撃の方法はないのか!? FBI!」
「あるにはあるが…暗視コープがお釈迦になってしまって…。 使えるのは 予備で持っていた通常のこのスコープのみ。 これじゃあ ドデカイ鉄の闇夜の烏は落とせんよ…」
赤井は呼吸が少し荒くなってきているアイリスを見た。
「彼女の目なら少し暗視ができるが…この状態では厳しいだろう」
「指図ならできるけど…、ああも動かれては…正確な位置は教えられない…」
右腕さえ 怪我をしてなければ…!
「姿が見えれば落とせる?」
「ああ」
「でも どうやって?」
「ローターの結合部を狙えば恐らく…」
「結合部なんて見えなかったよ!?」
「正面を向き合っては無理だ。 なんとか奴の姿勢を崩し 尚且つ ローター周辺を5秒照らすことができれば…」
「照らすことはできそうだけど…大体の形が分からないと ローター周辺には…」
その時 黒の組織のオスプレイがIDWSで攻撃を再開してきた。
「まさか 奴ら 車軸を爆発させて…」
「この観覧車ごと崩壊させるつもりか」
「そんなことされたら…!」
安室は起爆装置を操作していた。
「まずい! 車軸にはまだ半分 爆弾が残ってる」
コナンは攻撃してきている黒の組織のオスプレイを見た。
「くそっ! 撃ってくる方向はわかるのに…ローターがどこにあるか分からない!」
赤井はライフルを構えていた。
「大体の形が分かればいいんだったよな!?」
「「「!」」」
安室は起爆装置を再び動く様に操作した。
「よし」
そして 赤井のライフルケースに入れ 外に向かって投げた。
「見逃すなよ!!」
爆弾に“PROGRAM RUN”が表示され 黒の組織のオスプレイの下辺りで爆発した。
「っ!」
黒の組織のオスプレイは爆風で機体が大きくれた。
「見えた!!」
位置を確認したコナンはキック力増強シューズの電源をいれ ボール放出ベルトから花火ボールを出した。
「行っけ――――っ!!!」
そして 花火ボールを黒の組織のオスプレイ目掛けて蹴り飛ばした。
黒の組織のオスプレイに当たり 跳ね上がった花火ボールは空中で大輪の花を咲かせた。
「花火…?」
「攻撃されてる!?」
「い 一体 どこから!?」
ウォッカは赤外線センサーで観覧車内部を見た。
そして ライフルを向けられているフォルムが見えた。
「堕ちろ」
赤井はライフルを放ち 黒の組織のオスプレイのローターの結合部に見事 命中させた。