純黒の悪夢 【完結】
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アイリスとコナンはゴンドラから投げ出されていた。
「…ん…」
気を失っていたアイリスは目を覚ました。
「コナ…んっ!」
その時 アイリスの頭に激痛が走り、反射的に頭を抱えようとして 上がった右腕にも激痛が走った。
コナン君はっ!
アイリスは自分の事を気にせず、衝撃から守るように抱きしめていたコナンを見た。
「よかった…怪我はないみたい…」
アイリスは安心した。
「…っ……」
頭がクラクラする…
アイリスは怪我をしていない左腕で激痛が走った右側頭部に触れると、左手には血がべっとりと付いた。
「………」
出血してる……
アイリスは出血している右腕を見た。
「………」
折れてはなさそう…
…でも 腕の感覚がほとんどないから しばらく使い物にならなそうね……
「…ん」
その時、気を失っていたコナンが目を覚ました。
「コナン君!」
アイリスは安堵の表情をした。
「…アイリスさ… !」
その時、コナンはアイリスの頭と右腕から出血していることに気づいた。
「アイリスさん 怪我を!?」
俺を守る為に…!
「大丈夫だよ。これは 私の受け身のミスだから」
そう言うと アイリスはコナンを安心させる様に微笑んだ。
「早く手当をっ!」
アイリスさんだから平静を装っているかもしれねェけど
この傷…かなり深い…!
「そんな心配そうな顔しないで。 こうすれば… っ!」
アイリスはハンカチを取り出し 口と左手で右腕をキツく縛った。
「大丈夫だから… 。 …それより 風見さんは…?」
アイリスは自分の怪我より 風見を心配し 辺りを見渡した。
「あ! あそこ!」
アイリスさん…どうして 貴女と言う人は……
コナンは少し離れたところにいる風見を見つけ 駆け寄った。
「おじさん しっかりして!」
「……っ…」
アイリスは風見の元に歩み寄って 様子を見た。
「とりあえず 怪我はなさそう。よかった… !」
「!?」
その時 ゴンドラが崩れ落ちそうになっていることに気づいた。
「まずい!」
コナンは風見を動かそうとした。
「コナン君には無理だよ」
アイリスは風見の腕を自分の肩に回した。
「アイリスさん!? 動いて大丈夫なの!?」
「平気。 それより 早くここから避難しないと」
「……うん」
…自分の事を後回しにしてしまう人なんだ―――…
アイリスは風見と共に少しずつ移動した。
コナンはアイリスの負担が少しでも減る様に 風見の身体を支えていた。
その頃、ウォッカは赤外線センサーでキュラソーを探していた。
その時 起爆装置を設置してある消火栓の近くに人がいることに気づいた。
「後は雷管に繋がる二つのコードを」
安室はペンチでコードを一本切った。
「よし これを切れば終わり」
安室はペンチでコードをもう一本切った。
その時 ランプが赤く光り 音が鳴った。
「っ!」
安室の顔が青ざめた。
“RECEPTION OFF”の文字が現れた。
「やった…! はーっ! ギリギリだったな…」
安室は見事 爆弾を解除した。
「フン」
爆弾を解除されたことを理解したジンは起爆装置のリモコンを踏みつけた。
「浴びせてやれ コルン。 弾丸の雨を!」
コルンはIDWSで観覧車を撃ってきた。
「んっ!」
「!」
風見をゴンドラが落ちてこない安全なところに避難させたアイリスとコナンは 走り出した。
「くそっ! なんとかしねェと!」
コナンはアイリスを見た。
「アイリスさん 具合は?」
「大丈夫。 とりあえず 秀と零さんと合流しよう」
「うん!」
安室はコードで下に降りた。
「まずいな。 急がないと」
赤井は黒の組織のオスプレイを狙っていた。
「上からでは無理か…」
赤井は下に降りた。
灰原とキュラソーは弾丸の雨から逃げていた。
赤井も逃げていたが、弾丸の衝撃により ライフルの暗視スコープが折れてしまった。
「チッ」
アイリスとコナンも弾丸の雨から逃げていた。
が コナンはメガネを落としてしまった。
コナンはメガネを拾おうとしたが 弾丸の衝撃で飛んでいってしまった。
くそっ!
動いたらすぐに狙われる!
このままじゃ何もできねェぞ…!
キュラソーは囮になる為 派手に動いて 弾丸の雨を自分に向けさせた。
「ん? 攻撃が一箇所に集中している」
赤井は動き出した。
「!」
誰かが狙われてる…
「動くなら今だ! アイリスさん 行くよ!」
コナンは動き出した。
「うん!」
アイリスもコナンに続いて動き出した。
「コナン君 メガネなくて大丈夫なの?」
「大丈夫。 伊達だから」