純黒の悪夢 【完結】
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灰原は観覧車の方へ向かっていた。
光彦たちの乗っているゴンドラはあと少しで地上に到着すると言うところで止まっていた。
「くっ! こう暗くては配線の見分けがつかない! もう少しで解除できると言うのに…! 肝心なところで視界を奪われた…」
暗闇になったことにより 爆弾の解除をしている安室の手が止まっていた。
その頃、ジン達を乗せたオスプレイはキュラソーの乗るゴンドラへ降下していった。
アイリスとコナンは観覧車の頂上に上った。
「コナン君 あれ!」
アイリスは暗視能力でジン達がオスプレイで来ていることに気づいた。
コナンは追跡メガネで黒の組織のオスプレイを確認した。
「! まさか あれでゴンドラごと… !」
その時、キュラソーがゴンドラから抜け出していることに気づいた。
「あれは…!」
「今、あそこで動いたのってキュラソー…!?」
「行ってみよう!」
アイリスとコナンはキュラソーがいたゴンドラを覗いた。
そこにはキュラソーによって気を失わせられた風見が横たわっていた。
「風見さん!」
アイリスはゴンドラの中に降りた。
公安の捜査官…ってことは!
「やっぱりさっき飛び出したのは キュラソー!」
その時、黒の組織のオスプレイが接近してきた。
「やべっ!」
コナンもゴンドラの中へ降りた。
「風見さん 起きて! 風見さん!」
アイリスは気を失っている風見の身体を揺すっていた。
赤井は黒の組織のオスプレイに狙いをつけていた。
「フン…。 このライフルでは歯が立ちそうにないな。 どこかにウィークポイントがあるはず…くっ!」
その時 オスプレイの起こす風により 赤井は体勢を崩された。
アイリス達が乗っているゴンドラを黒の組織のオスプレイが掴んだ。
「くそっ!」
「!?」
そして 掴み上げた。
「うわぁー!」
「コナン君っ!」
アイリスは体勢を崩したコナンを支えた。
「ありがとう アイリスさん…」
アイリスは微笑んだ。
赤井はゴンドラで黒の組織のオスプレイの風を防ぎながら ライフルで狙っていた。
「この距離では無理か…」
ゴンドラを回収したジン達はそのまま去ろうとしたが、コルンの一言により ゴンドラの中を赤外線センサーで確認した。
「こ このフォルムは…男! それにガキが一人乗ってやがる! ん? ガキと一緒にいるのは…女? キュラソーか?」
ジンは画面を見た。
「…このフォルム キュラソーにしては小柄すぎる」
この女のフォルム…アイリスに似ている気がするが…
気のせいか…?
「そうなると…兄貴! キュラソーが乗ってませんぜ」
「…キュラソー…!」
ジンは怒りを露わにした。
「やべっ! このままじゃ…っ!」
コナンは脱出する方法を考えていた。
「………」
…ジン…
アイリスは黒の組織のオスプレイを見ていた。
「どうします 兄貴?」
「………」
…だが…アイリスがここにいるわけが……
「…兄貴?」
「……ゴンドラを捨てろ」
…お前じゃねェよな…アイリス……?
「りょ 了解」
黒の組織のオスプレイは掴んでいたアイリス達が乗っているゴンドラを放した。
アイリス達を乗せたゴンドラはそのまま落下していった。
「おいおい! 嘘だろ!?」
「コナン君っ!」
アイリスはコナンを抱き寄せた。
ゴンドラが落下した衝撃は外にいる人たちやベルモットにも見えた。
ジンは作戦を変更し、キュラソーを始末することにした。
黒の組織のオスプレイが機関銃であるIDWSを出してきたことにより 赤井は一度身を引いた。
黒の組織から逃げ出したキュラソーは灰原と合流していた。
そこで キュラソーは光彦たちがまだゴンドラにいることを知った。
ゴンドラが落下した衝撃により開いた穴から 明かりが洩れていた。
「何があったか分からないが これなら」
安室は起爆装置を見た。
「よし 配線も雷管も判別できる。 集中しろ。 焦らず 慎重に…。 そして 急げ」
安室は爆弾の解除を再開した。