純黒の悪夢 【完結】
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「アイリスさん これを」
そう言って 安室はベルモットから取り返したアイリスのバックを差し出した。
「ありがとう 零さん」
アイリスはバックを受け取り 中を確認した。
「無くなってるものはないですか?」
「うん 大丈夫。 !」
アイリスは赤井からメールが来ていることに気づいた。
「何か取られたものが!?」
「うううん」
「良かった。では 僕たちも東都水族館に急ぎましょう!」
「うん!」
アイリスと安室はRX-7に乗り 倉庫を後にした。
東都警察病院に向かう時と同じく、安室はバックミラーで組織の追手を確認していた。
アイリスは赤井からのメールを読んだ。
〔ちゃんと上手く逃げれたか? 俺は先に向かっている〕
「………」
…秀…
アイリスは赤井に返信した。
少し走って 安室は車を止めた。
「…零さん?」
「倉庫で連絡するのは危険なので 離れてからと思ってたんですけど…部下に連絡したくて…」
「あ そうですよね…」
「すみません。 あと、携帯 貸してもらってもいいですか?」
「そう言えば ベルモットに携帯取られたままでしたね…。 勿論です」
アイリスはロックを外し 安室に携帯を渡した。
「ありがとうございます」
安室はキュラソーを連れて東都水族館に向かっている風見に連絡をした。
そして、キュラソーを観覧車に乗せる様 指示をした。
『それより 早く合流しましょう』
「いや 組織の目がどこで光っているかわからない…。 観覧車までアイリスさんと一緒にこのままで行く」
安室は電話を切った。
「ありがとうございました アイリスさん」
安室はアイリスに携帯を返した。
「さあ 向かいましょう」
「うん!」
再び 安室は車を走らせた。
そして、日が落ちた頃 アイリスと安室は東都水族館に到着した。
「駐車場は…」
「関係者用の方に入れて 零さん」
「え?」
「心配しないで。 東都水族館は私…桜雅 アイリスがオーナーだから」
そう言うと アイリスは微笑んだ。
キュラソーを連れ出した風見たちも東都水族館に着いていた。
その後をつけてきた目暮警部たちもいた。
園子に口を聞いてもらい 光彦たちは特別に観覧車に乗せてもらうことになった。
キュラソーの記憶の秘密に気づいたコナンも到着していた。
アイリスは洋服で隠れる様に足にレッグホルスターをつけて 拳銃をしまった。
そして、携帯をポケットにしまった。
安室にはスタッフの服を着させた。
「これで 中を自由に動けるはずよ」
「ありがとう アイリスさん」
その頃、観覧車の男の添乗員が勘違いをして、公安が貸切にしていたノースホイール側の観覧車に光彦たちを乗せてしまっていた。
関係者通路で観覧車に向かっている時、アイリスの携帯が鳴った。
…ここから?
「もしもし?」
『桜雅 アイリス様、夜分に申し訳ありません。 アイリス様がオーナーをされている東都水族館の観覧車で 風見様と言う公安の方が協力要請をしてきていますが どう致しますか?』
アイリスは安室を見た。
「風見さんから協力要請みたい」
安室は電話に耳を澄ませた。
「その方 私の知り合いなので、代わってもらえますか?」
『かしこまりました』
電話をかけてきた責任者は風見に電話を変わった。
『アイリスさん 貴女がオーナーをされていたんですね。 話が早くて助かる』
「風見さん お久しぶりですね。 キュラソーの件ですよね? もちろんです。 私たちもこれから向かいますので」
『ありがとうございます。 ところで アイリスさんは今 降谷さんとご一緒ですか?』
「ええ。 代わりましょうか?」
『お願いします』
アイリスは安室に携帯を渡した。
安室は風見とこれからの動きを話した。
「気を抜くなよ 風見」
『はい』
安室は電話を切った。
「ありがとうございました」
そして 携帯をアイリスに返した。
「急ぎましょう」
「うん!」
アイリスと安室は観覧車の内部に入っていった。
その頃、赤井も観覧車内部にいた。
「奴らが狙ってくるとしたら…」
東都水族館にはパトカーが集まってきていた。
心配した灰原もタクシーでやって来ていた。