3.ハニートラップ
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「アイリスさんの事は分かりました。 私の方で対応します」
「ありがとうございます。 私も直ぐに自分の車で追いかけます」
アイリス 今助けるからな―――…
阿笠博士にハンドルを任せて、沖矢に変装している赤井はアイリス達を誘拐した犯人の車のタイヤを撃とうとして 車から上半身を乗り出していたが、直ぐ横から安室のRX-7が走って来ている事に気付き 車に戻った。
安室は犯人の車の横に並び 車の中の状況を確認した。
「! ………」
アイリスさん達に怪我は無さそうだし、
全員シートベルトは締めてるみたいだ…
それなら……
安室は後部座席に乗っている小五郎にシートベルトを締める様に指示し、助手席に座ってる蘭にはシートベルトを外す様に指示した。
戸惑いながらシートベルトを外した蘭を安室は自分の方へ抱き寄せた。
そして 安室はRX-7を犯人の車に体当たりさせて止めた。
「「「っ!?」」」
アイリス達は衝撃を受けた。
コナンの頭に拳銃を突き付けて 人質にしている手川は車から降りた。
そこに 後ろから追いかけてきていた世良のバイクのタイヤにより手川は吹っ飛ばされていった。
「よかったー!! 無事だったかー!!」
バイクから降りてきた世良は、手川から解放されたコナンに抱きついてきた。
安室とコナンは世良がこの場にいる事に疑問を感じていた。
安室に会うと面倒な事になる 沖矢に変装している赤井たちとフォルシオンはそれぞれ 現場から通り過ぎていった。
『ラジャイオン もうそこから撤退してもらって大丈夫です』
ビルの上でタイヤを狙撃する様にライフルを構えていたラジャイオンは立ち上がり ライフルを担いだ。
「ああ。 だが アイリスは?」
『今 そこにはアイリス様と最近親しくしている安室 透と言う男がいます。 私達は顔を見せない方が得策でしょうから、ここは蘭様達に任せましょう』
「……分かった」
ラジャイオンは電話を切り アイリスの方を見下ろした。
【アイリスさんっ!】
「……ん…」
目を覚ましたアイリスはぼんやりと声の主を見た。
「…大丈夫ですか…!?」
安室が心配そうにアイリスを見ていた。
「……透さん。 大丈夫です…」
「良かった…」
咄嗟に受け身を取ったみたいだ
安室はほっとした。
「アイリスさん含め 今 救急車を呼んでいるので…「コナン君は…?」」
アイリスは安室の言葉を遮り 車から降りようとした。
「まだ動かない方がいいですよ…!」
「…大丈夫です」
安室は心配しながら手を差し出した。
「…ありがとうございます」
アイリスは安室の手を取って 車から降りた。
安室は蘭と小五郎と話しているコナンの方を見た。
「コナン君なら無事ですから」
アイリスもコナンの方を見た。
「…良かった」
その時 赤井に変装している赤井、安室、世良の携帯がそれぞれ鳴った。
「! アイリスさん ちょっとすみません」
「…はい」
安室はアイリスから少し離れた。
そして 安室たちはそれぞれ電話に出た。
「どうやら、一応の信頼は得られたようだけど…、私との約束は守ってくれるわよね? バーボン?」
橋の上から バイクに乗っているベルモットが見下ろしながら電話をかけていた。
ベルモットとの話が終わり 安室は電話を切ろうとした。
『それと バーボン。 彼女の事は何か分かったの?』
「……いえ まだ…」
『珍しいわね。 貴方のハニートラップがこんなに時間がかかるなんて…』
「…すみません」
『まぁ いいわ。 相手が相手だから慎重にね』
「はい」
ベルモットとの電話が切れた。
「………」
ベルモット もう彼女には僕のハニートラップではダメなんです…
安室はアイリスの方へ向かって歩き出した。
僕自身が彼女に惚れてしまったから―――…
23/23ページ