3.ハニートラップ
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“…その指輪…とても大切な物なんですね…?”
フォルシオンが迎えに来てくれ、白色のロールス・ロイスに乗っているアイリスは、別れ際 沖矢に言われた言葉が気がかりだった。
アイリスは左手の薬指にはめられている婚約指輪を見た。
「………」
そして 沖矢との会話を思い返した。
「…その指輪…とても大切な物なんですね…?」
「!?」
アイリスは目を見開いて驚いた。
そして アイリスは瞳を伏せた。
「……やっぱり 変ですかね……」
「…いえいえ 変って事は無いですよ!」
「…そう言って下さって ありがとうございます。……外した方がいいのかなと思った事はあったんですけど…、どうしても外せなくて……」
アイリスは婚約指輪に触れた。
「……当時の私にとって とても大切なものだったんだと思いますし…、この指輪をくれた親しい人との大切な想い出がつまってる気がして……」
「……アイリスさん…」
「……薄々気付いているんです。 親しい関係者としか聞いていないけど、本当は婚約者だったのかなって…」
「! ………」
「……って言っても 今の私はその方との事を何一つ覚えてないし、その方に対する感情も今の自分ではよく分からないんですけどね…」
そう言って アイリスは困った様に笑った。
「それでも そうやって想ってもらえてるのは嬉しい事だと思いますし、無理に忘れたりしなくてもいいと思います」
「…でも…」
…もう その親しい人はこの世に居ないのに……
沖矢に変装している赤井は微笑みかけた。
「だから この先アイリスさんがこの人と思える人に出会えるまではそのままでいいと思いますよ―――…」
DNAの事件が、殺人事件ではなく、自殺であったた事を証明した小五郎の推理に大きな感銘を受けた安室が小五郎の探偵事務所の下にある、喫茶店 ポアロにて アルバイトをしながら 小五郎のもとで探偵修行をする事になった。
そんなある日、殺人犯の可能性がある、樫塚 圭により コナンが誘拐される事件が起きた。
蘭達は阿笠博士、世良にコナンの捜索の協力を求めた。
「……あと こんな時に頼りになるのは…!」
…本調子じゃないかもしれないけど……
蘭から電話を受けたアイリスは事情を聞いて 電話を切った。
「フォルシオン、ラジャイオン どうしよう…!?」
アイリスは不安そうに 隣で話を聞いていたフォルシオンとラジャイオンを見た。
「アイリス様 そう取り乱さないで下さい。 こう言う時こそ冷静に ですよ?」
「…でも…!」
「…まぁ まずはコナン様を捜索するのが先決でしょうね」
…緊急事態になりますので、龍光様にも協力を仰ぎましょう
「…ああ」
アイリスとフォルシオンが運転する、白色のロールス・ロイスに乗り、ラジャイオンは1人 黒色のロールス・ロイスに乗り 別行動をする事になった。
睡眠薬入りのジュースを飲んだふりをしていたコナンに樫塚 圭こと、本名 浦川 芹奈は、彼氏で、強盗事件で殺害された銀行員の庄野 賢也の敵を取る為に、強盗犯3人に復讐しようと計画を実行した事を見破られていた。
そして、コナンは芹奈に協力して3人の女性の中から 3人目の強盗犯を一緒に特定をする事になった。
その頃、沖矢と阿笠博士と灰原は沖矢のスバル360で、予備の追跡眼鏡を使ってコナンを追っていた。
また、安室と蘭と小五郎は安室のRX-7で、世良は自分のバイクで 同じ様にコナンを追っていた。
アイリスはコナンの無事が気掛かりでそわそわしていた。
「アイリス様 落ち着いて下さい」
「…ごめんなさい。 殺人犯かもしれない人と一緒にいると思うと 心配で…」
「お気持ちはよく分かります。 ですが 龍光様の協力により コナン様の携帯から現在地を把握して 今追っていますから」
「…龍光って 私の一族の仲間の人で あらゆる情報を得られる人だったよね」
「…ええ。 ハッカー、時にはクラッカーをしています」
「……そう…」
記憶を失ってから、桜雅家の事も色々聞いたけど、
ほんと 私の一族の関係者は恐ろしいと思う…。
でも、いざと言う時は心強い――…