3.ハニートラップ
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米花百貨店の向かいのホテルの前にいた黒のポルシェ 356Aのもとにベルモットが現れ、火傷の痕がある赤井は安室の変装である旨を言い、ジン達は引き上げていった。
客達はコナンの“爆弾騒ぎのお詫びに商品券をくれる”と言う嘘の言葉を信じ インフォメーションに詰め寄っていた。
「なるほど 商品券か…」
ほっとしていたコナンの前に、アイリスを抱えている 沖矢に変装している赤井は姿を現した。
「す 昴さん!?」
コナンは驚いた。
沖矢に変装している赤井は米花百貨店に来た理由を話した。
「誰だよ この男…」
蘭は沖矢の説明をした。
「初めまして 毛利探偵。 お噂はかねがね…」
沖矢に変装している赤井は小五郎と握手を交わした。
「で」
小五郎は沖矢に抱えられているアイリスを見た。
「アイリスさんとどう言う関係だ?」
「あ 確かに」
「…アイリスさんとの関係を話すと長くなりますね。 まぁ 長い付き合いである事には違いませんけど」
「え? そうなんですか?」
「…ホー…何か訳ありな感じがしますな」
「ちょっと お父さんっ! …すみません」
「いえいえ」
間違ってはないからな…
蘭はコナンが客を避難させた話の事を聞いた。
「ああ…聞くだけ無駄ですよ…。 馬鹿な狼共がみすみす獲物を狩り損ねたって言う…ちんけな話ですから…」
「………」
沖矢に変装している赤井は 小五郎の問いに対して、帝都銀行での強盗事件のニュース映像に知人が映っていた旨を話した。
「じゃあ その人と会えなかったの?」
「いや…偶然あのフロアで見かけたんだが…、残念ながら人違いだった様で 声はかけなかったよ…」
沖矢に変装している赤井のメガネが曇り 怪しい笑みを浮かべた。
「昔からよーく知った顔だから…見間違えるわけないからね…」
コナン達と別れた沖矢に変装している赤井は工藤邸に戻って来た。
そして 気を失っているアイリスをそっとソファに寝かせた。
「………」
沖矢に変装している赤井はアイリスの髪を撫でた。
「……ん…」
アイリスは目を覚ました。
「また 会えたな」
アイリスの横に赤井が立っていた。
「!」
アイリスは飛び起きて 背中を向けて逃げようとした。
「…待て」
赤井はアイリスの腕を掴んだ。
「放してください!」
「………」
赤井は大人しく手を放した。
「! ………」
アイリスはゆっくりと赤井を見た。
赤井は悲しそうにアイリスを見ていた。
また…悲しそうな顔している……
「あの…「俺の事…嫌いになったか?」」
アイリスは思いも寄らない言葉に驚いた。
「……いや 忘れてくれ…」
そう言って 赤井は背を向けて歩き出した。
「待って!」
アイリスは赤井の左手を掴んだ。
そこで アイリスは目を覚ました。
「…あ」
「気づかれました?」
「…!」
アイリスは沖矢に変装している赤井の左手を握りしめている事に気付いた。
「…ごめんなさい…」
アイリスは慌てて沖矢の手を放した。
「大丈夫ですよ。 紅茶 淹れますね」
「…あの 私…」
「…アイリスさんは米花百貨店で急に気を失ってしまったみたいで…きっと怖い思いをさせてしまったのが原因でしょう…。 巻き込んでしまってすみませんでした」
沖矢に変装している赤井は頭を下げた。
「…そんな事…昴さんのせいでもないですし…。 私の方こそすみません…」
怖い思い…確かにしたけど…
…私…どうして 気を失ったんだっけ――――…?