3.ハニートラップ
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水無から黒の組織の 情報収集 及び 観察力、洞察力に恐ろしく長けた探り屋の“バーボン”が動き出したと聞いたジョディはコナンにその旨を知らせた。
また その頃、アイリスは安室と会う回数が増えてきていた。
それに伴い、ラジャイオンはアイリスの外出に疑問を感じていた。
だが、フォルシオンの命により 見ないふりをしていた。
ジョディから“バーボン”の話を聞いた次の日、杉浦 開人に依頼されたコナン達は木馬荘を訪れたが、火事で全焼してしまっていた。
そして コナンの推理により 事件は解決した。
住んでいた木馬荘が全焼してしまい、沖矢に変装している赤井は阿笠博士に会った。
沖矢に変装している赤井は阿笠博士の家に住ませて欲しいと言ったが 灰原が嫌がった為、工藤邸に住むことになった。
フォルシオンは工藤邸を訪れていた。
「災難でしたね」
「…ああ。 やっと住み慣れてきたところだったんだがな…」
「直ぐに別の住処をご用意しましょうか?」
「いや いい。 ここの方が何かと便利そうなんでな」
そう言って 阿笠博士の家の方を見た。
「そうですか」
「……アイリスの記憶は?」
フォルシオンは首を横に振った。
「…そうか…」
沖矢は顎に手を当てた。
愛する者に忘れられているのは…
…悲しいものだ――…
そんなある日、アイリスは安室と待ち合わせ場所で待っていた。
「…透さん…仕事長引いちゃってるのかな…」
その時、安室は右の頬に火傷の痕がある赤井に変装して ジョディに接触した後、帝都銀行の人質になってしまっていた。
「………」
アイリスさん 心配しているだろうに…災難だ……
結局、約束に遅れる時は必ず連絡をくれる安室からの連絡が何もなく、心配になったアイリスは安室の携帯に何回も電話をかけていた。
「どうしたんだろう…透さん……」
【探したぜ アイリス】
「!」
アイリスは声の主を見た。
そこにはジンが立っていた。
「……どなた…ですか?」
私の名前を知っているって事は…知り合い…?
「……なにィ…?」
ジンは目を見開いて驚いていた。
ジンはアイリスの前に立つと 壁に掌をついた。
「…ふざけているのか?」
「っ!?」
怖いよ……助けて 透さんっ……
アイリスは恐怖で目を瞑った。
【何しているんですか ジン?】
「「!」」
アイリスとジンは声の主を見た。
「透さんっ!」
よかった…無事で…
「…バーボン」
「……え…」
…“バーボン”……
その名前…どこかで――…
アイリスは“バーボン”に関する記憶を思い出そうとしていて 安室とジンの会話が耳に入らなくなった。
「もう一度聞きます。 彼女に何をしているんですか ジン?」
安室の目は怒りに満ちていた。
ジンは壁から掌を退けた。
「………」
…“バーボン”……
単なるお酒の名前…?
「…バーボン…アイリスとはどう言う関係だ?」
「…どうって…ご想像にお任せしますよ」
ジンがアイリスさんのことを気に入ってると言うのは本当だったのか…
「………」
…いや…違う……
…“バーボン”…もっと深い意味が……
安室はアイリスの前に立った。
「…フン。 恋人気取りか バーボン?」
「そう見えたなら 嬉しいですけどね」
安室はアイリスを見た。
「怖い思いさせてしまってすみません」
「!」
アイリスは首を横に振った。
だめだ…思い出せない……
「奴の女に手を出すなんて…お前 嫌ってたじゃねェか……“ライ”をよ」
「っ!?」
アイリスは突然 頭に激痛が走り 体がゆっくりと倒れていった。
…“ライ”……“バーボン”……
確かに私は聞いた事がある……
…あの写真の人に―――…
「アイリス(さん)!?」
アイリスはすぐ近くに停めてあった 安室の車であるRX-7に運ばれた。
そこに ベルモットも合流した。
「何やってんのよ あんたたちは?」
「フン。 道端でアイリスを見かけて声をかけただけだ」
ジンは安室を睨みつけた。
「そしたら バーボンがやってきた」
「僕はアイリスさんとドライブに行く約束だったので」
「それで どうして彼女は気を失ったの?」
「それは…「そんな事はどうでもいい」」
ジンはベルモットを見た。
「アイリスが俺の事を覚えてない様子だったが?」
「あら 言ってなかったかしら? 彼女 記憶を失っているのよ」
「! ………」
ジンは眠っているアイリスを見た。
そう言う事か…
その後、安室たちと別れたジンは黒色のポルシェ 356Aを走らせていた。
ジンは別れ際の安室との会話を思い返していた。
「昔 貴方とアイリスさんがどんな関係だったかは知りませんが…、今のアイリスさんは、貴方の知るアイリスさんとは別人ですよ」
「……俺との思い出は何も覚えてねェ…って事か…」
そう言ったジンは悲しい表情をしていた。
「では」
「バーボン!」
安室は振り返った。
「アイリスに、次に会った時 俺の事を“ジン”と呼べ と伝えておけ」
「……わかりました」
ジンは不気味な笑みを浮かべた。
奴を葬り、やっと俺のものにできると思っていたんだが…
また邪魔者が増えたな
まぁ いいさ
手に入れてェもんには 障害があった方が燃えるってもんだからな―――…