3.ハニートラップ
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その後 カフェで食事をしながら アイリスはジンに沢山質問されていた。
「………」
なんでこんなに私のこと聞きたがるんだろう…?
とりあえず 桜雅家の事は話してないけど…
アイリスは疑問に思っていた。
「さて そろそろ行くか」
「…はい」
そして アイリスとジンはカフェを出た。
外は大雨が降ってきていた。
「傘は持っているか?」
アイリスは首を横に振った。
「待っていろ」
そう言うと ジンはポルシェの方に行き、アイリスの元に戻って来た。
「持っていけ」
そう言って ジンはアイリスに傘を差し出した。
「……ありがとう」
意外と 優しい人なんだ……
アイリスは傘を受け取った。
「帰り道 わかるか?」
「はい。 ごちそうさまでした ジンさん」
「ジンでいい」
「…ジン」
「ああ。 じゃあな アイリス」
そう言うと ジンはポルシェに乗り込み 去って行った。
ジンを見送ったアイリスは道を歩いていた。
「………」
なんだろう?
ジンと話してから 誰かに見られてる気がする……
その時 見知らぬ数人の男達が立ち塞がった。
「!?」
「Excuse me, I have something to ask you?(失礼、君に聞きたいことがあるんだが?)」
「! …What is it?(…何でしょう?)」
「It's about the man in the past ...(先程の男のことなんだが…)」
「!」
…ジンのこと?
この人達…私の後をつけていた人達ね…
「I will have you come with me!(一緒に来てもらうぞ!)」
突然 アイリスは後ろから来た二人の男に両腕を掴まれた。
「っ!」
その瞬間 アイリスの目つきが変わった。
アイリスは反射的に両肘で二人の男のみぞおちを肘打ちした。
そして 拘束が解かれた隙に蹴りを入れ、二人の男を倒した。
【! ………】
あの動き…
長髪の男はアイリスの様子を見ていた。
「Being resistant was still a member of "organization"!?(抵抗すると言うことは やはり“組織”の仲間だったんだな!?)」
男たちはアイリスに拳銃を向けた。
「“Organization” ... What is that?(“組織”って…何のこと?)」
「Do not fall in love!(惚けるな!)」
「I do not know what I do not know!(知らないものは知らないわ!)」
「Freeze! I will shoot it when it moves!(動くな! 動いたら撃つぞ!)」
アイリスは溜息をついた。
「言葉じゃわかってもらえないようね…」
再び アイリスの目つきが変わった。
「...... Huh. Try shooting if you can shoot. (ふふっ。 撃てるものなら撃ってみなさい)」
そして、アイリスは拳銃を構える男達に目にも留まらぬ速さで向かっていった。
「Well I will not give you a chance to shoot!(まあ 撃つ暇も与えないけどね!)」
「「「!?」」」
アイリスは次々と男達を倒していった。
「手応えの無い人達… っ!」
その時 アイリスの背筋に悪寒が走り アイリスは振り返った。
すぐ後ろには長髪の男が立っていた。
「!?」
いつの間に…!?
「只の女かと思えば…その動き 一般人ではないな」
「あなたがこの人達のボスってこと…?」
…日本人…?
アイリスの目つきが変わった。
「私にまだ何か用?」
「“組織”と関係があるかはまだわからないが 話を聞く価値はありそうなんでね。 一緒に来てもらえないだろうか?」
「断るわ! 大体 私をいきなり連れ出そうとした人達なんて 信用ならないもの!」
「それは残念だ。 …そこまで抵抗されては仕方ない…」
長身の男の目つきが変わった。
「少し手荒な方法を取らせてもらう」
そう言って 長髪の男はアイリスに向かって来た。
「!」
速いっ!
アイリスは長髪の男の拳を防ぎ 殴り返そうとした。
が 腕を流された。
「………」
あの細腕でよくこんなに力があるもんだ…
アイリスと赤井はお互いに手を出すが お互いに防ぎ合った。
「っ!」
なんて重い拳…
それに流すのも上手い…
この人…何者…?
「戦っている時に考え事とは 随分と余裕だな」
「あっ!」
アイリスは右拳を掴まれ そのまま後ろに拘束された。
「んっ…!」
アイリスは左肘でみぞおちを肘打ちしようとした。
が 防がれてしまった。
「抵抗はやめた方がいい。 お前の為だ」
「っ! …さっきから私の顔を外して攻撃してきてるでしょ!? … 舐めないでよっ!」
アイリスは体を捻り 左足で蹴りを入れようとした。
「!」
長髪の男はアイリスの拳と肘を放し 後ろに跳んでかわした。
「随分と体が柔らかいんだな」
「……っ!」
どうして 当たらないの…?
さっきの男達とまるで別格…
「なんだ もう降参か?」
「っ! そんな訳ないでしょっ!」
アイリスは長髪の男に向かっていった。
【Akai-san!(赤井さん!)】
「っ!」
…撃たれた…!?
その時 アイリスの太腿に痛みが走った。