2.スウィートデビル
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その頃、尾行を読み 杯戸中央病院から1km離れた駐車場にシボレーを止めていた赤井はコナンを乗せて 車を出していた。
「ねぇ アイリスさんって赤井さんの婚約者?」
「! …そうだが…」
「やっぱり」
「なんでそんな事を聞くんだ ボウヤ?」
「うううん。 少し気になっただけ」
「……そうか…」
…婚約者…か…
…まだ慣れんな……
ジンの元にキャンティ達からサーモグラフィーの映像が送られてきた。
少しして 赤井のシボレーを見つけたベルモットから連絡が来た。
そして ベルモット達は赤井が張り付いていることから コルンが追っている2台目の車に水無が乗っていると確信した。
だが ジンだけは二人しか乗っていないほぼ囮である事が確定している 3台目を追う様に指示した。
ジンは助手席に乗っているのがキールである水無であることを言った。
その頃、目を覚ましたアイリスは白い薔薇と黒い薔薇に気づいた。
「フォルシオン この薔薇は何?」
「匿名の送り主からの贈り物だそうです」
「ふ~ん…」
アイリスは白い沢山の薔薇と一輪の黒い薔薇に視線を戻した。
「…黒い薔薇なんて珍しいね…」
「ええ。 贈り物としては相応しくない花ですからね…」
「白い薔薇は沢山あるのに…黒い薔薇は一輪…」
「因みに 白い薔薇は99本の花束でした。 一輪の黒い薔薇を足して合計 100本になりますね…」
「!? ………」
1本の薔薇の意味は…“私には貴女だけ”…
99本の薔薇の意味は…“永遠の愛”…
そして…
100本の薔薇の意味は…“100%の愛”……
狙いを定めたジンはポルシェを出し、そのすぐ後ろにはベルモット達が集まっていた。
そして ジン達はキャメルが運転する車の後を追っていた。
水無は持っていた発信機付きの爆弾でキャメルを攻撃して サイドブレーキを引いた。
そして 蛇行運転となった車はガードレールにぶつかって止まった。
水無は助手席から降りて ジン達と合流した。
キャンティはキャメルを撃とうとしたが、突然 爆発を起こした。
野次馬が集まって来た為 ジン達は撤収していった。
脱出をしていたキャメルは赤井に成功した旨の電話をした。
杯戸中央病院に戻った赤井はコナンと練った裏の作戦を話した。
そして 水無と結んだ契約の話をした。
その結果、ジョディ達に責められた。
その頃、水無はジンの車で移動していた。
ジンは水無を意図も簡単に取り返せたことを疑問に感じていた。
「そういえば赤井…やり損ねちゃいましたねぇ…」
「ああ…奴ならキールを奪い返す際に必ず絡んで来ると踏んでいたんだが…」
「所詮 それだけの男だったって事じゃないんですかい?」
「………」
わざわざ宣戦布告をしてやったと言うのに…つまらねェ…
何なら、てめェが余裕こいてる間に アイリスを奪い去ってやろうか?
赤井はアイリスの病室を訪れていた。
「お帰りなさいませ 赤井様。 その様子だと どうやら上手くいかれた様ですね」
「…ああ。 何か異変は?」
「何もありませんでした」
「…そうか」
…やはり 考え過ぎか……
赤井は眠っているアイリスを見た。
「それにしても よく寝るな…」
「赤井様が病院の方で寝泊まりして なかなか帰ってこれないものですから、あまり眠れていなかったみたいですね…」
「…そうか」
赤井はアイリスに触れた。
「……ん…」
アイリスが目を覚ました。
「…悪い。 起こしたな…」
「…うううん。 秀…お帰り…」
アイリスは弱々しく笑った。
少しして アイリスは再び眠った。
アイリスがちゃんと眠ったのを確認した赤井は真剣な目つきでフォルシオンとラジャイオンを見た。
「少し 話があるんだが――…」
キャメルはあるホテルでトレーニングをしていたところ 殺人事件の容疑者になってしまった。
コナンから連絡を受け 迎えに行ったジョディは、傷心旅行で来た自分を迎えに来た恋人だと言った。
その後、コナン達は犯人を推理をしていた。
赤井はフォルシオンとラジャイオンを真剣な目で見ていた。
「赤井様 私共に話とは…?」
その時 ラジャイオンが立ち上がった。
「俺は勘弁だ。 てめェのその真剣な顔…どうせ 面倒ごとに決まってる…」
「…ほう よくわかったな」
赤井は再び 真剣な目になった。
「アイリスの事なんだ。 いつも傍にいるお前にも協力して欲しい…」
「………」
ラジャイオンは眠っているアイリスを見て 赤井に視線を戻した。
そして 頭を掻き イスにどかっと座った。
「アイリスの為だからな!」
「ああ」
赤井は微笑した。
計画を話終えた赤井はアイリスと二人きりになった。
その頃 アイリスは夢を見ていた。
「秀 待って…っ!」
アイリスの呼びかけに赤井は振り向かず 向こう側へ歩いていった。
「行かないでっ!! 秀―――っ!!」
アイリスはそこで目が覚めた。
「アイリス…!?」
赤井はアイリスを見た。
「…秀っ!」
アイリスは赤井に抱きついた。
「秀は…どこにも行かないよね……?」
「!」
「秀は居なくなったりしないよね……っ?」
アイリスの瞳からは涙が流れ落ちた。