2.スウィートデビル
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ある夜中、赤井たちが泳がしておいた 楠田が動き出した。
ジョディは拳銃を向けて 楠田の動きを封じることはできたが、首に巻いて 隠していたC4爆弾によって 病院から逃げれらてしまった。
その後を赤井が運転するシボレーがアイリスとコナンを乗せて追っていった。
楠田は携帯で黒の組織に連絡しようとしていたが、コナンがこっそりと水没させておいた事によって 連絡できなかった。
仕方なく 楠田はグローブボックスから拳銃を取り出した。
赤井はスピードを上げて 楠田の車の横に並んだ。
「!」
楠田は窓を開けて 拳銃を向けた。
「!」
赤井はスピードを下げ 後ろに下がった。
楠田は追ってきているのが赤井である事に気づいた。
「秀 タイヤ撃つ?」
アイリスはバックから拳銃を取り出した。
「いや いい。 万が一 事故を起こして死なれては困るんでな…」
その時、銃声が聞こえ 楠田の車が少しずつ左に逸れていった。
「「「!」」」
アイリス達は河原に落ちた楠田の車の傍にいた。
赤井はジョディと電話をしていた。
「だが…奴には拳銃であの世に逃げられてしまったがな…」
楠田は拳銃で頭を撃ち抜き 自殺してしまっていた。
赤井は楠田が死んだことにより 連絡が途絶え、黒の組織が勘付くことを言った。
「来るぞ 明日にでも…奴らが…」
「「!?」」
アイリスとコナンは目を見開いて驚いた。
その頃、ジン達は“キール”である水無が杯戸中央病院に入院している事を突き止めていた。
「まあ せいぜい気をつけるのね ジン…。 向こうでは“シルバーブレッド”が目を光らせているから…」
「赤井 秀一…」
「ふっ…」
「俺の頬骨を鉛玉で抉ったあのFBIなら…フン…この件に乗じて処理する算段だ」
「殺っちまうんですかい?」
「ああ」
ベルモットは微笑した。
さあ “Sweet devil”…
彼を失った貴方はどんな反応をするのかしらね――…
アイリス達は杯戸中央病院に戻って来た。
ジョディは水無の入院する病院の移動を訴えていた。
「だがな…移動先の病院も決まっていない状況で昏睡状態の彼女を闇雲に連れ回すのは…」
「………」
ジョディはアイリスを見た。
「アイリスさん 他に知り合いの方はいないの?」
「………」
「…アイリスさん?」
「! あ ごめんなさい」
頭がぼーっとする……
「大丈夫?」
「…大丈夫です…」
「………」
様子がおかしいな…
「他に知り合いの方はいないのか…でしたね?」
「…ええ」
「いない訳ではないのですが……私はこのままの方がいいと思います…」
「どうして…?」
「それは…「俺も彼女と同意見だ」」
アイリスとジョディは赤井を見た。
最終的に、赤井の意見により 水無はこのまま杯戸中央病院に入院させておくことになった。
「迎え撃とうじゃないか。 はぐれた仲間を連れに来た…黒いオオカミ共を…」
赤井はドアの方へ歩き出した。
「とにかく 交代で休んで奴らに備えましょう。 このまま神経を尖らせ続けると 奴らが来る前に参ってしまう…」
「…ああ そうだな」
赤井はドアを開けた。
「ああ 思いついたら報告に来ますよ。 奴らを迎え撃ついい策を…」
赤井はアイリスを見た。
「アイリス 行くぞ」
「………」
アイリスは俯いていた。
「!」
やはり体調が優れない様だ…
その時 アイリスの身体が横に倒れそうになった。
「!」
赤井はアイリスの身体を支えた。
「アイリスさん!?」
ジョディ達はアイリスに駆け寄った。
アイリスの顔色はかなり悪かった。
赤井はアイリスを座らせ おでこに触れた。
かなり熱いな…
アイリスの呼吸は荒かった。
「本当はこないだから具合が悪かったんじゃないのか? なんで黙ってた?」
「……ごめんなさい…」
少しして ジョディが院長を連れて戻って来た。
院長はアイリスの容態を見た。
「ひどい熱だ。 今の時期ではインフルエンザの可能性も考えられる…」
院長は立ち上がった。
「呼吸器をさせて すぐにベッドに横にしよう」
【院長】
院長は声の主を見た。
「君か…」
声をかけたのはジェイムズだった。
「彼女はある財閥の者です。 特別室での待遇をお願いできますか?」
「わかった」
赤井はアイリスを抱き上げた。
「それと 彼女の命を狙う輩もいるかもしれませんので、匿名でお願いします」
「了解した」
「案内してください。 私が運びます」
「こっちだ」
アイリスを抱えた赤井は 院長と共に部屋を出ていった。
ジョディとジェイムズは赤井の話をしていた。
「…彼女の仇…? 赤井さんの彼女ってアイリスさんじゃないの…?」
「今はそう。 前の彼女の話よ」
ジョディはコナンに宮野 明美の話をしていた。
コナンは灰原の姉である事に気づいた。