2.スウィートデビル
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「A secret makes a woman woman…(女は秘密を着飾って美しくなるのよ…)」
そう言った ジョディは悲しい瞳をしていた。
「そうよね? クリス・ヴィンヤード…」
「………」
新出先生に変装しているベルモットは黙り込んでしまった。
「いえ またの名を…」
新出先生に変装しているベルモットは変装用のマスクを取り、その下にはベルモットの顔が現れた。
「ベルモット!」
ジョディは昔話や新出先生の変装の話、コナンと蘭の話になった。
そして アイリスの話になった。
「あなたの部屋に貼ってあったアイリスさんの写真…どうして彼女の写真があるの? それと その写真に書いてあった“Sweet devil”…あれはどう言う意味なの? 答えてくれる!?」
「ふふっ」
「さあ 答えて頂戴」
「いいわ 答えてあげる。 それはね…」
そう言うと ベルモットは内ポケットから拳銃を出そうとした。
それに気づいたジョディは素早く内ポケットから拳銃を出して ベルモットの持つ拳銃を撃ち落とした。
「動かないで!」
ジョディはベルモットに銃口を向けた。
ベルモットは両手を上げた。
「あなた…どうして……どうして 年を取らないの?」
黒猫に仮装しているアイリスは悪魔に仮装しているジンを見た。
ジンは正面を見たままだった。
アイリスは以前、ジンに問われた問いを思い返した。
「俺のところに来ねェか?」
アイリスは瞳を伏せた。
その言葉の指す意味は…
私に“黒の組織に来い”と言うこと……
黒猫に仮装しているアイリスは再び 正面を見ているジンに視線を戻した。
貴方は一体…何を考えているの――…?
ジョディはベルモットがクリス・ヴィンヤードではなく、その母親 シャロン。ヴィンヤードであること、そして それを証明してくれる証人を見つけたことを話した。
「You guys! Come out and hold this woman!!(さあ! みんな出て来て この女を拘束して!!)」
ジョディは後ろに下がった。
その時 ジョディは物陰に隠れていた ベルモットの仲間であるカルバドスに腹部を撃たれた。
「っ!」
ジョディは車に背を預ける形でしゃがみ込んだ。
ベルモットはジョディの仲間を撤収させたことを話し、ジョディから拳銃を奪った。
オオカミ男は紐で拘束された。
「これで一件落着ね。 なんか一段と疲れたわ…」
【そうですね。 ですが もう少しで港に着くでしょう】
赤井様たちはベルモットと対決している頃でしょうか……
「!」
園子は声の主を見た。
「フォルシオンさん! …あれ アイリスさんは?」
「…アイリス様は少し私用で離れております」
「…あ そうなんだ…」
いつでも一緒にいるわけじゃなものね…
「………」
フォルシオンは顔を曇らせた。
「さあ 20年ぶりの再会もここまで。 お別れの時間よ」
ベルモットはジョディの頭に銃口を向けた。
その時 車内からサッカーボールが飛んできて ベルモットの持っている拳銃を飛ばした。
「あ あなた…まさか…」
工藤 新一に変装していた服部 平次はマスクを取った。
「!」
あの方は…確か 帝丹高校の学園祭の時にも……
灰原に変装していたコナンもマスクを取った。
「おっと動くなよ」
コナンはベルモットに腕時計型麻酔銃を構えた。
その時 向こう側からタクシーが走ってきた。
やって来たのは追跡メガネをかけた灰原だった。
「灰原!? くそっ!」
灰原はコナン達の方へ走ってきた。
その灰原をカルバドスが狙っていた。
灰原が来ない様に説得していたコナンはよそ見をした隙に ベルモットに腕を捕まれ、麻酔銃で眠らされてしまった。
そして、ベルモットは足首に隠していた拳銃を取り出して 灰原であるシェリーに銃口を向けた。
カルバドスも灰原に狙いを定めていた。
その時 ジョディのプジョー607のトランクから蘭が飛び出して 灰原の方へ走っていった。
カルバドスは蘭を狙い 撃った。
「待って! カルバドス!」
蘭は灰原を守る様に地面に伏せた。
「Move it,Angel!!(どいて エンジェル!!)」
その時 ベルモットはライフルの死角に入ったジョディに右腕を撃たれた。
少しして ショットガンのポンプ音が聞こえた。
アイリスは正面を見ているジンを見ていた。
「……ジン…」
悪魔に仮装しているジンはゆっくりとアイリスを見た。