1.愛する人
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【ヴィクトリア様 そろそろよろしいでしょうか?】
「ええ いいわよ」
【失礼致します】
フォルシオン達は部屋に入った。
「フォルシオン お邪魔してるわよ」
「ヴィクトリア様、お忙しい所 お越しくださいましてありがとうございます」
フォルシオンは一礼した。
「ええ。 そんな事より このドレスどう?」
フォルシオン達はアイリスを見た。
「よくお似合いですね アイリス様」
「ええ とても」
「…フン。 いいんじゃねェか」
「…ありがとう」
アイリスはぎこちなく笑った。
「レオナルドはまだ来てない様ね?」
「ええ。 ですが そろそろ…【君たち 本当に躾がなってないよ!】」
「「「!」」」
「今の声って…」
「とにかく向かいましょう」
アイリス達は声がしたエントランスに向かった。
その頃、エントランスにはリオン達に唸られている イタリアで人気沸騰中のモデル 兼 俳優のレオナルドがいた。
「僕が何したって言うんだい!?」
【リオン達にじゃなくて、アイリスに対しての態度じゃないカナ…】
「!」
レオナルドは振り返って 声の主を見た。
「龍光…」
「你好!(こんにちは!)」
そこには ペットのトラの楓を連れた、優秀なハッカーである龍光が立っていた。
「君は相変わらず リオン達に好かれないネ」
「余計なお世話だよ」
「ふふ…」
龍光は不気味な笑みを浮かべ 楓の頭を撫でた。
アイリス達はエントランスに着いた。
「レオナルド!」
「やあ アイリス」
アイリスは声の主を見た。
「龍光!?」
「おお アイリス! その格好…美しい花嫁の様だね」
レオナルドはアイリスの手を取り 手の甲に口付けた。
「っ…!」
アイリスは手を払った。
「これは 手厳しい…」
「レオナルド様」
レオナルドはフォルシオンを見た。
「龍光様」
「ん?」
龍光もフォルシオンを見た。
「お忙しい所 お越しくださいましてありがとうございます」
フォルシオンは一礼した。
「アイリスの為だったら どこでも駆けつけるよ」
「我は近いし、暇だからネ」
フォルシオンは腰を屈めた。
「楓様もよく来てくださいました」
楓はフォルシオンに擦り寄った。
ラジャイオンはレオナルドを先にゲストルームに連れて行った。
レオナルドがいなくなり アイリスはほっとした。
「やっといなくなった…」
アイリスは楓を撫でた。
「挨拶遅くなって ごめんね。 元気だった?」
楓はアイリスの顔を舐めた。
「よく 楓を連れてこれたね」
「“猫”と言い張ったからネ」
「……“猫”…?」
ネコ科には違いないけど……
「君にもらった仔だからネ。 この仔もアイリスに会いたいカナと思ってネ」
龍光は楓を見た。
「彼女も君に会えて とても嬉しそうだネ」
アイリスも楓を見た。
楓はノドを鳴らし アイリスに甘えていた。
「そうだね」
アイリスは優しい笑みを浮かべた。
如月は龍光と楓をゲストルームに連れて行った。
「あとはカーライル様とシャルル様ですね」
「まだ16時だからね…。 相変わらず みんな来るの早いな…」
「それだけ アイリス様に早くお会いしたいのですよ」
「……そう…」
そして 30分後、ローズブレイド病院の院長のカーライルとギルバート家の御曹司で、製菓メーカーの社長のシャルル、ギルバート家の執事ウィリアム・セルバンが到着した。
「カーライル様、シャルル様、ウィリアム様 お忙しい所 お越しくださいましてありがとうございます」
フォルシオン達は一礼した。
「すみません。 遅くなってしまいましたね」
「まだ30分前だから 大丈夫だろ ウィリアム?」
「ええ。 ですが 他の皆様はもう来られている様ですね」
アイリスがエントランスにやって来た。
「あ アイリス!」
「シャルル君! それにカーライルおじ様にウィリアムさんも」
「素敵なドレスですね アイリス様」
「よくお似合いですよ」
「…ありがとう」
「ほら ギルバート社の新作スイーツを持って来てやったぞ」
アイリスはシャルルを見た。
「わーい!」
「では こちらを」
「ありがとう!」
アイリスは嬉しそうにスイーツを受け取った。
「カーライル様 お部屋にご案内致します」
「ありがとうございます」
如月はカーライルをゲストルームへ案内しにいった。
「ほら 行くぞ ガキ」
「“ガキ”って呼ぶなっ! 僕はシャルル様だぞ!」
「坊ちゃん 行きますよ」
ラジャイオンはシャルルとウィリアムをゲストルームへ案内しにいった。
「これで全員揃いましたね」
招待状を持たない あの方を除いては……