1.愛する人
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寝室では西園寺がアイリスを説得していた。
「…やだな…レオナルドに会うの…」
「彼以外の“Raven(レイヴン)”の者たちには会いたいんだろう?」
アイリスは頷いた。
「…でも…【アイリス 入るぞ】」
寝室に赤井が入ってきた。
「秀!?」
「まだ決心つかないのか…」
「…だって…」
もしあの人が秀のことを知ったら……
そう考えると怖い…
アイリスは瞳を伏せた。
「行ってこい」
「…!」
「行って そいつに俺の話をして来い」
「!?」
アイリスは目を開いて驚いた。
「…どうして…そう言うこと…言うの…? そんなことしたら 秀が… !」
アイリスは赤井に抱きしめられた。
「俺のことは気にするな」
「…でも…」
「自分の身くらい 自分で守れる」
「……っ…。 …そうだね…っ…」
秀は強いから……
アイリスは赤井を抱きしめ返した。
アイリスの瞳からは一筋の涙が頬を伝った。
「では よろしいですね アイリス様?」
「……うん」
フォルシオンは赤井を見た。
「ありがとうございました 赤井様」
「いや。 …彼女のこと 守ってくれ」
「はい」
「それで 赤井君はこれから日本でのFBIの任務を開始するんだろう?」
赤井は西園寺を見た。
「はい」
「護衛はいらないかい? 必要ならラジャイオン辺りをつけさせるよ」
「護衛は大丈夫です。 …彼についてもらっても 後ろから撃たれ兼ねないですし」
「そうかもしれないね」
赤井は微笑した。
「アイリス様、そろそろ支度をしに 屋敷の方へお戻りにならないと」
「…わかってるよ」
アイリスは赤井に抱きついた。
「! ………」
「………」
「……黙り込んでどうした?」
赤井はアイリスの髪を撫でた。
「…しばらく ここに戻って来れないから…」
「……そうか…」
赤井はアイリスを抱きしめ返した。
「…それは…淋しくなるな……」
「………」
…秀…
アイリスは抱きしめる力を強めた。
「心配するな」
「…え?」
「同じ日本にいるんだ。 いつでも会えるだろ?」
「……うん」
赤井は微笑し アイリスに口付けた。
そして アイリスは西園寺と共に、赤井に見送られ 桜雅家の屋敷に向かって行った。
「さてと 俺は奴を探すとするか…」
赤井もアイリスから借りたGT-Rに乗り、“へーヴロイヤルホテル”を後にした。
「雷おじ様 集まりは何時からなの?」
「17時からだよ」
「…17時か…」
「時間がどうかしたか?」
「…うううん。 別にないよ」
…恐らく あの人のことだ…
予定時間より 早く来るはず……
アイリス達は屋敷に帰って来た。
使用人たちはアイリス達を出迎えた。
「アイリスの屋敷に来るのは久しぶりだな」
【【【オォ~ン!!】】】
アイリスのペットであるオオカミのリオン達が走ってきた。
「リオン、シオン、レオン ただいま」
アイリスはリオン達の頭を撫でた。
リオン達は西園寺の方にやって来た。
「おお お前たち 元気だったか?」
西園寺はリオン達の頭を撫でた。
「では ゲストルームへご案内します」
西園寺の荷物を持ったフォルシオンは屋敷の中へ入っていった。
アイリス達も屋敷の中に入っていった。
フォルシオンは西園寺をゲストルームに案内した。
「それでは 西園寺様、皆様がご到着するまで 屋敷内でお寛ぎになってお待ち下さい。 何かあればお呼びを」
「ああ。 ありがとう」
フォルシオンは一礼して ゲストルームを出た。
フォルシオンは懐中時計で時間を確認した。
「もう あまり時間がありませんね…」
お嬢様にドレスを早く決めさせなくては…
その頃、アイリスはドレスを選んでいた。
「どれがいいかなー」
「早く選べよ。 どれも似た様なもんだろ…」
「全然 違うよ!」
【本当 あんたは女心がわからないわね…】
「「!」」
アイリスとラジャイオンは声の主を見た。