1.新たな住人
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プリエール城を出たアイリスは見聞色の覇気を使った。
「ルフィ様のは…これですね。 よかった 此方に向かって来ている様で…。 きっと いい匂いに誘われたのでしょう」
アイリスはルフィとエースを待つことにした。
「アイリス!」
少しして エースとルフィがやって来た。
「こんなところで何してんだ?」
「エース様とルフィ様をお待ちしておりました」
「…俺たちを?」
「交流会の支度がもう終わった頃です。 急ぎましょう」
アイリスは背を向けて歩き出した。
「急ごうぜ エース! 早くしねェと 肉無くなっちまうよっ!」
「ちょっと待てよ ルフィ!」
エースとルフィはアイリスを追い抜いて 走り出した。
「ちょっと お二人共っ!」
少ししてエースとルフィの姿が見えなくなった。
「主役の一人であるエース様がいないのに 交流会を開いたりしませんよ」
アイリスは微笑していた。
アイリスが噴水がある広場に着くと 沢山の料理が並んでいた。
「アイリスさん 交流会だから色んな人と話せた方がいいと思って立食にしといたぜ」
「ありがとうございます サンジ様」
【アイリス ルフィが死にそうだぞ!】
そう言って フランキーはルフィに視線を戻した。
「え?」
アイリスもルフィを見た。
「腹…減った~~……」
ルフィはぐったりしていた。
「ルフィ様!?」
アイリスはルフィに駆け寄った。
「ルフィ様 ごめんなさい! 大丈夫ですか!?」
「アイリス…腹減って…死にそう……」
「ええ 今すぐに…!」
アイリスは全員 揃っていることを確認した。
「どうぞお食べになって ルフィ様!」
「本当か!? やったー! いただきまーす!」
ルフィは料理を食べ始めた。
「沢山食べてくださいね」
本当にルフィ様は可愛い…
アイリスはマルコ達を見た。
「お待たせしてしまってすみませんでした。 交流会の始まりです」
そして 交流会が始まった。
マルコ達は料理を取って 食べ始めた。
マルコはシャンクスに絡まれていた。
「ウチに来ないか マルコ?」
「何度も断ってんだろ!」
エースはルフィと話をしていた。
「料理 美味ェな!」
「だろ! サンジの作る料理はめちゃくちゃ美味いんだ!」
ルフィはローを見た。
「好き嫌いの多いトラ男のために トラ男専用の料理も作ってるんだぞ!」
「なっ!?」
「ローは好き嫌いが多いのか! にしても背 高いよな」
「…余計なお世話だ…」
ローはルフィを見た。
「麦わら屋も余計なこと言うな!」
「にしし!」
別の場所ではビスタとゾロが話していた。
「お前も剣士なんだろ? 後で手合わせしようぜ」
「…喜んでお受けしよう…」
また別の場所ではサッチとサンジが話していた。
「なかなかいい腕じゃねェか!」
「それはどうも」
みんなが打ち解けているのを見て アイリスは安心した。
仲良くやっているみたいでよかったです…
夕焼け空だった空は暗くなってきた。
「そろそろ お開きと致しましょうか…」
「えー もう?」
「二次会やろうぜ!」
「………」
アイリスが空を見上げると 雲行きが怪しかった。
アイリスはナミを見た。
「天気はまだ平気そうですか ナミ様?」
「そうね…もう少しなら大丈夫そうよ」
「………」
「天気なんてどうでもいいじゃん!」
「やろうぜ 二次会!」
2人のわんこ(ルフィとエース)にアイリスは折れた。
「……仕方ないですね…」
皆様といる夜は明るく感じるから…
アイリスはサンジを見た。
「サンジ様 料理とお酒の追加をお願いします」
「任せて アイリスさん!」
こうして 二次会をやることになった。
エース達は楽しそうに騒いでいた。
アイリスは短く息を吐いた。
【疲れたかい?】
「!」
声の主を見ると マルコがいた。
「…マルコ様…」
「隣 いいかい?」
「ええ どうぞ」
マルコはアイリスの隣に腰を下ろした。
「上手くやっていけそうですか?」
「ああ。 楽しくやっていけそうだ」
「…それはよかったです」
「………」
「………」
「…アイリスに聞きてェんだが……」
「なんですか マルコ様?」
「それだよ」
「え?」
「どうして“様”付けなんかするんだ?」
「……癖なんです…。 気に障ったのでしたら ごめんなさい」
「気に障るってことはねェけど……“様”付けされるような立派な人間でもねェから なんか気恥ずかしいって言うか……」
「ごめんなさい…」
「謝らないでくれ。 そのまま呼んでもらっても構わねェから…」
マルコは困ったように言った。
「………ふふっ」
アイリスは口元に手を当てて笑い出した。
「なんか変なこと言ったか?」
「いえ…マルコ様って謙虚で面白い方なのですね。 もっと堂々としていて お堅いお方なのかと思っておりました」
「……ああ…そうかい……」
マルコも微笑した。
綺麗な笑顔……
だが…どこか儚げだ……