3.五月闇
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次の日、アイリスは少し遅めの時間に目を覚ました。
急いで身支度を済ませたアイリスは、自分の部屋を出た。
廊下の窓から太陽の光が差し込んでいた。
「……今日は晴れているのですね」
【…アイリス!?】
「!」
アイリスは声の主を見た。
そこにはマルコが立っていた。
「マルコ様 おはようございます。 …血相を変えて どうかされたんですか?」
「おはよ。 …昨日…どこへ行ってた?」
「!」
アイリスは瞳を伏せた。
「…少し外出を…」
「…1人でか?」
「……ええ」
アイリスは微笑した。
「マルコ様もありませんか? 1人で出かけたい気分の時…」
「………」
アイリスは窓から外を見た。
「…今日はいいお天気ですし、お出かけ日和かもしれませんね」
「………」
「………」
「………」
「……マルコ様?」
「……あんたは平気で嘘をつくんだな?」
「……え…」
アイリスはマルコによって 壁に追いやられた。
「…っ…!」
「……昨日の夜、俺が何も見てないと思って 聞いていると思っているのか?」
「!?」
アイリスは目を見開いて驚いた。
マルコは冷たい瞳でアイリスを見下ろしていた。
しばらくの間、アイリスとマルコの間に沈黙が流れた。
「……悪ィ…」
「……え…」
「…嫌な奴になっちまったな」
マルコはアイリスの髪を撫でた。
「アイリスが誰と どこで 何をしようが、アイリスの自由なのにな――…」
「………」
マルコは背を向けた。
「……マルコ様…」
「…邪魔したな」
マルコは背を向けたまま 歩き出した。
「…マルコ様!」
【【アイリス!】】
【!】
今 声かけたら…!
「!」
その時、向こう側からルフィ達が歩いてきた。
「あれ マルコじゃん! おはよ!」
「……おはよ」
マルコはそのままプリエール城を去っていった。
「マルコ なんか不機嫌?」
「………」
アイリスは瞳を伏せていた。
アイリス達はアイリスの部屋に入った。
エースとルフィは紅茶を淹れにいっていた。
アイリスとサボは向かい合って座っていた。
「ルフィとエースがアイリスさんとお茶会を開きたいって」
「……そうですか…」
「………」
「………」
「……アイリスさん…ごめんな…」
「……何の事ですか?」
「……マルコとの事…」
「!?」
アイリスは目を見開いて驚いた。
「…2人が大事な話をしてたのに…ルフィとエースを止められなかった……」
「………」
サボは頭を下げた。
「本当にごめん…」
「……顔を上げてください サボ様」
「………」
「サボ様のせいではありません。 勿論、ルフィ様とエース様のせいでもありません」
「………」
「………」
「………」
言葉が続かないことに疑問に感じたサボは顔を上げた。
「…アイリスさん…?」
「………」
アイリスは顔を伏せていた。
…全て…私のせい―――…
一方、マルコは木の上で仰向けになっていた。
「何をやっているんだ 俺は―――……」
ルフィとエースが戻って来て、アイリスに紅茶を淹れてくれた。
「ルフィ様、エース様 とっても美味しいです」
「そうか!」
「よかった!」
「………」
その後、アイリス達のお茶会はお開きとなり、アイリスはルフィ達を見送った。
「………」
「キュィイ?」
「……悩んでいていも仕方ないですよね…」
……マルコ様――――…