2.春日影
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ポカポカ陽気のお昼過ぎ、アイリスはエスポワール島をお散歩していた。
【アイリス!】
「!」
アイリスは声の主を見た。
「ナミ様、ロビン様 こんにちは」
「一緒にティータイムでもどう?」
「ええ。 喜んで」
アイリスは微笑んだ。
「…でね―――」
「ふふふ」
「うふふ」
「ふふっ」
ナミとロビンの家のお庭では アイリス達の笑い声が絶え間なく響いていた。
【あ アイリス!】
「!」
アイリスは声の主を見た。
「ルフィ様。 それに エース様とサボ様も」
エースとサボは笑った。
「よっと」
ルフィは腕を伸ばして 庭に入ってきた。
「何してんだ? お 美味そー!」
「ダメよ」
「なんでだよ!?」
「今 女子会中なの。 男子禁制よ」
「……“女子会”?」
【女性だけで行う食事とかのことだよ】
サボとエースも庭に入ってきた。
「すみません。 ルフィが邪魔したみたいで」
「大丈夫よ」
エースはルフィを見た。
「帰るぞ ルフィ」
「えー デザート食いてェー!」
「ダ・メ」
「ケチ!」
ルフィはアイリスを見た。
「なあ アイリス ダメなのか…?」
「…え……」
アイリスは返答に困ってしまった。
「はぁー 仕方ないわね」
ナミはハンカチでスイーツを包んだ。
「これを持って行きなさい!」
「にしし! ありがとな ナミ! 」
ルフィはアイリスとロビンを見た。
「アイリスもロビンもありがとな!」
アイリスとロビンは微笑んだ。
そして ルフィ達は帰っていった。
「結構 減ったわね…」
「渡し過ぎちゃったかしら…」
「ふふ。 あ あの…」
「…改まってどうしたの?」
「この島の設備や環境等について、数少ない女性であるナミ様とロビン様のご意見を聞きたくて…」
「あら そう言う事。 そうね…」
ナミとロビンは考え始めた。
「美容系は出張で来てくれてるし、大きなビニールハウスはあるし…あ! 今来てるブティックのデザインもいいんだけど、オーダーメイドをして欲しいわ」
「あら それはいいわね。 私は図書館の本を新しくして欲しいわ」
「オーダーメイドと本ですね。 貴重なご意見 ありがとうございます」
「こちらこそ ありがとう」
「よろしく頼むわ」
「はい」
ナミとロビンと別れたアイリスは再びお散歩をしていた。
その時 大きな笑い声が聞こえてきた。
「!」
……この声…ルフィ様……?
アイリスは三兄弟の家にやって来た。
庭ではルフィ達が楽しそうに話していた。
「ルフィ様、エース様、サボ様」
「アイリス!」
「何をされてるんですか?」
「にしし! 男子会! だから アイリスはダメだぞ」
「まぁ そうでしたか」
「アイリスさん ごめんな」
「いえ。 今度 お茶会をした時にでも 是非お誘いください」
「ああ。 招待状 届けるよ」
「はい!」
そう言って アイリスは嬉しそうに笑った。
ルフィ達と別れて 野原に着くと、シャンクスとミホークが日向ぼっこをしていた。
「こんにちは シャンクス様、ミホーク様」
「お アイリス」
シャンクスは上体を起こした。
ミホークは羽帽子を少し上にあげ アイリスを見た。
「ミホーク様が外に出ていられるのは珍しいですね」
「……赤髪に無理やり連れてこられただけだがな…」
「…そうでしたか」
アイリスは空を見上げて シャンクスとミホークに視線を戻した。
「でも 今日はいいお天気で 日向ぼっこ日和ですよ?」
「ああ だから誘ったんだ!」
「………」
ミホークは羽帽子を下げ 目元を隠した。
「アイリスもするか?」
「じゃあ お言葉に甘えて…」
シャンクスは嬉しそうに笑った。
シャンクスはアイリスの着物が汚れない様に 自分のマントを地面に敷いた。
「…すみません。 ありがとうございます。 洗ってお返ししますね」
「いや 気にしなでくれ」
「自分で洗わんくせによく言う」
「寝てたんじゃねェのか 鷹の目?」
「…フン」
「まっ 確かにベックマンが洗ってくれるけどさ…」
「ベックマン様は何でもこなしてしまいますからね。 失礼します」
アイリスはシャンクスとミホークの間に横になった。