2.春日影
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それから数日して 桜が満開になった。
アイリス達はお花見の準備をしていた。
「チョッパー様」
「ん? あ アイリス どうした?」
桜が好きなチョッパーは誰よりも一生懸命に準備をしていた。
「今年も綺麗に咲いてくれましたね」
「うん!」
「チョッパー様がこの島に来て もう1年になるのですね」
「もうそんなに経つのか…。 なんかあっという間だったな…」
「時が経つのは早いですから…」
そう言って アイリスは悲しそうな目で桜を見上げた。
「……あ でも 俺 この島 好きだぞ!」
「え?」
「大きな桜の木はあるし、なんて言ったって優しいアイリスがいるし!」
そう言って チョッパーは笑った。
「チョッパー様……ありがとうございます」
【ルフィ~~~!】
アイリスは聞き覚えのある声がして 声の主を見た。
「ハンコック! 久しぶりだな! なんでここに?」
そこにはハンコックがいた。
「チョッパー様 ちょっとごめんなさい」
アイリスはハンコックのもとに向かっていった。
「なんで 女帝がここにいるんだ? …あ…メモ…」
チョッパーはアイリスが悲しそうな目をしていた時に言っていた言葉をメモした。
マルコ達はアイリスの過去を少しでも知ろうと 各自メモする事になった。
アイリスはハンコックのもとにやって来た。
「ハンコック様!」
「アイリス! 相も変わらぬ美しさ まるで妾を鏡で見ているようじゃ」
「そんなことないです。 ハンコック様の方がとてもお美しいですよ。 それより ハンコック様、お越しになるのが早いです…」
「早くルフィに会いたくてな…妾 待てなかったのじゃ…」
そう言って ハンコックはルフィに視線を戻した。
「………」
ハンコック様は本当にルフィ様のことがお好きなのですね…
「アイリスとハンコックって知り合いなのか?」
「知り合いではなくて 親友なんです」
【こりゃあ 驚いた。 絶世の美女が二人も揃うなんてな】
「なんだ 貴様」
ハンコックはサッチを睨みつけた後 アイリスに視線を戻した。
「アイリス どう言うことじゃ!? なぜ むさ苦しい男共が増えておるのじゃ!?」
「ハンコック様 落ち着いて!」
「これが落ち着いてなどいられるか! …妾…アイリスがこれ以上 汚されるのを見とうない…」
「「「………」」」
“汚される”って…俺らはばい菌かなんかか……
「ハンコック様 この方々はとても親切にしてくれています。 そのようなことをなさる方々ではありませんよ」
「じゃが………わかった…」
ハンコックはマルコ達を見た。
「もし アイリスを泣かせた者がいたら 石にしてくれるわっ!! 覚えておれ!!」
ハンコックは見下しすぎのポーズをして言った。
「「「……あ はい」」」
「よろしい」
ハンコックは頬を染めて ルフィを見た。
「では ルフィ 妾とお話でもしないか?」
「え? でも…」
ルフィはアイリスを見た。
「そうしてください ルフィ様。 準備のことは私たちで大丈夫ですから」
「そうか? 悪いな。 じゃあ」
ハンコックはルフィに連れられ 三兄弟の家に向かっていった。
「まるで嵐のような女だったな…」
「…ルフィの前だと態度がころっと変わるんだな…」
「皆さん お騒がせしました。 続きに取り掛かりましょう」
アイリス達はお花見の準備を再開した。
そして 夜になり準備が終わった。
「なんとか終わったな」
「あとは飯だな」
少しして 料理が運ばれてきた。
「おー 美味そう!」
「今回はいつも以上に腕をかけて作ったからな」
サンジはアイリスを見た。
「アイリスさんの口に合うといいんだけどな~」
「サンジ様が作る料理はどれも美味しいですから」
アイリスは微笑んだ。
「よーし 飲むぞ!!」
そして お花見の宴が始まった。
アイリスは琴や三味線を演奏した。
「アイリスさんの音楽は魂が籠っていて 風情がありますよね」
「ありがとうございます ブルック様。 私 ブルック様の演奏も聞きたいです」
「ヨホホホホ! アイリスさんのためとあれば 精一杯演奏させていただきますよ!」
「はい!」
アイリスは嬉しそうに笑った。
ブルックはギターを弾いた。
その後 アイリスは色々な人に呼ばれ 一緒にお酒を嗜んだ。