1.新たな住人
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ガープと別れたアイリス達は膝枕をすると言う約束を果たすため 青雉の部屋に向かっていた。
【あ~いたいた】
前から歩いて来たのは赤犬と黄猿だった。
「赤…じゃなくて…サカズキ様、ボルサリーノ様 お久しぶりです!」
「久しぶり~。 アイリスがここに来てることを聞いてねェ~探してるところだったんだよォ~~。 サカズキがさ 一緒にお茶を飲まないかってねー」
「それはお前じゃろうて」
「そうだっけ~?」
「はい ぜひ。 サカズキ様がお点てになるお茶 とっても美味しいですから」
アイリスの言葉に赤犬は嬉しそうにした。
アイリス達は赤犬と黄猿に連れられ 赤犬の部屋にやってきた。
赤犬がお茶を点ている間に黄猿は茶菓子を出した。
「お菓子だ!」
ルフィは茶菓子を食べ始めた。
アイリス達も茶菓子を食べた。
少しして 赤犬は点てたお茶をアイリス達に渡した。
「げっ…変な色…」
「ルフィ様 そのまま飲んではダメですよ。 こうやって…」
アイリスは正面を避けるように 椀を2度回しながら言った。
「こうか?」
「はい」
アイリス達はお茶を飲んだ。
「「「結構なお点前でした」」」
「にげっ!」
ルフィは口直しに 茶菓子を口に放り込んだ。
「ルフィ様には少し早かったでしたかね…」
アイリスは笑った。
赤犬と黄猿と別れたアイリス達は青雉の部屋にやってきた。
「クザン様 アイリスです」
アイリス達は部屋に入った。
青雉は既に寝ていた。
「もう寝てるよ…」
「お仕事して疲れてしまったんでしょう」
「……仕事…ねぇ…」
その時 青雉が目を覚ました。
「あれ? アイリス 来てたの?」
「今 来ました」
アイリスは青雉の傍に座った。
「ああ そう…? 膝 借りるよ?」
「どうぞ」
青雉はアイリスの膝を枕にして横になった。
「あー 懐かしいなァ…」
「…そうですか? 最後にしたのは半年前ですよ?」
「半年でも毎日会えない俺にとっては懐かしいよ。 …アイリス 悪いんだけど少し寝ていい?」
「どうぞ」
「適当に起こしてくれればいいからさ…」
「わかりました。 おやすみなさい クザン様…」
青雉からは寝息が聞こえてきた。
「アイリスってさ 海軍と仲いいのか? 」
「そうですね。 私の生活面を全て見てくださっていますから」
アイリスは昔を思い返した。
「海軍の方々は私に本当に優しくしてくれて……感謝の気持ちを言葉では伝えられないくらいです」
…主にクザン様には…
「ふーん そうなんだ」
「アイリスはあの島に住む前は海軍のところに住んでたのか?」
「はい」
「なぜだ?」
「なぜって…それは……」
アイリスは口籠った。
【ロー 女の子には聞いちゃいけねェことが1つはあるもんだよ】
「!」
眠っていた青雉がアイリスの膝から起き上がった。
「あー よく寝た。 アイリス ありがとな」
「…いえ…こちらこそ……」
「そろそろ 白ひげ達が終わる頃だろう…。 元帥の部屋に戻りな」
青雉はアイリスに背を向けて 横になった。
「…はい」
アイリス達は立ち上がった。
「あ ローはちょっと待って」
「?」
「……じゃあ 私とルフィ様は先に行ってますね」
自分が邪魔であることを察したアイリスは青雉に一礼して ルフィを連れて部屋を出ていった。
「あんたはアイリスの過去を知っているんだな?」
「…ああ…知ってるよ。 海軍の上層部はな」
青雉はローの方に体を向けた。
「でも これはアイリス自身の問題だ。 俺たちがペラペラと話していいことじゃない」
「………」
「…まあ 一つ言えるとしたら…アイリスは悲しい過去を持っている」
「それは大方の奴が気づいてる」
「だろうねぇ…。 アイリスは頑張って隠してるみたいだけど、目に出ちゃうんだよね…。 特に医者であるお前に対しては思い入れがあるのかもしれないし」
「…どう言う意味だ?」
「おっと これ以上は言えないよ。 後はアイリス自身の口から聞きな。 すぐには話してくれないと思うけど…」
「………」
「彼女に時間をあげてくれないかな? 彼女 まだ心の整理が付いてないからさ…」
青雉はアイマスクを上に上げた。
「もし…アイリスを傷つけるようなことをしたら 俺が許さないよ」
「アイリスを傷つけるようなことをするつもりはないし、無理に聞き出そうとも思ってない」
「ならいいんだ」
青雉はアイマスクを下ろして眠りについた。
「………」
ローは部屋を出て アイリスとルフィを追い センゴクの部屋に向かって行った。
「……よかったよ アイリスといるのがお前らみたいなので…」
さて アイリスはあいつらに本心を打ち明ける日が来るかねぇ……?