1.新たな住人
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アイリスを乗せたグリフォン型のエルリオンと鳥型のマルコは空を飛んでいた。
〔それで 行き先は?〕
「“バルティゴ”と言う島です。 地図によると このまま真っ直ぐ行ったところにあります」
〔じゃあ 飛ばすよい〕
「はい!」
鳥型のマルコとアイリスを乗せたエルリオンは猛スピードで飛んだ。
「あれ アイリスは?」
「アイリスなら手紙を届けに行ったよ」
「え!? 今!?」
「今日中に届けたいんだってさ。 …誰に届けるのかすっごく気になったけど 聞けなかったんだよな…」
「「………」」
アイリス…ごめん
エースとルフィは申し訳なさそうにした。
「アイリスが手紙? 海軍じゃなくて?」
「もしかして…ラブレターだったりして……」
「え!? いったい誰に…!?」
「さあ?」
「帰ってきたら問い質すか…」
「教えてくれるかな…?」
「アイリスは押しに弱いからな…」
「鷹の目…なんか恐ろしいこと考えてない……?」
「何がだ?」
「……別に…」
アイリス しばらく帰って来ない方がいいぞ……
その頃 アイリスとマルコはバルティゴに着いていた。
「あの…サボ様と言う方はどこに?」
暗い…
「サボさんなら…【呼んだか?】」
向こう側からサボが歩いてきた。
その時 マルコに気づいた。
白ひげ海賊団 1番隊隊長 “不死鳥マルコ”…
アイリスはサボとルフィとエースに描いてもらったサボの似顔絵を何度も見比べた。
「…えーっと…サボ様でよろしいでしょうか…?」
……はっきり言ってしまうと……似ていない…
「? ああ そうだけど?」
綺麗な人だな…
サボはアイリスの持っていた似顔絵を見た。
「その絵…もしかして 俺か!?」
「はい。 エース様とルフィ様に描いてもらったものです」
「ぷっはは! 相変わらず絵 下手くそだなー!」
サボは笑った。
「ところで あんたは? 白ひげ海賊団が俺に何か用?」
「あ 失礼しました。 アイリスと言います。 あの…私は白ひげ海賊団ではありません」
「え?」
サボは一瞬マルコを見て アイリスに視線を戻した。
「私はこれをお届けに参りました」
アイリスはサボに手紙を渡した。
「ルフィとエースから!?」
サボは嬉しそうに すぐに手紙を読んだ。
「ルフィとエースは今 アイリスさんの島で一緒に暮らしているのか…」
「はい」
「楽しそうだな…」
サボはエースとルフィと共に暮らしている風景を想像した。
「よし! 俺もその島に住むぞ!」
「え?」
「ドラゴンさんに相談してくるから待っててくれ!」
サボはドラゴンのもとに走っていった。
「随分 あっさりと決断したな…」
「エース様とルフィ様とは親しい様子でしたから」
少しして 満面の笑みを浮かべたサボが戻ってきた。
「“いい”って!」
「よかったです。 きっと エース様とルフィ様もお喜びになられます」
「で すぐ行けるのか?」
「ああ。 だけど もう夜遅いから明日にしないか?」
サボはアイリスを見た。
「あんた 少し疲れてるみたいだから」
「え?」
「“夜更かしは女の子の天敵だ”…って的なことをコアラが前 言ってたし」
アイリスはマルコを見た。
マルコは頷いた。
アイリスはサボに視線を戻した。
「では…お言葉に甘えて…」
「おう。 こちらへどうぞ お嬢さん」
サボはアイリスの手を取った。
「?」
アイリスはよくわからないまま サボに手を引かれてついて行った。
マルコはサボを睨みつけていた。
こうして アイリスとマルコは革命軍の本拠地であるバルティゴで一泊した。
次の日 アイリスとマルコは別れを済ましてきたサボと合流した。
「サボ様 もうよろしいのですか?」
「ああ。 会おうとすればいつでも会えるからな」
「では 参りましょう」
アイリスはグリフォン型のエルリオンに乗ろうとした。
「俺 こっちなの?」
サボは鳥型のマルコを示しながら言った。
〔不満かよい?〕
「…乗る面積が少なくて 乗り心地が悪そうだからさ…」
「確かに エルリオンと比べたらマルコ様の体は細身ですからね」
〔……ライオンの下半身を持つグリフォンと一緒にしないでくれよい…〕
「まあ そう言うことだから、アイリスさんはマルコの方に乗ってくれ。 俺はこっちに乗るからさ」
「わかりました」
サボはマルコを見た。
「………」
俺は紳士的にいかせてもらう
〔………〕
サボはエルリオンに乗って 背中を撫でた。
「よろしくな」
「キュイィ!」
鳥型のマルコはアイリスが乗りやすいように体を寝かせた。
「ありがとうございます マルコ様。 失礼しますね」
アイリスは鳥型のマルコに乗った。
〔しっかり捕まってろい〕
「はい!」
アイリスを乗せた鳥型のマルコとサボを乗せたグリフォン型のエルリオンは空へ飛んだ。