1.新たな住人
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アイリスがメモ用紙を取りに行っている間 エースとルフィは話をしていた。
「アイリスってさ すげー優しいな!」
「ああ。 すっげー優しいよ。 みんなに好かれてるし」
「だろうな。 …ルフィもアイリスのこと好きか?」
「好きだぞ! 優しいし、基本的に好きな物買ってくれるし…それに たまに美味しい食いもん 作ってくれるし!」
「……そうか…」
ルフィの好きは人として好きって意味なんだろうな…
【エース様、ルフィ様 メモ用紙を持ってきましたよ】
メモ用紙を持ったアイリスが部屋に戻ってきた。
「よし! 練習するぞ!」
エースとルフィはアイリスに教わりながら 字の練習をし始めた。
昼食はアイリスが手作りした。
「わーい アイリスの手作りだ!」
「たくさん 食べてくださいね」
「「いっただきまーす!!」」
エースとルフィは美味しそうに昼食を食べた。
「エース様、ルフィ様 とてもお上手になられましたね」
「そうか?」
「はい。 そろそろ 手紙の方を書きましょうか?」
「よし!」
エースとルフィは文章を悩みながら 手紙を書いた。
「「できた!」」
書き終わった頃には夕焼け空になっていた。
「心の籠ったお手紙ですね」
「アイリス 見るなよっ!」
「ふふ すみません」
アイリスは手紙を封筒に入れた。
「では 私がこのお手紙をサボ様に届けてきますね。 できれば サボ様の似顔絵とかがあるとわかりやすいのですが…」
「似顔絵?」
エースとルフィはサボの似顔絵を描いた。
「こんな感じだ!」
「え…えーっと…」
エース様とルフィ様は絵もあまり上手ではないのですね…
「わかりにくいかもしれねェけど、ゴーグルの付いた帽子被って 左目のあたりに傷痕がある奴だ」
「…わかりました」
【おーい アイリス いるか?】
シャンクスがドアを開けて入ってきた。
「シャンクス様 どうかなされましたか?」
「いや もう夕飯の時間だからさ。 大広間でみんな 待ってるし」
「もうそんなお時間でしたか!? すみません」
「大広間?」
「行こうぜ エース!」
エースはルフィに連れられ 大広間に走っていった。
「走っては危ないですよ…!」
「アイリスも早く来いよー!」
エースとルフィはアイリスの注意を無視して 走り去っていった。
「さあ アイリスも行こう」
「ごめんなさい シャンクス様。 私 これから手紙を届けに行かなくてはいけなくて…」
「手紙? 今から?」
「はい」
「夕飯食った後でも…と言うより これから暗くなるし 危ないから明日にしたらどうだ?」
アイリスは首を横に振った。
「一日でも早く届けてあげたいのです」
本当は夜は避けたかったのですが……
アイリスは傍にいたエルリオンに触れた。
「エルリオンなら急げば 今日中に着きますし」
「でもな……あ! ちょっと待ってろ」
シャンクスは何かを思いつくと 大広間へ走っていった。
「マルコ!」
「ん?」
「ちょっと頼みがあるんだけど」
シャンクスはマルコを大広間から連れ出し 事情を話した。
「飛行能力あるの お前しかいないからさ。 頼むよ」
「別に構わねェが」
「じゃあ 頼んだよ マルコ」
そう言って シャンクスは大広間に入っていった。
「……仕方ねェよい…」
マルコは頭を掻いて アイリスのもとに歩いていった。
「シャンクス様 戻ってきませんね…」
【待たせたよい】
「シャンク…あれ? マルコ様?」
壁の影から出てきたのはマルコだった。
「赤髪にアイリスの護衛を頼まれてな」
「私のですか!? そんな いいですよ」
「夜に女一人で行かせるのは気が気かじゃねェよい。 ……あんたみたいな美人だったら尚更だ」
「! ……ですが…」
「ほら 行くよい」
マルコはアイリスの手を引いて歩き出した。
「早く届けたいんだろ その手紙」
「…はい」
アイリスはグリフォン型のエルリオンに乗った。
マルコは鳥型に姿を変えた。
「わあ…綺麗なお姿ですね。 触ってもいいですか?」
〔……男に“綺麗”はどうかと思うが……ご自由に〕
「ふふっ。 ごめんなさい。 では…」
アイリスは鳥型のマルコに触れた。
「ふわふわですね! それに…」
アイリスは悲しそうな目をした。
「…幸せの青い鳥みたいです」
〔!〕
また あの悲しそうな目だ……
マルコは無言でじっとアイリスを見ていた。
「ごめんなさい。 マルコ様を困らせてしまいましたね。 行きましょうか?」
〔……ああ…〕
アイリスを乗せたグリフォン型のエルリオンは空へ飛んだ。
鳥型のマルコも空へ飛んだ。