4.愛心
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「……ん…」
アイリスが目を覚ますと ミホークは既にいなかった。
…私に足りなかったのは…ミホーク様への愛……
アイリスの脳裏に昨夜のミホークとの光景が浮かんだ。
「っ」
アイリスの顔が真っ赤になった。
私…ミホーク様と結ばれたんだ――――…
アイリスが広間に顔を出すと シャンクス達が既にいた。
「遅よう アイリス。 姿 戻って良かったな」
「…おはようございます。はい、ご迷惑をお掛けしました」
そう言って アイリスはシャンクス達に頭を下げた。
「ホント良かったよ! めでたく想いが通じ合ったみたいで!」
そう言って シャンクスは笑った。
「!」
アイリスの頬がみるみる赤くなった。
「お頭 あまりからかうな」
「へいへい」
「…あの…ミホーク様は…?」
「鷹の目なら―――…」
少しして ミホークが城に戻ってきた。
「…ミホーク様っ!」
アイリスはミホークに駆け寄った。
「…どうした?」
「シャンクスさんから ガルディアン王の使者としてきたエルシドに会ってると聞いて……それで…」
「…心配は無用だ。 それより…」
ミホークはアイリスの頬に触れた。
「…体は大丈夫か?」
「っ!」
アイリスは昨夜の事が頭を過り 恥ずかしそうに瞳を逸らして 頷いた。
「それなら良かった」
ミホークは微笑した。
「それで鷹の目…」
「…ああ」
ミホークは胸ポケットから封筒を出して テーブルの上に置いた。
「……これは?」
「ガルディアン王が統治するオンブル王国への招待状だ」
「「「!!?」」」
アイリス達は目を見開いて驚いた。
ミホークは封筒の中から 手紙と招待状を取り出した。
「アイリスの呪いを解いた俺を認め、それに伴い ガルディアン王直々の招待だそうだ」
「…敵さんの考えがよく分からねェな…」
「…ああ。 招待に関してはアイリスと鷹の目だけでなく、ご丁寧に俺たちまでだからな…」
「それに アイリスの父親であるランクスも 今後の話し合いと称して 招待しているらしい」
「「「!!?」」」
アイリス達は再び 目を見開いて驚いた。
「……お父様が…」
アイリスは瞳を伏せた。
「…どうするつもりだァ?」
「それを決めるのは…」
ミホークはアイリスを見た。
「アイリス ぬしだ」
「! ………」
「それが妥当だろうなァ」
「これに関してはアイリスがどうしたいかだからな」
「……私…」
「焦らずともいい。 3日後 答えを聞きに奴が再び来る」
「……分かりました…」
「1つだけ伝えておく。 ぬしがどう言う決断をしようが 俺たちはアイリスの味方だ。 それだけは忘れるな―――…」
その日の夜、アイリスは1人 寝室で 窓から月を見ていた。
「………」
本音を言うと お父様にも正直もう会いたくないし、ミホーク様たちさえいればいいと思ってた…
……でも…
…このままずっと この隠れた様な生活をするの―――…?
…私は…もっと自由に生きたい―――…
…それに…ガルディアン王が悪い人には見えなかった……
アイリスはガルディアンに頭に手で触れられた時を思い返した。
…あの感じた懐かしさも分からないままなのも ずっと気になってしまうと思う……
私 ちゃんと真実を知りたい
どうして 結婚相手がシィアンと偽ってまでガルディアン王と結婚させようとしていたのか―――…
【アイリス】
「!」
気付くとアイリスはミホークに後ろから抱きしめられていた。
「…ミホーク様」
…考え過ぎてて 全然気付かなかった…
「悩んでいるのか…?」
アイリスは首を横に振った。
そして アイリスは振り返ってミホークを見上げた。
「今 決めたところです」
「………」
「私 ちゃんと会って話したい」
アイリスはミホークに笑いかけた。
「ミホーク様とこれからも一緒にいたいから――」
「! ………」
ミホークは一瞬驚いた表情をしたが 嬉しそうに微笑んだ。
そして アイリスに口付けた。
ちゃんとお父様とガルディアン王に会って伝えないと…
私はミホーク様と一緒になりたい って―――…
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