4.愛心
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〔ニャン!〕
ベックマンさん!
「どうした?」
〔ニャ ニャン!〕
相談に乗って欲しいんです!
チョッパーに通訳をしてもらい、アイリスは呪いが解けない理由が自分の心にある旨を話した。
「……心か…」
〔………〕
「単刀直入に聞くが、アイリスはミホークとどうなりたい?」
〔!? ………〕
小さな黒猫の姿をしたアイリスは目を見開いて驚き、黙り込んでしまった。
「すまん。 難しい質問だったな…」
〔…ニャ…〕
…いいえ…
「だが、俺はそこに答えがあると思う―――」
どう…
私 ミホーク様とどうなりたいんだろう―――…?
夜、七武海の召集からミホークがローを連れて帰ってきた。
「お帰りー!」
「……もう 来ていたのか」
「午前中から邪魔してる」
「………」
ミホークは小さく息を吐いた。
「で 集まりの話し合いは?」
ミホークは小さな黒猫の姿をしたアイリスを見た。
「…ぬしの父親は呑気な男らしいな」
〔?〕
ミホークはシャンクス達に視線を戻した。
「ガルディアンにアイリスが逃げ出している事を知らせずに 未だに海軍に縋り付いているらしい…」
〔!〕
「…それは面白いな」
「海軍もいい迷惑だな」
「その通りだな」
ミホークの目つきが変わった。
「で ぬし達の報告は?」
シャンクス達は各国からの情報収集をした途中報告をした。
「――とりあえず 言える事は謎が多い」
「ああ。 ガルディアンもそうだが、隠の方も謎が多い」
〔……ニャン…〕
……そうですか…
小さな黒猫の姿をしたアイリスは瞳を伏せた。
ミホークは小さな黒猫の姿をしたアイリスの頭に手を置いた。
「そう 落ち込むな」
〔……ニャン…〕
……ミホーク様…
小さな黒猫の姿をしたアイリスは微笑んだ。
夜中、小さな黒猫の姿をしたアイリスはミホークに抱えられ 寝室に向かっていた。
私…ミホーク様と――…
アイリスの頭の中はその事で一杯だった。
そして、寝室に入ると 小さな黒猫の姿をしたアイリスをベッドに下ろし、ミホークはベッドに横になった。
「おやすみ」
ミホークは隣にいる小さな黒猫の姿をしたアイリスの背中を撫でた。
〔………〕
小さな黒猫の姿をしたアイリスは布団から出て ミホークの体の上に乗った。
「…どうした?」
〔ニャー〕
あのね ミホーク様
「………」
〔………〕
小さな黒猫の姿をしたアイリスは気まずそうに 瞳を伏せた。
「……言ってみろ」
ミホークは小さな黒猫の姿をしたアイリスの顔を撫でた。
〔……ニャ…〕
……はい…
小さな黒猫の姿をしたアイリスは恥ずかしそうに顔を伏せた。
〔……ミホーク様…〕
「!?」
言葉が…!
ミホークは目を見開いて驚いた。
〔…私 ミホーク様が…〕
小さな黒猫の姿をしたアイリスは顔を上げて ミホークに視線を戻した。
〔……好き〕
「!? ………」
〔…って 聞こえる訳ないのに……〕
小さな黒猫の姿をしたアイリスは悲しそうに瞳を伏せた。
ミホークは小さな黒猫の姿をしたアイリスを抱き寄せた。
「……ぬしの心に偽りはないか?」
〔……え?〕
「ぬしの言葉が俺に通じた…」
〔……っ!?〕
ミホークの言葉を理解した小さな黒猫の姿をしたアイリスの顔が真っ赤になった。
「安心しろ。 俺も…アイリスと同じ気持ちだ…」
〔…ミホ…ん〕
小さな黒猫の姿をしたアイリスはミホークに口付けされた。
その瞬間、小さな黒猫の姿をしたアイリスの体が眩い光を放った。
「っ」
ミホークはあまりの眩しさに瞳を細めた。
光が収まると アイリスの姿が人間の姿に戻っていた。
「…あ」
「戻ったな」
ミホークは嬉しそうな顔をしていた。
「……ミホーク様 私…」
「何も言うな」
上体を起こしたミホークはアイリスを組み敷いた。
「!」
「ただ…今夜は俺の好きにさせてくれ」
「……ミホーク様…」
「………」
「…はい」
アイリスは微笑んだ。