4.愛心
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小さな黒猫の姿をしたアイリスは、呪いを解く為の近道として まずミホークと共に一緒にいる様にし、毎日の様に 自分の心に向き合う様にした。
そんなある日、ミホークが七武海の召集に呼ばれ アイリスは1人 城に残っていた。
【【【お邪魔しまーす!】】】
そこに、出張レストランである麦わらの一味がやって来た。
〔!?〕
皆さん!?
「鷹の目が留守にしている間のアイリスちゃんの食事を任されたわ。 それに」
ナミはチョッパーを見た。
「チョッパーならあなたの言葉もわかるしね」
「おう! 任せろ」
〔………」
チョッパーさん…
小さな黒猫の姿をしたアイリスは笑みを浮かべた。
「よし! 早速 アイリスちゃんの昼食作りでもしますか!」
そして、サンジは料理を作り始めた。
少しして、料理が運ばれてきた。
「さあ 召し上がれ!」
〔ニャン♪〕
いい匂い♪
小さな黒猫の姿をしたアイリスは手を合わせた。
〔ニャニャン〕
いただきます
【出来立ての飯での出迎えとは 鷹の目も少しは親切心が芽生えたんじゃねェか?】
【グララララ。 美人な同居人が増えて 心変わりでもしたか?】
やって来たのは赤髪海賊団と白ひげ海賊団だった。
〔ニャン! ニャニャン!〕
シャンクスさん達! 白ひげさん達も!
「相変わらず 可愛い姿だな」
〔ッ!〕
っ!
小さな黒猫の姿をしたアイリスは照れた。
「エース! シャンクス!」
奥にいたルフィが広間にやって来た。
「久しぶりだな ルフィ。 元気だったか?」
「おう!」
「それにしても いい匂いだな。 俺たちにももらえるか?」
サンジは頭を抱えた。
「悪ィな。 アイリスちゃんの分しか出来てないんだ」
シャンクスは笑った。
「…だろうな。 そこまで鷹の目は気が利く訳ねェか…」
「少し待っててくれれば 簡単なものを作るが」
「人数結構いるが 頼めるか?」
「ああ」
「なら 俺が作るよ!」
「ルフィが? お前 料理なんて出来たのか?」
「任せろ!」
「おいおい ルフィ大丈夫か?」
「大丈夫だ。 サンジは手伝わなくていいからな」
「……ああ」
心配でしかない…
ルフィは厨房に向かっていき、料理をし始めた。
〔……ニャンニャン?〕
今日はどうしたんですか?
「? えーっと…」
チョッパーは咳払いした。
「“今日はどうしたんですか?”」
シャンクスは驚いて チョッパーを見た。
「お! 喋れるのか? 面白くて 便利なタヌキだな!」
「タヌキじゃねェ! トナカイだ!」
「すまん すまん」
シャンクスはアイリスを見た。
「近くまで来たからさ。 アイリスの顔が見たくなって」
「そうじゃねェだろ…」
エースは笑いかけた。
「アイリスに調査の途中報告でもしようかと思って 集まったんだよ」
〔…ニャン〕
…ありがとうございます
「集まり自体は 夜からなんだけどな」
〔…ニャン?〕
…そうなんですか?
【出来たー!】
厨房からルフィの声が聞こえてきた。
「お やっと出来たか」
「お待たせー!」
満面の笑みでルフィはテーブルに料理を置いた。
「“俺の気まぐれカレー”!!」
「「〔………〕」」
アイリス達は毒々しいカレーに言葉が出なかった。
「お待たせー! アイリスちゃんのデザート 作って…!?」
そこに サウザンド・サニー号に戻って 料理をしてきたサンジが戻って来て、ルフィの料理を見て 目を見開いて驚いた。
「…ルフィ…これ何?」
「だから カレーだって」
「……カレーの色 してねェよ…」
「…骨が一杯 浮いているな…」
「とりあえず 沢山具材入れたぞ!」
「「「………」」」
シャンクス達はお互いに見合った。
「……とりあえず アイリスちゃんはこっちの席で デザートでも…」
〔……ニャ…〕
……はい…
結局、意を決したシャンクス達はルフィの“俺の気まぐれカレー”を完食したのだった―――…