4.愛心
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〔…ニャ…〕
…ん…
小さな黒猫の姿をしたアイリスは目を覚ました。
〔!〕
! ……誰か隣に…?
アイリスが横を見ると ミホークが眠っていた。
〔ニャ ニャ――――ン!!?〕
な なんでミホーク様が―――!!?
アイリスの悲鳴の様な鳴き声にミホークは目を覚ました。
「なんだ 騒々しい…」
〔ニャン…〕
だって…
「……まだ戻らんのだな…」
「……ニャン…」
……はい…
ミホークは小さな黒猫の姿をしたアイリスを抱き寄せた。
〔!〕
「…考えても 何も始まらんだろう?」
〔……ニャニャーン…〕
……確かにそうですけど…
ミホークは小さな黒猫の姿をしたアイリスを撫でた。
〔………〕
「………」
〔……ニャニャン?〕
…ミホーク様?
「……俺はお前のこの姿 気に入っている」
〔!?〕
「…言葉が通じないのが悲しいがな…」
〔………〕
ミホーク様…
小さな黒猫の姿をしたアイリスはミホークの手を舐めた。
そして アイリスとミホークは再び眠った。
――アイリスの姿が猫の姿のままになってから 2週間が経った――…
ミホークは小さな黒猫の姿のままのアイリスを連れて 買い物に来ていた。
〔ニャー ニャー!〕
あちこちからいい匂いがする!
「……あまり体を乗り出すな…」
〔ニャ…〕
すみません…
「食べたい物はあるか?」
〔ニャー〕
お任せします
「………」
〔………〕
「………」
〔?〕
返事が返ってこない事を不思議に思った小さな黒猫の姿をしているアイリスはミホークを見上げた。
ミホークは悲しそうにアイリスを見ていた。
〔…ニャ?〕
…ミホーク様?
「何でもない…」
ミホークは正面に視線を戻した。
ぬしと会話が出来ない事がこんなに辛いとは―――……
徐々にアイリスとミホークの間には溝が出来ていった―――…
そんなある日、アイリスは1人 城でお留守番をしていた。
〔………〕
退屈だなぁ…
あ そうだ!
アイリスは城を出て、最近 仲良くなったヒューマンドリル達のもとへ向かった。
〔ニャー〕
こんにちは
アイリスが声をかけると ヒューマンドリル達が姿を現した。
〔……ニャーン…ニャーン…〕
最近 ミホーク様と壁を感じるんです……
「「「………」」」」
ヒューマンドリル達はお互いに見合った。
そして アイリスに視線を戻した。
「キャホ!」
元気出して!
「キャホホ!」
あの方ならきっとどうにかしてくださるよ!
〔……ニャ…ニャン〕
…うん…ありがとう
小さな黒猫の姿をしたアイリスは顔を伏せた。
ヒューマンドリル達と同じ様に ミホーク様とも会話がしたい……
…どうしたら 戻れるの……?
…もう…戻れないの……?
……どうしたら―――…
小さな黒猫の姿をしたアイリスの瞳から涙が流れ落ちた。
バササッ…!!
その時、突風が吹き 巨大なカラスが降りてきた。
〔!〕
…大きなカラス…
そして 巨大なカラスは姿を変えながら 地面に降り立った。
〔! ニャ!〕
! あなたは!