3.接触
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「さてと そろそろお開きにしようか」
ガルディアン達は立ち上がった。
「……え…私に話があったんじゃ… !」
アイリスも立ち上がろうとしたが 目眩がして その場にしゃがみ込んだ。
「大丈夫かい?」
ガルディアンはアイリスの前にしゃがみ込んだ。
「…大丈夫です…」
……頭がぼーっとする…
ガルディアンはアイリスの頭に手を乗せた。
「お前は相変わらず 嘘が下手だな」
「!」
この人の手……懐かしい……
まるで…
アイリスの意識が遠ざかっていった。
…あの時見た 夢に出てきた人の様な――…
そこで アイリスは目を覚ました。
〔…ニャ…〕
…ん…
辺りを見渡すと いつもの城だった。
【気づいたか アイリス】
ミホークは自分の膝の上にいる小さな黒猫の姿をしたアイリスを見た。
〔ニャー!〕
ミホーク様!
「本当にアイリスなのか?」
〔ニャー! ニャ!〕
エースさん!
そうです!
アイリスは人間の姿に戻そうとした。
〔ニャ!?〕
あれ!?
だが 何度やっても戻らなかった。
〔ニャニャーン!?〕
どうして 戻らないのー!?
小さな黒猫の姿をしたアイリスの悲鳴の鳴き声がクライガナ島を響き渡った。
「アイリス どうした?」
〔ニャー ニャーっ!〕
ミホーク様 姿が戻らないよっ!
小さな黒猫の姿をしたアイリスの瞳から涙が流れ落ちた。
「アイリス 泣かないでくれよ…。 あ! お腹空いたのか?」
「お前じゃねェんだから…」
「じゃあ 何だって言うんだよ?」
「………」
言葉が通じないとは悲しいものだ…
……まさか…
ミホークは小さな黒猫の姿をしたアイリスの涙を拭っている手を止めた。
「…姿が戻らないのか…?」
「「「!!」」」
ミホークの言葉に小さな黒猫の姿をしたアイリスは何度も頷いた。
ローはアイリスの様子を見た。
「特に異変はないようだが…。 とりあえずはそのままの姿で過ごすしか無さそうだな」
〔ニャン…〕
そんな…
小さな黒猫の姿をしたアイリスは項垂れた。
ミホークは小さな黒猫の姿をしたアイリスの頭を撫でた。
「そう項垂れるな。 しばしの辛抱だ」
…恐らく だが…
〔ニャー…〕
ミホーク様…
その後 小さな黒猫の姿をしたアイリスはミホークの膝の上で眠ってしまっていた。
「………」
疲れていたのだな…
白ひげはシャンクス達を呼んでいた。
「よォ 白ひげ。 大事な話ってなんだ?」
「この小娘のことだ」
そう言うと 白ひげはミホークの膝の上で眠っている小さな黒猫の姿をして眠っているアイリスを見た。
「……“小娘”?」
シャンクスは首を傾げた。
「…まさか…」
「…ああ。 この黒猫はアイリスだ」
マルコはこれまでの出来事を話した。
「それで 黒猫の姿のアイリスを手渡してきたと言う 二人の仮面の男は一体 何者なんだ?」
「さあな。 だが “隠”と名乗った者達の仲間なのだろう。 そして…」
マルコは眠っているアイリスを見た。
「ガルディアンの直属の部下。 いや もしかしたら アイリスの父親であるランクスの部下でもあるのかもしれねェよい」
「向こうさんも接触してきたと言う事だな」
「…ああ」
「乗り込むんだったら俺も呼んでくれれば良かったのに…」
シャンクスはぶーぶー文句を言っていた。