3.接触
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少しして アイリスとナースが戻ってきた。
「船長 アイリスさんに異常はありませんでした」
「そうか」
「ご親切にありがとうございました」
アイリスは頭を下げた。
「息子の不始末だからなァ…」
「……“息子”?」
アイリスは首を傾げた。
「俺は昔 家族が欲しかった。 だから 俺の仲間は全部 俺の息子だ」
「…そうだったのですか……。 素敵ですね!」
アイリスは微笑んだ。
「…ところで……白ひげさんは何をされている方なのですか? たくさん 仲間の方がいらっしゃいますが…」
「グララララ。 白ひげ海賊団に何をしているとは面白い娘だ」
「…“白ひげ海賊団”……!? 四皇の1人で 名前だけ聞いたことがあります!」
「…名前だけ!?」
「…すみません。 海賊に関しては あまり知らないので…」
アイリスは申し訳なさそうに言った。
「グララララ。 箱入り娘と言うわけか…面白い! アイリス 俺の娘にならないか?」
「「「親父!!?」」」
「え?」
アイリスは頭を下げた。
「ごめんなさい。 私にはお父様がいるので……」
白ひげ 精神ダメージ 20%!
「そうか…残念だ」
「親父…」
「なら 俺の妻になれ」
「「「親父!!?」」」
「えっ!?」
アイリスは目を見開いて驚いた。
「お前はこのまま帰すには惜しい魅力の娘だ。 どうだ?」
「………」
アイリスは頭を下げた。
「ごめんなさい。 私は…好きになった人と結婚したいです…」
白ひげ 精神ダメージ 120%!!!
白ひげは固まってしまった。
「「「親父―――――!!?」」」
マルコ達は目を見開いて驚いた。
「親父 大丈夫だって! それに 今、“好きになった人”って言ったし!」
「妻の前に恋人からだよい!」
「息子たち…」
白ひげはマルコ達を抱きしめた。
「あ!」
アイリスはミホークを待たせているのを思い出し 近くにいたビスタに話しかけた。
「あの…今 何時ですか?」
「16時半だよ お嬢ちゃん」
「“16時半”!?」
「誰かと待ち合わせでもしてるのかい?」
「はい! …15時半に…」
「それは大変だ!」
ビスタは白ひげに事情を説明した。
「どうしよう…絶対ミホーク様 怒ってるよ……」
「そうだよな……って今 何て言った!?」
「え…ミホーク様怒…「“ミホーク”!?」」
思わず ビスタが会話に割り込んだ。
「ミホークって…」
「「「鷹の目!!?」」」
マルコ達は驚いた。
「みなさんはそうお呼びになるのですね。 この間 シャンクスさんもそう呼んでましたし…」
「シャンクスって…」
「「「赤髪!!?」」」
マルコ達は再び驚いた。
「ミホーク様とシャンクスさんを知っているのですか!?」
「“知ってる”って…めちゃくちゃ有名人だよっ!」
「知らない方がおかしい」
マルコはため息をついた。
「あいつ! なんて子を連れて来たんだよい!!」
ジョズはアイリスを見た。
「お嬢ちゃん! 鷹の目はこの街にいるのか?」
「はい」
そこにエースが帰ってきた。
「エースっ!!」
「そんな怖い顔してどうした マルコ? ちゃんとお金は払ってきたから安心してくれよ。 !」
エースはアイリスが目を覚ましていることに気づいた。
「よかった! 気がついたか! さっきはごめんな! 俺はエース!」
「アイリスです。 こちらこそごめんなさい!」
アイリスは頭を下げて謝った。
マルコはエースを見た。
「いいから 早く詫びと事情を…… !!」
「……何の?」
「いや どうやら手遅れのようだ…」
「「「!!!」」」
モビー・ディック号の甲板には殺気を出したミホークがいた。
「アイリス ぬしの“少し”と言うのは随分長いものだな」
「ミホーク様…!?」
アイリスはミホークに駆け寄った。
「ごめんなさい ミホーク様!!」
アイリスの無事を確認したミホークは一瞬 安堵の表情をしたが、直ぐに白ひげ達に視線を戻した。
「街でアイリスのことを聞くと “背中に白ひげ海賊団のマークがある男が連れて行った”と聞いた」
ミホークは鋭い目でエースを睨みつけた。
「事情を説明してらもらおうか 火拳?」