2.恋の病
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ミホークが留守の間 シャンクス達と過ごすことになり、3週間が経とうとしていた。
アイリスはベックマンに家事を教わり、かなり上達した。
「立派なレディーになったな アイリス」
「そんなこと…ベックマンさんのお蔭です…。 ありがとうございます」
アイリスは恥ずかしそうに頭を下げた。
「これなら鷹の目も…「お頭」」
「大丈夫ですよ ベックマンさん」
アイリスは作り笑いをして その場から去っていった。
「お頭」
「…すまん…」
でも 放っておけねェんだよな…
その日の夜、アイリスが眠った後 シャンクスは広間にいた。
テーブルには電伝虫が置いてあった。
「よし」
シャンクスはミホークに電伝虫をかけた。
だが ミホークが電伝虫に出る気配はなかった。
シャンクスは懲りずにかけ続けた。
そして ミホークが電伝虫に出た。
「俺だけど」
『…切るぞ』
「わっ! ちょっと 待った!」
『貴様と話すことはない』
「…アイリスだったらあったのか?」
『………』
「さては図星だな」
『…要件はそれだけか?』
「まだ切るなよ!? 要件言うから」
『………』
「お前…いつ帰ってくるつもりだ?」
『貴様に関係ない』
「アイリス お前がいない間にすごい頑張って 立派なレディーになったんだよ! 最初は箱入り娘だったけど、今は惚れ直しちまうくらい いい女になったんだって!」
『………』
「…だからさ いい加減帰ってきてくれないかなー……? …アイリス…かなり寂しそうだしさ…」
『………』
寂しい…か…
「…鷹の目 聞いてる?」
『………』
俺も似たような感情なのかもしれない……
「おーい! ミホーク!」
『……明日の夜帰る。 アイリスにも伝えておけ』
そして 電伝虫は切れた。
「……そうは言ったが…」
…今更 どんな顔をして会えばいいのだろうか…?
…何て話しかければいいのだろうか…?
だが…何にせよ…
早く会いたいのだ…ぬしに…
宿を出たミホークは棺船に乗り クライガナ島に向け出発した。
「これでアイリス 喜ぶだろうな」
【お頭】
「!?」
姿を現したのはベックマンだった。
「ベックマン 驚かさないでくれよ…」
「すまん」
ベックマンはシャンクスと向き合う形でイスに座った。
「鷹の目は明日 帰ってくるのか?」
「ああ! 今すぐにでもアイリスに教えに行きたいところなんだけど…」
「夜に行くのは問題だが……今回の件は早く知らせてあげたい気持ちもある…」
「そのことなんだけど…」
次の日の夜、ベックマンの提案により 難しい料理に挑戦した。
「…できた!」
「よく頑張ったな」
「…ちょっと疲れました。 ベックマンさんはいつもこんな豪華な料理を作っているのですか?」
「いや…極々たまにな」
「そうなんですね」
【冷めない内に早く食べようぜ アイリス!】
あいつ 帰ってくるの遅いな…
ミホークが帰ってくる気配がなく 夕食を食べ終えた。
寝る支度をしたアイリス達は広間でお話をしていた。
「私 今日は疲れてしまったのでもう寝ますね」
「え? もう? もう少し話してようぜ」
「でも…」
「いいから いいから」
シャンクスはアイリスの手を引いて イスに座らせた。
「じゃあ もう少しだけ…」
アイリスとシャンクスとミホークは再び話し始めた。
しばらくして 疲れが溜まっていたアイリスは広間で眠ってしまっていた。
「眠っちまったな…」
「鷹の目 遅いっ! …それにしても…」
シャンクスはアイリスに顔を近づけた。
「…可愛い寝顔♪」
ベックマンはアイリスに毛布をかけた。
「風邪をひかなきゃいいんだが…」
「じゃあ 俺が運んで…【それは俺の仕事だ】」