2.恋の病
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ローとの話を終えたアイリスはしばらく広間にいた。
「ローさんは“普段通りでいい”って言ったけど、やっぱり不安だよ…」
アイリスはミホークの部屋に行こうか 行かないか うろうろしながら迷っていた。
「…でも…やっぱり行くのはやめよう…。 うろうろしてたら目が冴えちゃったな…」
アイリスはホットミルクを作ろうとした。
「やっぱり ホットワインにしよう」
ミホーク様 ワインもらいますね
アイリスはホットワインを作った。
そして イスに座って 一口飲んだ。
「…体が温まるなぁ」
1人でお酒を飲むのって…寂しいなぁ…
アイリスは普段 ミホークが座っているイスを見た。
「…ミホーク様…」
アイリスは寂しさを紛らわす様にホットワインを飲んだ。
【アイリス】
…ん…
【アイリス】
…誰? 私を呼ぶのは…?
【まったく こんなところで寝ては風邪をひくぞ】
アイリスの体に毛布がかけられた。
…ミホーク様……?
【……早く治れ】
その瞬間 絆創膏が貼ってあるアイリスの指に口付けがされた。
……え?
アイリスはそこで目を覚ました。
「私… あ」
アイリスの体にかけられていた毛布が床に落ちた。
「ミホーク様…?」
アイリスは毛布を拾い上げ 辺りを見渡したが、ミホークの姿はなかった。
「…夢…だったのかな…」
さっきの感触って……
アイリスは絆創膏が貼ってある指を見た。
「!」
アイリスはテーブルの上に紙が置いてあることに気づいた。
「ミホーク様からだ」
アイリスはミホークからのメモを見た。
[しばらく留守にする。
その間は赤髪たちが来る]
「………」
ミホーク様 出かけたんだ…
“しばらく”ってどれくらいなんだろう…?
【アイリス お邪魔するぞー!】
そう言って 城の中に入って来たのはシャンクス達だった。
「シャンクスさん!」
アイリスは立ち上がって シャンクスのもとに歩み寄った。
「アイリス 久しぶりだな。 …あれ? 寝起き?」
「え?」
シャンクスはアイリスの髪を撫でた。
「寝癖がついたままだぞ」
「え!? 恥ずかしい…! 直してきますっ!」
アイリスは身だしなみを整えに行った。
少しして アイリスはシャンクスたちのもとに戻った。
「お帰り アイリス」
「…ただいまです…」
「よし 寝癖も直ったな」
「………」
アイリスは恥ずかしそうに顔を伏せた。
「アイリス」
「はい!」
アイリスはベックマンに名前を呼ばれ 顔を上げた。
「アイリスが寝起きだったのが気になるのだが…」
「…それは」
アイリスは事情を説明した。
「“しばらく”ってどれくらいなんでしょう…?」
「…すまん。 それは俺にもわからねェわ…。 数日かも知れないし、数週間かもしれないし……」
「そんなに長く…!? ミホーク様いつもは行き先を言ってから出かけられるのですが…、今回は行き先を言わないで出かけてしまったことが悲しくて…。 …ミホーク様に避けられてるみたいで……とても辛いです…」
アイリスは泣き出しそうな顔をして言った。
「それなら 電伝虫で話してみればいいじゃん。 ほら」
シャンクスはアイリスに電伝虫を差し出した。
「え でも…」
「お頭 そう言うことじゃないから」
ベックマンはシャンクスの手を下げさせた。
「アイリス 今は鷹の目をそっとしておけ」
「…あ それ…昨日もローさんに同じことを言われました」
「…そうか」
「…少し ミホーク様のことを考えない様にします」
「ああ。 それがいいだろう」
「じゃあ 俺と仲良く過ごそうな アイリス!」
シャンクスはアイリスの腰を抱き寄せた。
「シャンクスさん!?」
「お頭」
「抱き寄せるくらいいいだろ ベックマン?」
「……程程にな…」
「よし 今日は何する アイリス?」
「え? えーっと…」
こうして、ミホークが留守の間 シャンクス達と過ごすことになった。