2.恋の病
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「………“あの男”?」
「ドンキホーテ・ドフラミンゴ…」
「ドフラミンゴ…ああ あいつか。 で そいつがどうしたんだ?」
ミホークはローや帰り際に聞いた話をシャンクス達に話した。
「“アイリスを捕まえて売り飛ばす”…だって!?」
「……ああ…あの男 熱心に会議に参加していると思ったら 裏ではそんなことを考えている…」
「それで 鷹の目はイライラしてるってわけか」
ミホークはシャンクスを忌々しそうに睨んだ。
「そんな睨むなって…。 それより アイリスのところに行かなくていいのか?」
「……お前に言われなくてもわかっている」
ミホークは立ち上がり アイリスの部屋に向かっていった。
「…ベックマン……どうしたら恋人できんの?」
「…さァな…。 …それは…運命じゃないのか?」
「運命か……俺の運命の人はいつ現れるんだー!?」
シャンクスはソファに寝っ転がった。
その頃、アイリスは自分の部屋で 外を見ていた。
外は雨が降っていた。
「……今の私の心みたい…」
【何がだ?】
「!」
アイリスは驚き 声の主を見た。
「…ミホーク様…」
暗い部屋の中でミホークの金色の目が怪しく光っていた。
その光景にアイリスは恐怖を感じた。
ミホークはアイリスに歩み寄った。
アイリスは思わず 後ろに下がった。
「なぜ逃げる?」
「…それは…」
ミホークはアイリスに手を伸ばした。
「っ!」
アイリスは咄嗟に顔を逸らした。
「なぜ 逸らす?」
ミホークはアイリスの顎を持ち 自分に顔を向けさせた。
「ぬしに拒絶されると悲しいのだが…」
「あ…」
ミホークの瞳が悲しそうな色をしている事に気づいた。
「…ごめんなさい……私……「すまなかった」」
自分が悪いと思っていたアイリスはミホークが謝ったことに驚いた。
「ミホーク様が謝ることでは……」
「いや……ぬしに少しキツく当たってしまった……。 そのような悲しい表情をさせているのも俺のせいであろう?」
「……いえ…そんなことは……。 私の方こそ お節介でごめんなさい…」
その言葉にミホークは優しい笑みを浮かべた。
「ああ 本当にぬしはお節介焼きだ」
「…ごめんなさい」
「だが そこもぬしの魅力の1つだ アイリス」
ミホークはアイリスの髪を撫でながら言った。
その後 ミホークはアイリスを連れて広間に戻ってきた。
「あら もう仲直り?」
「……ええ」
「大したことでもなかったからな」
「仲がいいことで」
「………」
アイリスはミホークに小声で話しかけた。
「ミホーク様 シャンクスさんが不機嫌な気がするのは 気のせいですか?」
「放っておけ」
ミホークはソファで寝っ転がって文句をブツブツ言っているシャンクスの前に立った。
「耳障りだ。 さっさと帰れ」
「はいはい そうさせてもらいますよ」
シャンクスはソファから起き上がった。
「みんな 帰るぞ」
シャンクスは船に向かって歩き出した。
船員たちも後について歩き出した。
ベックマンはミホークを見た。
「色々 迷惑かけたな…」
「いや。 アイリスがここにいる事 誰にも話すな」
「ああ わかっている。 お頭にもキツく言っておくから」
ベックマンはアイリスを見た。
「安心して 鷹の目に護られてな」
「え? …はい」
アイリスの返事にベックマンは微笑した。
シャンクス達が帰り 城は静かになった。
アイリスとミホークはワインを飲んでいた。
「静かですね…」
「うるさい奴らがいなくなって清々した」
「でも 賑やかで楽しかったですよ?」
「……俺は不愉快だったがな」
「え? きゃっ」
立っていたアイリスはミホークに腕を引かれ バランスを崩した。
ミホークはアイリスの体を受け止め 膝の上に乗せた。
そして 小声で言った。
「これでぬしを独占できる…」
「え? 今なんて…」
「こちらの話だ。 気にするな」
そう言うと ミホークはワインを飲んだ。
最近気づいた
俺は…独占欲が強いらしい……