2.恋の病
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ミホークが七武海の召集のために島を出た後、アイリスは皺をつけてしまったマントのアイロンがけをベックマンから教わることにした。
「これ 鷹の目のマントだろ? アイロンがけを任されたのか?」
「いえ 元々はミホーク様の物でしたが、私にくれました!」
「! 鷹の目がくれた?」
「はい。 それを私が皺をつけてしまって…ミホーク様に聞いたらベックマンさんに教われと…」
「…そうか」
鷹の目…よっぽど気に入ってるんだな……
まあ 無理もない
容姿は端麗、性格は…放っておけなそうだ…
「あの…ベックマンさん」
「なんだ?」
「私でもできますか? …アイロンがけ」
「慣れれば簡単だ」
「…よかった…。 私 1人じゃ何もできないから……」
「何もってことはないだろう。 アイリスは紅茶を淹れるのが上手だ」
「でも それだけです…」
「アイリスは自分のことを謙遜しすぎだ。 もっと自信を持て」
「…自信」
アイリスは意を決した。
「ベックマンさん! 迷惑を承知でお願いします! 私に色々教えてください! 私 ミホーク様に少しでも恩返ししたいんです! お願いします!」
アイリスは頭を下げた。
「アイリス 顔上げな」
鷹の目は十分恩返しを受けてると思うんだが…
アイリスは顔を上げた。
「俺が教えられる範囲なら何でも教えるよ」
「ありがとうございます!」
アイリスは笑った。
「っ!」
その笑顔は反則だな…
「ベックマンさん?」
「…いや まずはアイロンがけから始めようか」
「はい!」
こうして アイリスはベックマンに色々教えてもらうことになった。
夕方頃、ミホークは会議が開かれる場所である“マリージョア”に着いた。
「フッ」
やはり来たか…鷹の目屋
「……まさか お前が……!!」
「これはこれは最も意外な男が来なすった」
ミホークの登場にロー以外の者は驚いた。
「……フン… なに 俺はただの傍観希望者だ。 今回の議題に少々興味があってな」
そして アイリスに関する会議が始まり、お互いに手に入れたアイリスの情報を言い合った。
「………」
情報はこれだけか…
会議は終盤になった。
「それより 鷹の目」
「なんだ?」
「お前が“アラバスタ”に現れたという情報が入っている。 なぜいたのか理由を説明しろ」
「俺がどこに行こうが 俺の勝手だ」
「センゴク お前は鷹の目屋を疑っているのか? コイツが女に興味があるとは俺は思えねェがな」
「フフフ! 俺はコイツが女に興味持ってるところを見てみてェな!!」
「……確かに」
この男に限ってそんなことはない…とは思うが…
「疑うなら疑っていろ。 時間の無駄だとは思うがな」
ミホークは立ち上がり そう言って部屋を出ていった。
そして 会議は終わった。
「鷹の目屋」
「……礼は言わんぞ」
ローは微笑した。
その頃 一日中 ベックマンに色々教えてもらったアイリスは疲れて ソファでぐったりしていた。
「アイリス 大丈夫か?」
「…う~ん………」
「アイリス?」
その時 寝息が聞こえてきた。
「あれ 寝てる?」
「だから詰め込みすぎるなと言ったのに…」
「アイリス 風邪引くぞ?」
「……ん…」
アイリスは寝返りをした。
「……それにしても…綺麗だなァ…」
シャンクスは眠っているアイリスに触れようとした。
「!」
その時 ベックマンに腕を掴まれた。
「なんだよ?」
「鷹の目に怒られるぞ」
「何もしないって!」
「ダメだ。 アイリスに触れるのは禁止だ。 もちろん 俺たちも」
「……ベックマン…厳しくねェか?」
「…鷹の目に半殺しにされるのはゴメンだからな」
「………誰も触っちゃダメじゃ 誰がアイリスをベッドに運ぶんだよ? このままじゃアイリス 風邪引いちまうぞ?」
「……ん…」
その時 アイリスが目を覚ました。
「あ 起きた」
「……どうかしたのですか…みなさん…?」
「アイリス 寝てたから…」
「! ごめんなさい! 私…眠ってしまっていたのですね……」
「ほんの少しの間だったから 気にしなくて大丈夫だ」
「…ごめんなさい」
その時 電伝虫が鳴った。
「!」
ミホーク様かな!?
アイリスはすぐに電伝虫に出た。
「はい?」
『俺だ』
「ミホーク様…!」
アイリスは笑った。
『変わったことはないか?』
「はい! …ミホーク様は大丈夫ですか?」
『問題ない。 明日帰る』
「はい! 待ってます!」
電伝虫は切れた。
「鷹の目 もう帰ってくるのかよー…。 もっとゆっくりしてこいっての!」
「アイリスは嬉しそうだがな…」
シャンクスがアイリスを見ると とても嬉しそうにしていた。
「ホント 妬けるわ…」
「………」
会議のこと 何も言ってなかったな…
進展がないと言うことか……
…それとも……