2.恋の病
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ミホークが七武海の召集の為に島を出る前 アイリスは部屋に呼ばれた。
「ミホーク様 アイリスです」
【入れ】
「失礼します」
アイリスはミホークの部屋に入った。
「どうしたんですか ミホーク様?」
「これをやる」
アイリスはミホークから袋を受け取った。
「開けてもいいですか?」
「ああ」
アイリスが袋を開けると 中には沢山の洋服が入っていた。
「これを私に?」
「他に誰が着るのだ」
「……ありがとうございます! 大切にします!」
アイリスは着替える為 自分の部屋に向かっていった。
「フン。 そのままの姿では惨めだろう…」
アイリスは着替えを済ませ 残りの服をクローゼットにしまっていた。
「どれも素敵な服…ミホーク様 センスがいい! あ!」
アイリスはベッドに置いてあるミホークからもらったマントに気づいた。
「これもしまわないと 皺になっちゃう…」
アイリスはあることに気づいた。
「…もしかして…ミホーク様って……」
…彼女さんがいるのかな……
だから 女の人の好みがわかるんだ…
そうだよね…
あんな素敵な方だもの…
いない方が…おかしいわ……
そう考えると急に悲しくなってきた。
「どうしてだろう……胸が痛い…」
アイリスはベッドにうつ伏せになり ミホークにもらったマントに顔をつけた。
「ミホーク様…」
アイリスはミホークの香りを感じながら 目を閉じた。
ミホークはなかなか戻ってこないアイリスを心配して アイリスの部屋にやって来た。
「入るぞ」
ミホークはドアを開けて 部屋に入った。
そして ベッドでうつ伏せになっているアイリスを見つけ 歩み寄った。
「アイリス 何をしている。 俺はそろそろ… !」
ミホークはアイリスの頬に涙の跡があることに気づいた。
なぜ 泣いていた……?
「アイリス」
「……ん…」
アイリスは目を覚ました。
「! ミホーク様!? どうされたんですか!?」
「“どうした”ではない。 ぬしが戻って来んから 俺が行くにも行けん」
「ご ごめんなさい! 今 お見送りします! あ!」
ミホークからもらったマントをしまおうとしたアイリスは 自分が敷いていたため 皺ができてしまっていた。
「ぬしが下にして寝ていたからだろう」
「ど どうしましょう!?」
「アイロンでもかけておけ」
「かけ方 わからないです…」
「ベックマンにでも聞け。 行くぞ」
ミホークは背を向けて歩き出した。
「あ 待ってください!」
アイリスはマントを持って ミホークの後を追った。
広間に入ると シャンクス達がいた。
「アイリス 紅茶を淹れろ」
「あ はい!」
アイリスは紅茶を淹れに厨房へ向かった。
ミホークはベックマンを見た。
「ベックマン アイリスを頼んだぞ」
「ああ」
「ちょっと待て! 俺には?」
「お前は信用ならん」
「少しは信用してくれよー…」
【お待たせしました】
アイリスがティーポットを持って戻ってきた。
アイリスは紅茶を淹れ ミホーク達に渡した。
ミホーク達は紅茶を飲んだ。
紅茶を飲み干したミホークは立ち上がり アイリスを見た。
「何かあったらベックマンに相談しろ」
「…はい」
「行ってくる」
ミホークは背を向けて歩き出した。
「……ミホーク様…絶対に帰って来てくださいね!」
ミホークは振り返らず そのまま城を出ていった。
「ミホーク様…」
「大丈夫だって! あいつはそうそうやられたりしないって!」
「シャンクスさん…」
「それより もう一杯 紅茶淹れてくれよ」
「…はい」
アイリスは紅茶を淹れて シャンクスに渡した。
「シャンクスさんも紅茶 好きですか?」
「俺は酒の方が好きだけど…“アイリスが淹れる紅茶は美味い”ってミホークが言ってただけあって 美味いから!」
「! ミホーク様がそんなことを…」
アイリスは嬉しくなった。
「あいつ 言葉で表さないからわかりにくいんだよ…。 アイリスの淹れる紅茶 やっぱ美味いな!」
「………ありがとうございます シャンクスさん」
「でも よかったよ。 最初は女の子がいるのにびっくりしたけど、傷つけたりしてないみたいだし」
「……どう言うことですか…?」
「あいつ 堅物じゃん。 女遊びしたことないし。 だから 女の気持ちがわかってるのか心配したけど…心配は無用みたいだったな。 アイリスのこと 大切に想ってるみたいだし」
「え?」
「…気づいてない? …そうだよな…言葉で言わねェからわかんねェよな…。 まあ その内 わかると思うよ。 今 言えるのは、アイリスがいるお蔭で 鷹の目は楽しそうだってことだな」
「!」
ミホーク様が私を大切に想ってて……
…しかも 楽しそう……?