1.運命の悪戯
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アイリスは檻の中で暴れているアネモネを見た。
「アネモネ やめて! 暴れないで!!」
「オオォオオォ!!!」
アネモネは大きな姿に変えた。
バキッ
その瞬間 首輪が壊れた。
「首輪が…!」
アイリスの顔が青ざめた。
「「「!!?」」」
前席に座っていた観客たちは席から離れた。
ボンッ!!
そして 首輪が爆発した。
「アネモネ―――――っっ!!!」
アイリスは泣き叫んだ。
アイリスの悲痛の叫びは会場内に響き渡った。
「オオォオオォ!!!」
爆煙の中から無傷の大きな姿のアネモネが姿を現し 雄叫びをあげた。
「「「!!?」」」
ディスコや観客たちは驚き 静まった。
「あのドラゴン! なんで無事なんだ!?」
「どんな体してんだよ!」
「さァな… !」
「どうしたの キャプテン?」
「あのドラゴン…どこかで見覚えが……」
ローは記憶を辿り始めた。
「コラさん これ何?」
幼いローは図鑑の絵を示して言った。
「それは“ファードラゴン”って言って珍しいドラゴンだ」
「ファー…ドラゴン…?」
「まあ 要するに毛が生えたドラゴンだ。 だが こいつの体は鋼鉄のように硬いんだ。 銃弾は疎か 大砲も効かねェんだぜ」
「そんなドラゴンがいるのか…」
「こいつは珍しいから今 どこにいるかわからねェが、いつか見せてやるよ ロー」
「……うん!」
幼いローは嬉しそうに笑った。
「そうか…。 あれが…“ファードラゴン”…」
…コラさん…
アイリスは安堵の表情をした。
「アネモネ…!」
大きな姿のアネモネはアイリスの檻を噛み付いて 破壊した。
「「「!!?」」」
ディスコや観客たちは驚いた。
アイリスは檻から出た。
大きな姿のアネモネはアイリスの手錠を引き裂いて壊した。
「アネモネ!」
アイリスは大きな姿のアネモネに抱きついた。
「オオォ」
アネモネは嬉しそうにアイリスに顔をつけた。
「お嬢ちゃん達! 君たちはもうチャルロス聖の物なんだから 勝手なことはダメだよっ!!」
アネモネはディスコを睨みつけた。
「ひィ~~…っ!!」
ディスコは恐怖した。
「アネモネ 今すぐここから逃げて」
アネモネはアイリスを見た。
「オォオオ!」
「私は…この爆発する首輪があるから無理よ…」
アイリスは自分の首輪に触れながら言った。
アイリスはアネモネを見た。
「だから あなただけで逃げなさい」
「オオォオオ!!」
アネモネは反抗した。
「あの女 ドラゴンを逃がす気だえ!!」
「させないアマス!!」
シャルリア宮は銃を取り出した。
「シャルリア あの女を殺すのはだめだえっ!!」
「私はドラゴンがいればいいアマス!!」
そして シャルリア宮は席を離れ、銃をアイリスに向けて構えた。
「……え?」
アイリスはシャルリア宮を見た。
「オオォオ!!」
アネモネはシャルリア宮に威嚇した。
「しつけがなってないアマスっ!!」
ドン!
シャルリア宮は怒り アイリスに向かって銃を撃った。
「!?」
当たる…!
アイリスは目を瞑った。
「キャプテンっ!!」
「大丈夫だ。 銃弾なんて効かねェ」
「……え?」
いつになってもアイリスには痛みがこなかった。
アイリスが恐る恐る目を開けると 大きな翼に包まれていた。
「…アネモネ…?」
翼が開かれ 広がった。
「オオォ!」
無傷のアネモネは嬉しそうにアイリスを見た。
「銃が…効かないアマス…!」
シャルリア宮は驚いた。
アイリスはアネモネを見た。
「今のうちに逃げて!!」
「オオォ!」
アネモネは首を横に振って拒否した。
「私を置いて 早く逃げなさい!! …私はもう 長く生きれないのだから…っ!」