5.お前を愛す
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ドフラミンゴの“糸ノコ”によって右腕を切断されたローを見たアイリスは言葉を失ってしまっていた。
「フフフ!! お前が直接俺に挑んできたのも 起きちまった現実!! ――だから俺は許す!!!」
ドフラミンゴは腰にしまってあった銃を手に持った。
「実の父と弟を許した様に………!!! “死”をもってな!!!」
「「!!!」」
ローはドフラミンゴに体を向けた。
「くっそォ……!!!」
「処刑はやはり“鉛玉”に限る…!! いいのか? 引鉄を引かなくて…」
「…くっ!」
「だめっ! !」
アイリスはローのもとに向かおうとしたが 再びトレーボルに捕まってしまった。
「トレーボル そのまま押さえておけ」
「放して トレーボル!!」
アイリスはドフラミンゴに視線を戻した。
「もうやめて ドフラミンゴ様! お願いだからっ!」
「フフフ! 覇気で意識を飛ばしてもいいが 目の前で最期を見届けさせる方が面白いかもなァ…」
ドフラミンゴはローに視線を戻し セフティレバーを外した。
「…なぁ ロー?」
「っ!」
【“JETガトリング”~~~~!!!!】
その時 王宮の中で戦っていたルフィによって糸人形のドフラミンゴがバラバラになって下から吹っ飛んできた。
「――アレを閉じ込めとくには……少々檻がせますぎたか」
ルフィに言われ、ドフラミンゴはベラミーの操りを解いた。
だが、ベラミーは「最期のケンカだ!!!」と言い、ルフィに更に戦いを求めてきた。
“2段目”の台地ではピーカの本体を探しているゾロを見つけ 攻撃を仕掛けてきたマッハバイスを、瀕死状態にされていたハイルディンが “英雄の槍”で宙に殴り飛ばし “鳥カゴ”に切り刻まれて 地面に落下した。
少し離れた所では、チンジャオの錐の頭を折り 覚醒したサイが、チンジャオに授けられたばかりの“錐龍錐釘”でラオGを倒した。
そして、サイは“八宝水軍”の“首領”となると共にベビー5を妻にもらうことになった。
“4段目”“ひまわり畑”ではキュロスがレベッカを守りながら ディアマンテと交戦していた。
“3段目”はロビンを“4段目”“ひまわり畑”に行かせようと、バルトロメオとキャベンディッシュがグラディウスと交戦していた。
そこにイデオを倒した半魚人の姿を現したデリンジャーがやって来たが、見えない敵に驚愕している隙にあっという間に “ハクバ”によって倒された。
その後、キャベンディッシュとハクバの“ヘーフ&ハーフ”はグラディウスに狙われたロビンを助け、“4段目”“ひまわり畑”に到着した。
グラディウスの“全身破裂”により無数の毒針を喰らったバルトロメオは“バリバリの銃”でグラディウスを倒した。
王宮 1階 “礼拝堂”裏の“おしおき部屋”ではマンシェリーがジョーラにチユチユの実の能力を使って幹部たちを復活させる様に強いられていた。
が、レオとカブによって間一髪 ジョーラを倒し、マンシェリーを助け出した。
“SMILE工場”では、フランキーVSセニョールよる熱い男の交戦が続いていたが、フランキーが勝者となった。
“王宮”“スートの間”ではローがドフラミンゴとトレーボルによって痛みつけられていた。
「……もう…やめて……」
トレーボルの“ベタベタ”によって身動きが取れないアイリスはただ涙を流すことしかできなかった。
…お願いだから……
……もう……
アイリスはローの悲痛の声を遮る様に耳を塞いだ。
…もう………やめて――……
ドフラミンゴとトレーボルは地面に仰向けでぐったりと倒れ込むローを見下ろした。
「ハァ ハァ…」
ローは上半身を起こした。
「…“白い町”と言う地獄に生まれ…未来などただの暗闇だった幼少期…、コラソンに出会い 寿命を引き延ばされるも まるで奴の亡霊かの様に…!! ――俺を恨み…復讐の為に生きてきた……実に意味のない13年間…」
ドフラミンゴはローに銃を向けた。
「!!」
「同情するよ」
ドフラミンゴは最期の交渉として、自分に“不老手術”を施し、それと引き換えにローの望みを何でも叶えることを言った。
ローはその交渉に乗り、“コラソンを蘇らせる”と言う不可能な望みと“国の国民全員のケツを舐めて来い”と言う屈辱的な望みを言った。
「――それと…」
ローはアイリスを見た。
「!」
…ロー…?
「アイリスを自由にしろ」