5.お前を愛す
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「ロー お前は言ったよな? “不老手術”に興味がねェと…」
ドフラミンゴは気を失っているアイリスを抱えた。
「ならもし…」
そして アイリスの首元に指を当てた。
「俺がアイリスの首を切ったら お前はどうする?」
「やめろっ!」
「フフフッ! 冗談だ」
そう言うと ドフラミンゴはアイリスをソファに戻した。
「アイリスには何もするな!」
「フフフ。 アイリスのことになると感情が剥き出しになるんだなァ」
「っ!」
「だが それは俺も同じことだ!」
「ぐっ!」
ローはドフラミンゴに押されていた。
ローは“D”の話をした。
「お前には関係ない!!!」
ローはコラソンの言葉を思い返した。
「俺も“D”だ」
ローの発言にドフラミンゴは驚いた。
戦局は王宮のある大地、ピーカの石像、SMILE工場の3つだった。
大部分の戦局は全員満身創痍だった。
ローの攻撃によって 数分の間体が接合しなくなっていたトレーボルの体はくっつき 直った。
ローの発言に動揺を隠せないドフラミンゴの攻撃は冷静さにかけていた。
そして ローの能力圏内に入ってしまったドフラミンゴは“注射ショット”を喰らった。
「っ!」
ドフラミンゴは少し吐血し 片膝を付いた。
「俺は…優しいコラさんが“あの日”引けなかった引鉄を!! 代わって引きに来ただけだ!!!」
冷静さを取り戻したドフラミンゴは再び ローを押し始めた。
「お前には本当に失望したよ…」
「っ!」
ローは“ROOM”の中で外壁塔を切断し “タクト”でドフラミンゴの方へ飛ばしてきた。
ドフラミンゴは“蜘蛛の巣がき”で防御した。
ローは拳を握り 瓦礫を四方八方からドフラミンゴへ当てようとした。
ドフラミンゴは上空に逃げ 地面は煙に包まれた。
「…ん…」
衝撃と煙によって アイリスは目を覚ました。
ローは瓦礫を足場にして上空へ跳び “シャンブルズ”と“メス”の組み合わせ技で攻撃した。
だが ローの腕はドフラミンゴに掴まれた。
「無駄な攻撃を繰り返すんじゃねェよ。 すっかり根性丸出しの熱い男になっちまいやがって…」
「っ!」
ドフラミンゴはローの腕を上にあげ 宙吊りにした。
そして ローの敗因と死の確定について話した。
「あれ……私…?」
アイリスは少しの間 ぼーっとしていた。
【んー? 起きたんだねー アイリス?】
「!? トレーボル!? ローは!?」
正気に返ったアイリスはローの姿を探した。
「上だよー!」
トレーボルの言葉に アイリスは上空を見上げた。
「ロー!」
良かった…
生きてる……
アイリスの瞳には涙が浮かんだ。
「……ローっ!!!」
そして 大きな声で愛するローの名前を呼んだ。
「ん? アイリスが目を覚ましたのか」
「…アイリス…」
ドフラミンゴはローに視線を戻した。
「フフフッ! タイミングが良かったな ロー…。 愛する者に最期を看取ってもらえそうで…」
「っ!」
アイリスは大きな姿のアネモネに乗ってローのもとに向かおうとしていたが、アネモネはトレーボルの“ベタベタ”で動きを封じられていた。
「トレーボル これどけてっ!!」
「トレーボル」
「任せろォ ドフィ」
トレーボルはアイリスの体を腕で掴んだ。
「嫌! 放して!」
「アイリスをこれ以上巻き込むわけにはいかねェからな…」
「胸クソ悪いが…アイリスに関しては意見が合うようだな…」
「フッフッフッ。 まァ その1人はもうすぐ消えるんだがな」
「っ!」
ドフラミンゴに腕を強く捕まれ ローは鬼哭を落としてしまった。
そして ドフラミンゴは足の部分から糸を出し、ローの右肩に足をかけた。
「――コラソンが命を賭けてやった事は 結局全てムダだった」
「――それはこれから俺が決める!!」
「?」
「俺が死ぬまでにやる事全てが コラさんの遺した功績だ!!!」
「成程 そりゃ泣ける話だ…」
ドフラミンゴはそのままローと共に落下していった。
「ぐわァアア!!!」
地面に落ちたのと同時に ローはうめき声を上げた。
「ローっ!!?」
「うわああああああああああああ!!!」
ローの右腕は“糸ノコ”によって切断され あまりの激痛にローはのたうち回った。
アイリスは手を叩いて面白がっているトレボールの腕から解放された隙を見て ローのもとに駆け寄った。
「ローっ!! っ!!」
アイリスはあまりの衝撃に言葉を失った。