5.お前を愛す
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ドフラミンゴはローの過去を話し始めた。
「その頃のローはイカレてた。 生い立ちを知れば すぐにイカレてる理由はわかったが…」
「……ローの生い立ちって?」
「ローは“白い町” フレバンスと言う 今はもう存在しない国で育った。フレバンスの地層からとれる“珀鉛”からできる品々は世界中から買い手がつき 底なしの金を生んだ」
「珀鉛?」
「鉛の一種だ。 だが 本当の正体は…“毒”だった」
「え!?」
「その事実は国民には知らされなかった。 そして この毒は代々産まれてくる子供の寿命をだんだん縮めていった」
「……じゃあ ローも寿命が……」
「その頃のローの余命は3年だった…。 まあ 今は余命なんてものはねェがな」
「…よかった」
アイリスは安心した。
「だが 隣接する国々は“珀鉛病”を伝染病と思い込み “白い町”を隔離した。 そこで 戦争が起きた…」
「! …戦争……」
「…そして “白い町” フレバンスは人の手によって滅亡した。 恐らく生き残ったのはローだけだ」
「……そんな…」
アイリスの瞳から涙が流れ落ちた。
「そして ガキの頃の俺によく似ていたローをドンキホーテファミリーの一員に迎えることにした。 10年後の俺の“右腕”としてな…」
「!」
「ディアマンテから 剣術、ラオGから 格闘術、グラディウスから 砲術、俺から 戦略を教わり、ローは成長していった…」
「………」
じゃあ、最初 ローはドフラミンゴ様を慕っていたってこと……?
「……アイリス ローからコラソンの話は聞いたことがあるか?」
「!」
“コラソン”…確か ローのコートの背中に書いてあった文字…
アイリスは首を横に振った。
「“コラソン”って…誰かの名前…?」
「…ああ。 俺の弟の名前だ」
「!?」
アイリスは目を見開いて驚いた。
ドフラミンゴはコラソンの話をした。
「奴は俺の大切な弟だった…」
「……“だった”?」
「…ああ。 …だが 奴は俺を裏切った…」
「……え…」
「奴は俺の命令を無視して ローに“オペオペの実”を食べさせた! それだけじゃない! 奴は元々海軍中佐だったのさ! 俺たちをずっと騙していたのさ!」
ドフラミンゴは呼吸を整えた。
「だから…俺が殺した」
「!?」
アイリスは目を見開いて驚いた。
ローの過去を聞き 感傷に浸っていると、ベラミーがやってきた。
ベラミーはデリンジャーを送ってきたのはドフラミンゴの命かを問いた。
ドフラミンゴは“海賊”を目指していたベラミーとは目的が違うことを言った。
「この“世界”さえ ブチ壊せればな!!!」
「「!!?」」
アイリスとベラミーは驚いた。
“SMILE工場”内部では ピンクビー達により騙されていることを知らされたチャオ達が反抗していた。
ウーシーがやられ 移動の足がなくなってしまったローとルフィ、途中で合流したキュロスは キャベンディッシュの愛馬 ファルルに乗り 王宮に向かった。
旧“王宮の大地”地下では 錦えもんがカン十郎と再会していた。
そして カン十郎の“抜け雀”により 錦えもんとカン十郎は地上に出た。
ピーカの石像上ではピーカの能力がわかってきたゾロがピーカと戦っていた。
そこにローに鍵を届けるため イエローカブで空に浮きながら 4段目 “ひまわり畑”を目指していたロビン達がやって来た。
ピーカはロビン達を行かせまいとパンチをしようとしたが ゾロに防がれた。
“SMILE工場”内部では マンシュリー姫を探していた側近のマウジイは“立入禁止”と書いてあったマンシュリー姫の隔離病室に勢い余って入ってしまった。
だが その中にはマンシュリー姫はいなかった。
チャオ達により “SMILE工場”の扉が開きフランキーは中に入った。
そこに セニョールも来て “SMILE工場”内部で戦い始めた。
ドフラミンゴはベラミーを痛めつけていた。
「ドフラミンゴ様 やめて! 死んじゃうよ!」
「アイリス こいつは俺に…殺されに来たのさ。 それがこいつなりのケジメなんだ」
「……私…貴方のことがわからなくなった…。 貴方はもっと…「アイリスから見た俺はどう見えた? 善人に見えたか?」」
アイリスは驚いた。
「……どう言うこと…?」
「俺はお前が思っている程 善人じゃねェってことさ」
ドフラミンゴはアネモネを見た。
「なァ ファードラゴン?」
アイリスもつられてアネモネを見た。
「オオォ…」
アネモネは悲しそうに瞳を伏せた。
「こいつをやった時のことを覚えているか?」
「…うん。 私が大切にしていたスズメさんが亡くなって元気がない時にプレゼントしてくれたよね」
「ああ。 俺はそいつをどうやって捕まえたと思う?」
「…え?」
「俺はそいつの両親を殺し こいつを奪ったのさ」
「!?」
「ォォォ…」
アネモネは震えていた。
「…ひどい…なんてことを…。許せないっ!」
アイリスはドフラミンゴにセフティレバーを外して銃を向けた。