1.運命の悪戯
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ロー達は1番GRにある人間オークション会場に着いた。
「けっこう物好きがいるんだな」
人間オークション会場の前には人だかりができていた。
ロー達は人間オークション会場に入った。
「ベポ 刀持ってろ」
「アイアイ キャプテン!」
ベポに鬼哭を渡して ローはイスに座って足を組んだ。
ベポ達もイスに座った。
その頃 アイリスとアネモネは商品が収容されている檻に入れられていた。
アイリスとアネモネを捕まえた人間屋の関係者は司会者の控え室にいた。
「ディスコさん! 今スゲーのが入りましたよ!!」
「今回の目玉は“人魚”だろ? さっき見たよ」
「“ドラゴン”とそれを操るいい女です!!」
「ホントか!」
ディスコと人間屋の関係者は商品が収納されている檻に向かって歩き出した。
「キャプテン 誰か買うの?」
「別に買わねェよ。 人を買うなんて気に食わねェ」
「じゃあなんで来たんすか?」
「気まぐれだ」
そう言うと ローは足を組み直した。
ディスコはアイリスとアネモネがいる檻に入った。
「おお これはすごい!」
ディスコは手でアイリスの左目を開けた。
「この女はなかなか上等な女だ! ん?」
ディスコはアイリスの右目に眼帯がしてあることに気づいた。
「これはなんだ?」
「すみません! 気づきませんでした!」
人間屋の関係者は眼帯を取った。
「特にキズはないみたいですね」
「ならなぜ 眼帯なんかしているんだ…?」
ディスコはアイリスの右目を開いた。
「!?」
「目の色が…違う!?」
「この女は…“オッドアイ”だ!!」
人間大オークションの開催時間になった。
「それではみなさん 長らくお待たせ致しました!!」
会場内には多くの人が集まっていた。
「まもなく―― 毎月恒例 1番GR 人間大オークションを開催致したいと思います!! 司会は勿論 この人!!」
スポットライトが点灯し 司会者のディスコがステージに現れた。
「Mr.~~~~~ァッ!!!ディスコ!!!」
観客たちは歓声をあげた。
「どうも皆様!! 本日は超目玉商品が3つもございます!! お好みの奴隷をお持ち帰り頂けます事を心よりお祈りしております!!!」
そして 人身売買が始まった。
途中 舌を噛んで自害していく者、涙を流す者がいた。
「腐ってやがる…」
ローはそう呟いた。
「さて お待ちかねの超~~ォ 目玉商品ですっ!!! では 3つの商品とも順番に紹介していきましょう!! 値段の提示は後ほどでお願い致します!」
ケイミーが入っている 布がかけられた水槽が出てきた。
「ご覧ください このシルエット!! 探し求めておられる方も多いハズ!!」
水槽の布が取られた。
「魚人島からやって来た!!! “人魚”のケイミー~~~!!!」
「「「おお!!!」」」
一斉に観客たちは歓声をあげ 拍手をした。
「では 次の超~~ォ 目玉商品に移らせていただきます!!」
眠らされているアネモネが入っている 布がかけられた檻が運ばれてきた。
「この商品 まずはその存在に驚かされることでしょう!! では ご覧ください!!」
檻の布が取られた。
アネモネは体を伏せて 眠っていた。
「「「!!?」」」
観客たちは目を見開いて驚いた。
アネモネは眠ったままだった。
「残念なからこのドラゴン、かなり凶暴のため起こすことはできませんっ!! なので お求めになる時は次の商品とセットで買われることをオススメします!!! では 最後の超~~ォ 目玉商品です!!!」
眠らされているアイリスが入っている 布がかけられた檻が運ばれてきた。
「…人間? いえ! ただの人間ではないですよ!! この女性、隣にいるドラゴンを操ることができるのです!! しかも…私 長い間この商売をさせていただいてますが、今まで見たことのない程の可憐な女性なのです!!!」
檻の布が取られた。
アイリスは座らされて 目隠しをされていた。
「……ん…」
その時 アイリスが目を覚ました。
「………」
…暗い……
…怖い……
…アネモネ…どこにいるの……?
「ん? 目隠しを取れ?」
ディスコは耳に手を添え 観客に傾けながら言った。
「この目隠しの下 気になります? ですよね~! では 取りましょう!!」
ディスコはアイリスの目隠しを取った。
アイリスは急な眩しさに目を瞑り ゆっくりと目を開いた。
「「「おお!!!」」」
一斉に観客たちは歓声をあげ 拍手をした。
「!!」
寄っ掛かっていたローは思わず 上体が前にいった。
「どうしたの キャプテン?」
「…気に入った」
「へ?」
「あの女 気に入った」