5.お前を愛す
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「悪ィ。 俺のミスだ…」
ローはサンジを掴み サニー号に戻った。
アイリスを乗せたアネモネもサニー号に戻り アイリスはサンジに駆け寄った。
「怪我は!?」
「大丈夫だ…。 っ!」
サンジは切られた肩を抑えた。
「直ぐに手当てを…【おい アイリス!】」
アイリスはローを見た。
ローは怒っていた。
「アイリス! 勝手な行動をするな!」
「だって!」
「“だって!”じゃねェ! 俺が何もしなかったら アイリスが喰らってたんだぞ!?」
「っ! …ごめんなさい。 …でも…ローが何とかしてくれるって信じてたから」
「! ………」
【喧嘩してる場合じゃねェぞ ロー!】
ローはサンジに視線を戻した。
「ああ わかってる」
そう言うと 船室に入っていった。
「油断した!!」
ドフラミンゴはサニー号に向かって飛んだ。
だが もし…あそこでローが手を出さなかったら俺は……
ドフラミンゴは自分の手を見た。
俺は自分の手で…アイリスを殺していた……
フフフ…また感謝しなきゃいけねェみてェだなァ……ロー
【アイリス 本当に若様を裏切る気ざますか?】
アイリスは捕まっているジョーラを見た。
「…ジョーラおばあちゃん」
「若様もあたくし達も あーたが生きていてくれて本当に嬉しかったんざますよ! でも 何ですのこの有様…! 若様の敵であるローに手を貸しているなんて…! アイリス あーたはローに騙さ…「違うよ」」
アイリスの言葉にジョーラは驚いた。
「私は…望んでローと一緒にいるんだよ」
「あーた 何言って…」
その時 ローが船室から自分の心臓を持って戻ってきた。
「ロー! あーた アイリスを…「…今 アイリスが言っただろ。 俺とアイリスは惹かれ合った…それだけだ」」
ローは自分の心臓を戻した。
そして シーザーにシーザー自身の心臓を返し、ナミ達に“ゾウ”に向かう様に言った。
ナミはルフィ達がいない状態で出航することを拒否した。
その間に 藤虎を乗せた海軍の軍艦とドフラミンゴが向かってきていた。
ナミ達は仕方なく “ぐるわらの一味”として出航することを決めた。
サンジはローの行動が少し不可解なことを言っていた。
「――お前 ドフラミンゴに…こだわりすぎちゃいねェか!?」
「!」
「…え…」
どう言うこと…?
藤虎を乗せた海軍の軍艦はドレスローザへ先回りしていった。
ローはドフラミンゴの能力を明かし 雲のない場所を探して進む様に言った。
そして ローはジョーラを人質にして 何よりも仲間を大切にしているドフラミンゴの攻撃を止めさせた。
その間に“風来バースト”で逃げた。
サンジと別れたヴァイオレットは王宮に向かっていた。
ゾロはコリーダコロシアムの中にいたバルトロメオにルフィを探してくれるように頼んでいた。
サンジは電伝虫で ウソップ達に先に“ゾウ”に向かうことを伝えた。
ローはジョーラを人質に取り 鉄橋でドフラミンゴと話していた。
ローは“麦わらの一味”との“海賊同盟”が終わったこと、自分の狙いを言った。
「……成程…刺し違える覚悟か…!!! アイリスとの別れは済ませたのか?」
ローは瞳を伏せて 開いた。
「お前が死んだ後の世界の混乱も見てみてェが ――俺には “13年前”のケジメをつける方が重要だ!!! ジョーカー!!!」
「ケジメか? しかも13年も前の…」
「忘れたとは言わせねェ!!」
ローはジョーラを逃した。
「お前のやっている事は ただの逆恨みだ ロー!!!」
「恨みじゃねェ…」
ローは“ROOM”でサークルを作った。
「俺は“あの人”の本懐を遂げる為 今日まで生きて来たんだよ!!!!」
ローは斬撃を放ち ドフラミンゴとの一騎打ちが始まった。
アイリス すまねェ…
俺はお前に出会えたこと、結ばれたこと…本当に幸せだった…
…アイリス もしこの戦いで俺が生き延びられたら その時は……
俺だけを愛してくれるか――…?
その頃 サニー号に置いてかれたアイリスはサンジ達に置き手紙を残し アネモネに乗ってこっそり抜け出し ローのもとに向かっていた。
…やっぱり私…ローを置いていけないよ…!
アイリスはローとの別れのやりとりを思い返した。
「アイリス お前も先に“ゾウ”に行ってろ!」
「…ローを置いていくなんて嫌っ…!」
アイリスは泣き出しそうだった。
ローはアイリスを抱きしめた。
「心配するな。…俺も後で必ず行く」
そう言うと ローはアイリスに口付け ジョーラを連れて 行ってしまった。
“後で必ず行く”…
パンクハザードの時も同じ言葉を言って ちゃんと来てくれた…
…でも…今回は……
嫌な予感がする…
ローの抱擁も 口付けも 体温も…
最後になる様な気がして…頭から離れない……