5.お前を愛す
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取り引き時刻まであと45分――
アイリス達はグリーンビットまで続いている鉄橋を渡っていた。
鉄橋は闘魚の群れの突進により 歪んでいった。
ローは戦いに参加せず、ロビンとウソップが戦った。
その後 錠を解いてシーザーを戦いに参加させたが 闘魚の群れを倒すにはキリがなく 走り抜けることにした。
「駆け抜けろ!!!」
ローはアイリスを抱えて走り、ロビン達も戦うのをやめ 走った。
ウソップはローになんで戦わないのかを衝いた。
「俺の能力は使う程に体力を消耗する…!! “帰り道”こそ 本領を出さなきゃならねェ わかるか!? 少しでも力を温存しておくんだ!!! 相手はドフラミンゴだぞ…!!」
「!!」
ローは…ドフラミンゴ様と戦うつもりなの……?
アイリスはローを見上げた。
ローの表情は険しかった。
しばらく進むと 橋が壊れていた。
ローはシーザーの能力を使って島まで渡ることにした。
「ロー てめェ 本当に覚えてろ!! しかも なんでアイリスまでちゃっかり乗ってんだよ!? お前はドラゴンに乗れるだろ!?」
「だって 楽しそ…「フザケんな!!」」
シーザーはアイリス達を島に降ろした。
「シーザー ありがとう。 お疲れ様」
「何が“お疲れ様”だ…! ハァ…ハァ…俺は大切な人質だぞ…!! …ゼェ…ゼェ…」
ウソップは島に突っ込んでいる海軍の軍艦を見つけた。
植物のキズから その軍艦はついさっき到着したようだった。
ローは自分が海軍を動かせることに疑問を感じていた。
取り引き時刻まであと15分――
ロビンとウソップはローの援護のために グリーンビットの森に入って調べていた。
「アイリス ニコ屋と鼻屋と共にいかなくて 本当にいいんだな? これから何が起きようとしているか わかって…「わかってるよ ロー…」」
アイリスは笑った。
「…私…ローと一緒にいたいから。 …たとえ…どんな目にあっても…」
「……アイリス…」
アイリス お前には悪いが 俺はお前を危険に合わせるつもりはねェし
俺と共に死ぬなんてこと絶対にさせねェ…
――たとえ 俺が死んだとしても…アイリスだけは殺させはしねェ…!
その頃 ヴァイオレットがドンキホーテファミリーの幹部と知らずに行動を共にしていたサンジは捕まっていた。
だが サンジはヴァイオレットの真意に気づいていた。
不本意でドフラミンゴに従っていたヴァイオレットはドンキホーテファミリーの船員たちを倒し、能力でサンジに今朝のドレスローザの記憶を見せた。
取り引き時刻まであと2分――
アイリス達は約束の場所である“南東のビーチ”で待っていた。
その時 ローの電伝虫が鳴った。
電伝虫の相手はヴァイオレットから真実を知らされたサンジだった。
『よく聞け!! ――すぐにそこを離れるんだ…!!!』
「……? 何言ってやがる…これからシーザー引き渡しだ」
『ドフラミンゴは“七武海”をやめてなんかいねェっ!!!!』
「「「!!?」」」
アイリス達はサンジが言っていることの理屈がわからなかった。
『説明は後だ!!! その島から早く逃げろ!!!』
既にドフラミンゴと海軍大将の藤虎が向かってきていた。
『急げ!!!』
「バカ…手遅れだよ…」
サンジからの電伝虫は切れた。
「どうしろって言うんだよ…!?」
「…ロー…」
ドフラミンゴ様は私たちを欺くために嘘を……?
そこに 小人に捕らわれたロビンが能力で上半身のみ現れ、ロビンとウソップとは後で合流することになった。
そして 約束の時間である午後 3時になった。
上空からはドフラミンゴ、森の中からは海軍大将 藤虎が現れた。
同時刻 コリーダコロシアムではルフィが“ルーシー”と名乗り、“Cブロック”での戦いが始まった。
同時刻 世界各地では号外が配られ、ドフラミンゴの“王位” 及び “七武海”権威放棄の件が誤報であることが載っていた。
「アイリス ずっと会いたかった」
「! ……ドフラミンゴ様…」
ローはアイリスを背中に隠した。
「もっと顔を見せてくれてもいいんじゃねェか ロー? …俺から奪ったんだからよ」
「アイリスは俺を選んだんだ」
「…選んだ?」
ドフラミンゴはアイリスを見た。
「アイリス そうなのか?」
「…っ……」
ダメ……
貴方の顔を見たら 気持ちが揺らいでしまう…
せっかく心に決めたのに……!
…私の決意は…こんなにも脆い……
アイリスはローのコートを掴んだ。
「………」
ローはドフラミンゴに視線を戻した。
「アイリスの話は今はいい」
ローは海賊であるドフラミンゴが“世界政府”の力を使えることを衝いた。
「こんなバカなマネ もしできる奴がいるとするなら…!! この世じゃ…“天竜人”くらいのもんだ!!」
その時 ローはヴェルゴが言っていた言葉を思い出した。
「お前 まさか!!」
「フッフッフッ!!! ……もっと“根深い”話さ。 ロー…!!!」
ドフラミンゴの眉間に皺が寄り 血管が浮き出た。
「――とにかくお前を殺したかった!!!」
「!!!」
ローを…殺す……!?
アイリスはローのコートを更に強く掴んだ。